保育士として働いていると、絵本に触れない日はないでしょう。
そのため「次どんな絵本選ぼう、ネタがつきてしまった・・・」と日々、本屋で絵本選びに苦戦している保育士もいるのではないでしょうか。
本記事では、実際に現場で働く保育士に聞いたおすすめの絵本ランキングをまとめています。
絵本の読み聞かせの効果
普段、意識する機会は少ないかもしれませんが、絵本を子ども達に読むことによって、様々な効果があると言われています。
たとえば、絵本の読み聞かせによる代表的な効果は、以下の通りです。
- 保育士と子どもの大切なコミュニケーションになる
- 設定保育(遊び)の導入に使うことで、子ども達がより集中して遊ぶ手助けとなる
- 年齢に合った絵本を選ぶことで、語彙力や想像力が育つ、感性も豊かになる
- 絵本によって、子どもの知的好奇心を刺激する
改めて挙げてみると、子どもにとって良い効果があることが、一目瞭然ですね。
以下、それぞれの項目について、説明します。
保育士と子どもの大切なコミュニケーションになる
保育士は絵本を読むことで、子ども達と簡単にコミュニケーションを取ることが出来ます。
たとえば、1対1で絵本を読む場合は、膝の上に子どもをのせて絵本を読むため、保育士と子どものスキンシップになるのです。
また、子ども達は「自分にだけ向けられている声」を聴いて、心地よいと感じるでしょう。
他にも保育士がクラス全員の前で、絵本を読む場合。
絵本の内容によって、保育士と子どもが一緒に言う「お決まりのセリフ」があったり、セリフによっては子ども達に問いかけたり、保育士が子どもに働きかける場面も多くあります。
絵本を読み終えるまで、数分間という時間ですが、わずかな時間の中でも絵本を利用することで、積極的にコミュニケーションを取ることが出来るのです。
設定保育(遊び)の導入に使うことで、子ども達がより集中して遊ぶ手助けとなる
毎日の設定保育の前(朝の会の後など)に、絵本を読む保育園も多いでしょう。
たとえば、2歳児クラスで粘土遊びをする日。
粘土遊びをする前に新井洋行さんの「ねんどのむにゅ」を読んであげます。
すると、粘土遊びをしている最中。
子ども達の方から「これ、むにゅみたいだね」「これから車になるかな」など、事前に読んだ絵本のイメージを元に粘土の形を作ったり、話題が広がり、遊びに興味を持ち取り組むことが出来ます。
設定保育と関連した絵本を選ぶことで、子ども達は、より想像力を働かせて遊ぶことが出来るのです。
他にも、保育士の中には「どのように設定保育を展開したいか」によって、絵本を選んでいる人も多いはず。
保育士が「こんな風に遊びが発展したら良いな」という考えがある場合は、それに近い内容の絵本を選ぶことで保育の発展へ繋げる事も出来ます。
年齢に合った絵本を選ぶことで、語彙力が育つ、感性も豊かになる
絵本の読み聞かせは、子どもの語彙力を伸ばす効果があると言われています。
絵本を読み聞かせすることによって、様々な言葉に触れ、意味を知ることが出来るからです。
また、絵本のストーリーの中では、喜びや悲しみ、怒りなど、主人公の感情が言葉そして絵で表現されています。
読み聞かせを聞いている子ども達も、いつの間にか絵本の世界に入り込み、主人公と同じ気持ちになるのです。
そのような経験を何度もすることで、感性も豊かになっていきます。
絵本によって、子どもの知的好奇心を刺激する、想像力が育つ
絵本を読むことによって、子どもの知的好奇心を刺激することで、子どもの見る世界を広げることができます。
子どもは絵本からヒントを得て「これはなんだろう」「〇〇したら、どうなるんだろう」など、自分の周囲にあるものに興味を持って、それをどんどん吸収するのです。
子どもの成長の過程で、色々なことに興味を持つこと、自由に想像をすることが大切と言われています。
絵本は、非現実的なものから日常的なもの、様々な題材がありますから、子どもはお気に入りの絵本を見つけることが出来るでしょう。
乳児期、幼児期にこういった経験をすることで、小学校の勉強に取り組む姿勢に繋がっていきます。
【参考】なぜ幼児教育は重要なの?幼児教育が将来の収入に影響するってホント?
