赤ちゃんも手遊びが好き!保育士が紹介する0歳~1歳児に人気・おすすめ簡単手遊び一覧

保育士の豆知識

保育士の引き出しとして沢山もっておきたい手遊び。

手遊びを沢山知っているとその分、子ども達との楽しい関わりが増えます。

そして、手遊びは年齢に合わせる事で、より盛り上がるのです。

本記事では、1歳児に人気で簡単なおすすめ手遊びを紹介します。

手遊びをする目的とは

簡単に言うと、活動の前やお集りをして子ども達にお話しをする時に、子ども達の注目を集めるという目的で手遊びを使います。

手遊びをすることで、「なんだか楽しそうな事が始まりそう」と子ども達が、保育士に意識を向けてくれるので、上手く日々の保育で活用したいところですね。

そして、手遊びで手先を動かす事で脳の発達を促すことができ、更にコミュニケーションが出来ます。(手遊びを通して)

保育士・友達との関わりを増やすきっかけとなるので、是非、日々の保育に手遊びを活用してください。

赤ちゃんも手遊びが好き!0歳~1歳児を手遊びで上手く盛り上げるコツ

0歳、1歳に手遊びをする時に上手く盛り上げるコツは以下の通りです。

0歳~1歳 手遊びで盛り上げるコツ

  1. 大きな声で(優しさを込めて)、はきはき歌う
  2. 年齢に合った手遊び、クラスの雰囲気に合いそうな手遊びを選ぶ
  3. 「次々新しい手遊びをする」ではなく「(飽きるまでは)同じ手遊びを繰り返す」
  4. 楽しそうに(できれば実際に本人が楽しんで)手遊びをする

以下、それぞれの項目について詳しく紹介します。

大きな声で(優しさを込めて)はきはき歌う

これは、手遊びの基本ですよね。

0歳、1歳に関係なく、どの年齢に対しても手遊びをする時は「大きな声ではきはき歌う」と良いでしょう。

声が小さい場合、せっかく楽しい手遊びをしても興味が薄れてしまうのです。

他にも、別のことに気を取られてしまっていて、保育士の手遊び・声が子ども達の耳に入ってこないという事もあります。

そのため、大きな声で手遊びを始める事で「なんか楽しそうな歌が聞こえてきた」と最初の興味を惹くことが大事です。

年齢に合った手遊び、クラスの雰囲気に合いそうな手遊びを選ぶ

保育士が手遊び中、0歳は見ているだけになる事も多いですが、1歳児は保育士の真似をしてくれますよね。

そのため、子ども達が真似しやすい手遊びをすることで、子ども達も手遊びに参加できます。

そして、手遊びを覚えると、そのうちに友達同士のやり取りの中で、手遊びをして仲良くなる姿も見られるでしょう。

他にも、クラスの雰囲気というのは「子ども達が今、何にハマっているのか」という事。

「自分が知っているもの」が出てくる方が、嬉しい・楽しいと感じて、盛り上がってくれるのです。

たとえば「ねこ」「おにぎり」など、0歳・1歳の身近にあるもの・興味のあるものが出てくる手遊びなら、尚更興味を持って手遊びを見てくれます。

【参考】保育士が1歳児の担任になったら知っておきたい1歳児の基本的な知識やおすすめの遊び、本など

「次々と新しい手遊びをする」のではなく「(飽きるまでは)同じ手遊びを繰り返す」

保育士の中には、次から次へと新しい手遊びをしてあげようとする人もいます。

しかし、乳児の場合。

新しい手遊びをするよりも、子ども達が覚えられるまで、同じ手遊びをしてあげる方が「ハマる」ことが多いです。

手遊びを沢山披露するよりも「定番の手遊び」の方が、子ども達も安心します。

たとえば「大体3パターンくらいの手遊びをローテションする」「朝のお集りは毎日この手遊びをする(午睡前のお集り、帰りの会のお集り同様)」という方が、子ども達も覚えやすいです。

子ども達が覚えて、真似が上手になったり、明らかに飽きてから「新しい手遊び」を披露するというやり方がおすすめです。

楽しそうに(できれば実際に本人が楽しんで)手遊びをする

当然ですが「楽しそうなフリ」よりも実際に「楽しんでいる」人を見る方が、更に魅力的に見えます。

具体的に言うと、保育士の本当に楽しんでいるから出る笑い声や表情が、手遊びを盛り上がる演出となるのです。

保育士が楽しんでいる様子を見て「何かわからないけど自分も楽しい」「大好きな保育士が笑っていて嬉しい」と感じてくれます。

そのため、手遊びを披露する保育士自身が楽しむことは、手遊びを盛り上げる上でかなり重要です。

0歳~1歳児に人気!おすすめ簡単手遊び一覧(歌・動画)