【参考】幼児教育は3歳までが重要と言われている理由、保育士もぜひ知っておくべき
保育士が選んだ0~1歳におすすめの絵本ランキング
アンケート調査で、保育士が選んだ0歳、1歳におすすめする絵本をランキングにすると、以下の通りです。
保育士が0歳~1歳におすすめする絵本ランキング
- いないいないばあ(松谷みよ子作)
- だるまさんシリーズ(がかくいひろし著)
- もこもこもこ(谷川俊太郎著・元永定正絵)
- じゃあじゃあびりびり(まついのりこ著)
- ぴょーん(まつおかたつひで著)
0歳、1歳では有名な絵本ばかりなので「乳児クラスを担当している保育士なら納得」の絵本が選ばれたのではないでしょうか。
以下、それぞれの絵本の魅力や盛り上がるコツや活用法について紹介します。
1位:いないいないばあ
アンケート調査結果を見て、乳児クラスの担任を4年経験した筆者も「やはりこの絵本がきたか」と納得です。
「いないいないばあ」(松谷みよ子著・瀬川康男絵)は赤ちゃん絵本の中でもとても有名なので、どこの書店でも見かけますよね。
外国の絵本のような雰囲気があり、おしゃれで可愛い絵が特徴的です。
たとえば、1ページ目は「にゃあにゃがほらほら いない いない・・・」と手で顔を押されている猫。(言葉のリズムも心地よく、読みやすいですよ)
そして、2ページ目には「ばあ」と手を放して顔が見える猫。
大人が赤ちゃんに向かって「いない いない・・・ばぁ」とする時も「いない いない」後に「くるぞ くるぞの間」を開けますよね。
それがよく表現されている絵本なので「いない いない・・・」と間をよくあけてから、次のページをパっとめくり「ばあ!」と言うだけで、0歳~1歳の子どもは大喜び。
そして、その後「ねこ、いたね」と保育士が子どもと顔を見合わせると、子どもも「いたね」と嬉しそうな、安心したような可愛いらしい反応が返ってきますよ。
2位:だるまさんシリーズ
ここ数年、赤ちゃん向けの絵本コーナーで凄い人気の「だるまさんシリーズ」(がかくいひろし著)。
「これで笑わない赤ちゃんがいるのか」というくらい、乳児にウケる絵本です。
だるまさんシリーズは、3作品あり「だるまさんが」「だるまさんの」「だるまさんと」があります。
乳児クラスの担任保育士なら、一度に3冊購入しても後悔はしないでしょう。
この絵本を読んだことがなく、購入が不安なら、まずは「だるまさんが」がおすすめです。
「だるまさんが」の絵本の魅力は、だるまさんの可愛い反応。
誰もが知っている「だるまさんがころんだ」ですが、この絵本の中のだるまさんは転ぶだけではありません。
たとえば1ページ目「だるまさんが」と言った後、2ページ目には「どてっ」と転んだだるまさん。
その後も「ぷしゅーっ{潰れる)」「ぷっ(おなら)」「びろーん(伸びる)」など、子ども達が喜びそうなフレーズと可愛いだるまさんの反応が子ども達を笑わせます。
実際に子ども達に読む時は、ただ読むだけでなく「どてっ」と読み手の保育士も転ぶ真似をして見せたり、「びろーん」と両手を伸ばして見せることで、子ども達が真似をしてくれるので、さらに盛り上がるでしょう。
現場で働く保育士が選ぶ理由が分かります。
3位:もこもこもこ
3番目に選ばれたのは、「もこもこもこ」(谷川俊太郎著・元永定正絵)。
「もこもこもこ」は、1977年に出版され、今もなお多くの保育士に選ばれる定番絵本です。(実際にこのアンケートでも選ばれている)
何か特別、主人公のキャラクターがいる訳ではありません。
たとえば、絵本を開いて1ページ目は「しーん」(ただの地面の絵)。
2ページ目をめくると「もこもこ」「にょき」、その後も「もぐもぐ」「つん」「ぽろり」など、短い印象的な言葉とインパクトのある絵で、子ども達を惹きつけ、夢中にさせる絵本なのです。
大人には「何が面白いのか分からない」と思っても、子ども達はケラケラと笑いだします。
そんな反応を見ていると、読み手の保育士も楽しくなって、一緒に盛り上がることができるはず。
盛り上がるコツは「もこもこ」「にょき」と言った後、子ども達と一緒に座っている保育士が合わせて、フレーズを繰り替えす事。
そして「ぷうっ(頬を膨らませる)」「ぱちん!(手を叩く)」など、保育士と子どもが短い言葉に合わせて自由に反応をすると楽しい雰囲気を作ることができます。
筆者も「もこもこもこ」を0歳~1歳(2歳にも)の子ども達に読んだ時は「もっかい もっかい」と、子ども達が気に入り、何度も読みました。
実際に子ども達の反応を見ると、この絵本が長年愛されている理由が分かるでしょう。
4位:じゃあじゃあびりびり
「じゃあじゃあびりびり」(まついのりこ著)は見開きのページでその都度完結するような絵本で、赤ちゃん絵本の中でも上記に挙げた絵本同様に有名な絵本です。
絵本の中には、自動車、犬、水、紙、掃除機など、子どもの身近にあるものの絵、聞いたことがある音が描かれています。
「普段から見ているもの」「聞いている音」なので、それがまた0歳、1歳の子どもが夢中になる理由なのかもしれません。
たとえば、ページをめくると自動車の絵があり「自動車はぶーぶーぶーぶー」というセリフ、次のページをめくると、犬の絵と「犬はわんわんわんわん」というセリフ等、とてもシンプルな絵本です。
保育士は読む時は、恥ずかしがることなく、表現豊かに音の真似をすることで、0歳~1歳の子ども達も集中して見てくれます。
また、月齢が低い乳児クラスの場合でも読みやすいので、保育士に人気なのでしょう。
上記に挙げた絵本のように「笑い」があるわけではありませんが、耳に入っている音が心地よいのか、子ども達にも人気な絵本です。
5位:ぴょーん
「ぴょーん」(まつおかたつひで著)は、構えるカエルがこちらをジッと見ている表紙が印象的な少し小さめサイズの絵本です。
この絵本が5位にくるのは少々意外でしたが、「いないいないばあ」の絵本のようにリアクションをする絵本なので、子どもウケが良く、保育士に人気なのですね。
たとえば、1ページ目をめくると、構えるカエルの絵と「かえるが・・・」というセリフ。
2ページ目には、跳んでいるカエルと「ぴょーん」というセリフが描かれています。
他にも、こねこ、いぬ、ばった、うさぎ、かたつむりなど、様々な動物や虫が登場。
保育士がページをめくって「ぴょーん」と元気よく、読んであげるだけで、子ども達もニコニコと反応をしてくれるのでしょう。
他にもこんな絵本をすすめている人も
アンケート調査をしたところ、意外とおすすめが同じ絵本に偏らないことが分かりました。
上記で紹介した他にも、以下の絵本の名前が挙げられています。
保育士が0歳~1歳におすすめする絵本
- しろくまちゃんのほっとけーき(わかやまけん著)
- おつきさまこんばん(林明子著)
- がたんごとん(安西 水丸著)
- ちいさなうさこちゃんシリーズ(デック・ブルーナ著)
- おふろでちゃぷちゃぷ(松谷みよ子著)
- くだものいろいろかくれんぼ(いしかわこうじ著)
- ももんちゃんシリーズ(とよたかずひこ著・イラスト)
- ぶらぶらさんぽ(とくながまり著)
- まるまるころころ(得田之久著)
- ぽんちんぱん(柿木原政広著)
- おでかけばいばい(はせがわせつこ作 やぎゅうげんいちろう絵)
- くだものさん(ツペラツペラ作)
- おおきくなった(まついのりこ著)
- くっついた(三浦太郎著)
- きんぎょがにげた(五味太郎著)
- てんてんてん(わかやましずこ作)
- のせて のせて(松谷みよこ作)
- えんやらりんごのき(松谷みよこ作)
上記の中には「まだ読んだことないな」という絵本もあったのではないでしょうか。
0歳や1歳の絵本を選ぶ際は、月齢や成長、クラスの子どもの雰囲気に合わせて絵本を選ぶと良いですね。
たとえば「書店に行っても何の絵本を買えば良いのか分からない」という人は、上記の中で気になる絵本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
【参考】赤ちゃんも手遊びが好き!保育士が紹介する0歳~1歳児に人気・おすすめ簡単手遊び一覧
【参考】保育士が1歳児の担任になったら知っておきたい1歳児の基本的な知識やおすすめの遊び、本など
保育士が選んだ2歳におすすめの絵本ランキング
保育士が選ぶ2歳におすすめの絵本ランキングは、以下の通りです。
保育士が2歳のおすすめする絵本ランキング
- はらぺこあおむし(エリックカール著)
- ねないこだれだ(せなけいこ)
- わにわにのおふろ(小風邪さち著・山口マオ絵)
- ノンタンシリーズ(キノトサチコ著・イラスト)
- しろくまちゃんのほっとけーき(わかやまけん著)
保育士として働いていれば、上記の絵本を知らないという人はいないかもしれません。
2歳になると、簡単なストーリーを理解できるようになります。
そのため、上記のものが選ばれる理由も分かりますね。
以下、上位に選ばばれた絵本の魅力、盛り上がるコツや活用法について紹介します。
1位:はらぺこあおむし
エリックカールと言えば、「はらぺこあおむし」。
エリックカールの絵は「外国ならでは」という色彩で、とても可愛しく、大人にもファンがいるくらいです。
最近は、様々なグッズが売られているくらい人気な絵本でもありますよね。
保育士の中でも「自分が小さい時に好きだったから、子ども達にも読んであげたい」と思う人も多いでしょう。
また、途中に出てくる「あおむしの月曜日から日曜日まで食べた食事を紹介するページ」が特徴的。(見開きになっていたり、青虫が食べた穴が空いている)
「はらぺこあおむし」の絵本の話をまとめると、お腹を空いた青虫が、沢山ごはんを食べて、最後は綺麗なちょうちょになるという内容です。
これを保育士が全て読むと少し長いですが、CDがついていることも魅力の一つ。
その音楽も可愛いく、子ども達が覚えやすいリズムなので、読んでいるその場で子ども達が歌うこともあります。
はらぺこあおむしを読むだけで、その場の一体感が高まるので、それが保育士・子どもに人気なのでしょう。
2位:ねないこだれだ
せなけいこシリーズの絵本は、「〇〇したら、△△になっちゃうかもよ」「〇〇だったら、どうする」と子どもに問いかける・考えさせる内容が沢山があります。
そのため「良いことと悪いことが少しずつ分かってきた」という2歳の子どもぴったりな絵本が多いです。
そして、ストーリーの結末にはかなりのインパクトがあり、それが子ども達の想像力を掻き立てて、強く印象に残るような魅力があります。
また、中でも「ねないこだれだ」は、せなけいこシリーズで1番有名で、子ども達が「怖いけど大好き」な絵本。
言葉のリズムが良く、読みやすいという点も含めて、保育士にも人気です。
「ねないこだれだ」の絵本の内容は、夜になっても寝ない女の子を、おばけが連れ去ってしまうお話です。
文章も短く、シンプルなので、乳児の子どもにも理解しやすいでしょう。
乳児には珍しい独特の雰囲気がある絵本なので「ねないこだれだ」は、お昼寝前の寝かしつけの絵本に向いています。
読み手側の保育士によっては、全然違う雰囲気になる絵本です。(ちょっと不気味?)
寝る時にふざけてなかなか寝てくれない子どもには、少し声のトーンを低くして、ゆっくり読んであげると効果があるかもしれませんね。
4位:ノンタンシリーズ
のんたんシリーズの中でも「ノンタンぶらんこのせて」を選ぶ保育士が多い結果となりました。
これは「ブランコにずっと乗っていたいノンタン」と「ブランコを貸してほしい友達」が描かれ、順番を守る大切さを教えてくれる絵本です。
2歳児は「友達と仲良く遊ぶ」「順番を守る」ということを徐々に意識していく年齢。
保育士が2歳におすすめの絵本で選ぶ理由が分かる気がしますね。
他にも、よく、遊具の順番を待つ時に数を数えた後「おまけのおまけのきしゃぽっぽ・・・」と歌うことがありませんか。
その「おまけのおまけのきしゃぽっぽ」は「ノンタンぶらんこのせて」の中にある言葉なのです。
3位:わにわにのおふろ
「わにわにのおふろ」は、絵や擬音語が特徴的で、ユーモアがある絵本ですよね。
「わにわにのおふろ」に登場するワニは、目は黄色、皮膚はゴツゴツ。
かなりリアルな見た目のワニですが、子ども達は怖がることが一切ないのは、わにわにのキャラクターが面白いからでしょう。
たとえば、わにわにがお風呂に入るシーンでは、わにわにが「ぷーぷーららら ぷーららら」と泡を飛ばします。
次に、わにわには「うりうりうりうり オーイェー」とうたも歌います。
わにわにがお風呂から上がる時、子ども達は「ワニはどうやって背中を拭くのかな」と思っていると、バスタオルの上で「ぐにっぐにっぐなっぐな」とワニらしく寝転がって背中を拭いているのです。
ひとつひとつの擬音語が独特で、1度読むと、子ども達はこの絵本を大好きになってしまいます。
盛り上げるコツは、擬音語と一緒に保育士も大げさに体を使う事。
子ども達も真似をして、楽しい時間になるはずです。
子どもがこの絵本を選ぶので、保育園で働く保育士は「わにわにのおふろ」を読む機会が自然と増えるのでしょう。
5位:しろくまちゃんのほっとけーき
「しろくまちゃんのほっとけーき」は、主人公のしろくまちゃんがお母さんと一緒に、ほっとけーきを作る絵本です。
ホットケーキが焼けるまでを「ぽたあん」「どろどろ」「びちびち」「ぶつぶつ」など、焼けていく様子が描かれていて、それが美味しそうなので、子どもにも人気があります。
また「お母さんのお手伝いをする」という点も、子ども達がわくわくする理由の一つでしょう。
絵がシンプルで、どこか「ちいさなうさこちゃんシリーズ」(デック・ブルーナ著)に似ているような、ハッキリとして色調が特徴のこぐまちゃんシリーズ。
こぐまちゃんのシリーズは他にも作品が出ていますが「しろくまちゃんのほっとけーき」が大人にも子どもにも人気です。
「大笑いして盛り上がる」絵本ではありませんが、ホットケーキが出来上がる工程が、子どもを惹きつけます。
子ども達が気に入ったら、ペープサートなど作ると面白いですね。
他にもこんな絵本をすすめている人も
上記で紹介した他にも、以下の絵本の名前が挙げられています。
保育士がおすすめする2歳の絵本
- だるまさんシリーズ(がかくいひろし)
- きんぎょがにげた(五味太郎)
- かおかおどんなかお(柳原良平)
- てぶくろ(エウゲーニー・M・ラチョフ)
- にじいろのさかな(マーカス・フィスター 、 谷川 俊太郎)
- はじめてのおつかい(筒井 頼子作、 林 明子絵)
- サンドイッチ(小西 英子)
- おやおやおやさい(
- おトイレさん(きたがわめぐみ)
- すいかくんがね(とよたかずひこ)
- がたんごとん(安西水丸)
- たべたのだあれ(五味太郎さく)
- ぞうくんのさんぽ(なかの ひろたか)
- たまごのあかちゃん(かんざわ としこ文、 やぎゅう げんいちろう絵)
- ももんちゃんのかくれんぼ(とよだかずひこ)
- おおきなかぶ(トルストイ著)
どれも保育園に必ずあると言っても過言ではないくらいの名作ですね。
たとえば「てぶくろ」「にじいろのさかな」「がたんごとん」「たまごのあかちゃん」「おおきなかぶ」は、、発表会や運動会の行事に合わせて使いやすそうな絵本なので、保育士に選ばれているのかもしれません。
また、2歳になるトイレトレーニングが始まるので「おトイレさん」も良いきっかけ作りになりますね。
【参考】2歳児に人気・簡単な保育士おすすめの手遊び一覧。動画付きで紹介。
【参考】保育士が2歳児の担任になったら知っておきたい2歳児の基本的な知識や色々な悩み
【参考】【保育士必見】保育園でトイレトレーニング楽しく進めるコツとは?何歳から始めるもの?
保育士が選んだ3歳におすすめの絵本ランキング
アンケート調査で、保育士が選んだ3歳以上におすすめする絵本をランキングにすると、以下の通りです。
保育士が選ぶ3歳以上におすすめする絵本ランキング
- ぐりとぐら(なかがわりえこ・やまわきゆりこ)
- いいから いいから(長谷川義史)
- どうぞのいす(香川美子著・柳本幸造イラスト)
- すてきな三にんぐみ(トミーアングラー著・いまえよしとも翻訳)
- 11ぴきのねこ(黒場のぼる)
以下、上位に選ばばれた絵本の魅力、盛り上がるコツについて紹介します。
1位:ぐりとぐら
「ぐりとぐら」は、1963年に発表されてから、日本だけでなく世界各国で人気の絵本です。
「ぐりとぐら」は他にも作品がありますが、やはりその中でも「ぐりとぐら」が1番人気。
内容は、ぐりとぐらが森の中で、大きな卵を拾って、大きなカステラを作って、出来上がった後、森の動物達と仲良く食べるお話です。
「大きな卵」「大きなカステラ」という時点で、子ども達の想像力を掻き立て、楽しい気分にさせてくれます。
絵も可愛くて見やすい上に、動物達が沢山出てくる森のお話なので、子ども達も自然と好きになるのでしょう。
文字も「少なすぎず、多すぎず」と丁度良いので、読みやすいですよ。
音読しているとリズム感がうまれ、読んでいる保育士も楽しくなるはずです。
2位:いいから いいから
表紙にある、おじいちゃんの顔の絵が印象的な「いいから いいから」。
何をしても「いいから いいから」と怒らない心穏やかなおじいちゃんの話です。
現在「いいから いいから」はシリーズ5まで出ています。
たとえば、何か間違うとすぐに他人を責めてしまいがちな子どもならではの雰囲気ってありますよね。
「いいから いいから」を読むことで、それが子ども達の合言葉になり、他人にフォローの言葉をかえてあげられるようになるかもしれません。
また、子どもだけでなく「保育士がイライラしている時に、この本を読むと心が穏やかになる」と保育士にも人気です。
3位:どうぞのいす
絵本の内容は、うさぎが野原の木の下に「どうぞのいす」と書いた立て札とともに、椅子を置きます。
そこへロバがやってきて、椅子にどんぐりが沢山入ったかごを置いてお昼寝。
「どうぞ」とあるものだから、後からやってきた動物達がどんぐりを全部食べてしまうのですが「あとのひとにおきのどく」と言って、持っていたものをかごに入れる・・・。
「どうぞのいす」は、思いやりがテーマのお話。ほっこりとした内容の絵本となっています。
優しい言い回しの文章やリズミカルな繰り返しの文章が多く、読み手である保育士も読みやすい絵本です。
保育士の中では「定番」「子ども達のくいつきが良い」と言われています。
4位:すてきな三にんぐみ
表紙にある、ギロっと怪しい3人組の目が印象的な「すてきな三にんぐみ」は有名な絵本です。
外国の絵本ということもあり、色彩や全体的な構図も独特。
「素敵な三人組」とありますが、その3人は強盗です。
泥部をしている3人組が、ティファニーちゃん(子ども)と出会い、最終的には孤児院を作るという内容になっています。
この本を読んだ後「この三人組は良い人なのか、悪い人なのか」と子ども達と保育士が、一緒に考える場面も多いようです。
読んであげる年齢によっては、読んだ後の感想が変わってくるかもしれませんね。
5位:11匹のねこ
11匹のねこシリーズは他にも何作かありますが、中でも、これが1番人気。
内容は「お腹を空かせた猫たちが団結して、大きな魚を捕まえて、帰りつくまでの食べてしまった」というものです。
子どもがクスクス笑えるようなユーモアがある絵本なので、読んであげると、子ども達から良い反応が返ってくるでしょう。
「この本から何か学んでほしい」というよりも、肩の力を抜いて大人も一緒に楽しめる本ですよ。
また、読み聞かせの際に「続きはまた明日」としやすい絵本でもあるので、1冊持っておくと保育中に役に立つかもしれません。
そういった使いやすさも保育士から、選ばれる理由でしょう。
他にもこんな絵本をすすめている人も
上記で紹介した他にも、以下の絵本の名前が挙げられています。
保育士が選ぶ3歳以上におすすめする絵本
- 葉っぱのフレディ(レオバスカーリア)
- スイミー(レオレオニ)
- いもうとのにゅういん(筒井頼子・林明子)
- こんとあき(林明子)
- とんことり(筒井頼子・林明子)
- からすのパンやさん(かこさとし)
- バムとケロのそらのたび(島田ゆか)
- 3匹のやぎのがらがらどん(マーシャブラウン)
- モチモチの木(斎藤 隆介 、 滝平 二郎)
- スーホーの白い馬(
- めっきらもっきらどおんどん(長谷川 摂子 、・ふりや なな)
- ねずみくんのチョッキ(なかえよしを作・上野紀子絵)
- 100かいだてのいえ(いわいとしお)
- あっちゃんあがつく(さいとうしのぶ)
- おしっこちょっぴりもれたろう(ヨシタケシンスケ)
- パンダ銭湯(ツペラツペラ)
- エルマーの冒険(ルース・スタイルス・ガネット)
- おばけのてんぷら(せなけいこ)
- りんごかもしれない(ヨシタケシンスケ)
- もったいないばあさん(真珠まりこ)
「2歳には少し早いかも」「3歳以上なら、きっと楽しく見れるかな」というような絵本から「4歳、5歳の年長向けだな」という絵本も挙げられていますね。
上記は、基本的に有名な作品なので、どれを購入しても損はないでしょう。
気になるものがあれば、是非、子ども達にも読んでみてくださいね。
まとめ
自分で絵本を選ぶ時は、自分の好みに合ったものを選んでしまいがちですよね。
そのため「何か物足りない」「ネタが尽きてしまった」という事も多いでしょう。
他にも、保育士1年目の人であれば「どんな絵本を用意したら良いか分からない」という人も。
本記事で紹介した本は、現場で働く保育士が選んだ絵本ですし、また名作も多いので、どれを購入しても良いくらいです。
後は、保育園の雰囲気やクラスの子ども達の雰囲気に合わせて選ぶと良いでしょう。
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