「0~1歳児に人気」「0~1歳児が大好きな手遊び」です。

  1. いっぽんばしこちょこちょ
  2. ころころたまご
  3. まあるいたまご
  4. むすんでひらいて
  5. トントントントンアンパンマン(ひげじいさん)
  6. チョキチョキダンス
  7. キャベツの中から
  8. はじまるよ
  9. おべんとうばこのうた

以下、それぞれの手遊びについて歌詞と動画で紹介します。

いっぽんばしこちょこちょ

子ども達が大好きな「いっぽんばしこちょこちょ」。

乳児、幼児に関係なく、子ども達はこれが大好きですよね。

手遊びというよりは「ふれあい遊び」ですが、0歳1歳の時は1対1の関わりをするのも効果的。

子どもは、ふれあい遊びで楽しい思いをすると、手遊びにも興味を持ってくれる場合があります。

いっぽんばし

いっぽんばしこちょこちょ

たたいて つねって

階段のぼって・・・こちょこちょこちょ~

たとえば、実習生や保育士1年目で「全く手遊び知らない」という人は、まずはこれを覚えるだけでもかなり使える手遊びです。

ころころたまご

「ころころたまご」は、0歳1歳の手遊びの中でも有名です。

0歳1歳の子どもが真似して言ってみたくなる「ころころ」「ぴよぴよ」というオノマトペ(擬声語)も良いですね。

ころころたまご

ころころたまごは おりこうさん

ころころしてたら ひよこになっちゃった

ぴよぴよひよこは おりこうさん

ぴよぴよしてたら こけこになっちゃった

ころころ ぴよぴよ こけこっこ

こけこがないたら よがあけた

0歳、1歳は「ひよこ組」という保育園も多いですよね。

「自分のクラスはひよこなんだ」と意識して欲しい時に活用するのも良いかもしれません。

まあるいたまご

少しリズミカルな手遊びです。

リズム感が印象的なので、子ども達が覚えやすいでしょう。

手遊びの内容も簡単なので「まあるい」「ぱちんとわれて」の部分は、子ども達が真似をしやすいです。

まあるいたまご

まあるいたまごが ぱちんとわれて

なかからひよこが ぴよぴよぴよ

まあ かわいい ぴよぴよぴよ

ちいさなたまごが ぱちんとわれて

なかからありさんが ちょろちょろちょろ

まあ かわいい ちょろちょろちょろ

おおきなたまごが ぱちんとわれて

なかからかいじゅうが がおがおがお

まあ つよい がおがおがお

「次はなんだろう?」という興味をそそる手遊びですね。

むすんでひらいて

「むすんで ひらいて」は、誰もが知っている手遊びですね。

月齢によっては真似をするのが難しい部分もありますが、見ているだけで楽しい手遊びです。

これは1歳半頃から真似ができるようになる子が多いでしょう。

むすんで ひらいて

むすんでひらいて 手をうってむすんで

またひらいて 手をうって そのてを上に

おひさまきらきら おひさまきらきら

いひさまきらきら ひかっている

むすんでひらいて 手をうってむすんで

またひらいて 手をうって そのてを横に

ひこうきぶんぶん ひこうきぶんぶん

ひこうきぶんぶん とんでいる

むすんでひらいて てをうってむすんで

またひらいて てをうって そのてを下に

かえるがぴょんぴょん かえるがぴょんぴょん

かえるがぴょんぴょん とんでます

ちなみに「そのてをしたに」の部分、筆者の元職場では「ペンギンよちよち」でした。

とんとんとんとんアンパンマン(ひげじいさん)

0歳1歳はアンパンマンが大好きですよね。

「とんとんとんとん」というのも真似しやすくて子ども達は嬉しそうに真似してくれますよ。

そして登場するアンパンマンのキャラクターに大喜びして盛り上がります。

とんとんとんとんアンパンマン

とんとんとんとんアンパンマン

とんとんとんとんしょくぱんまん

とんとんとんとんカレーぱんまん

とんとんとんとんバイキンマン

とんとんとんとんどきんちゃん

きらきらきらきら ぼくチーズ わんっ

筆者の保育士時代は「とんとんとんとんアンパンマン」のあとに「アーンパンチ!」と手をグーにしてパンチポーズをしてました。(アンパンマンのセリフっぽく)

勿論、カレーぱんまんの後は「カレーパンチ!」。(しょくぱんまんも同様)

バイキンマンは「ビビビビ」と、バイキンマンの指から電気を出すイメージ。

どきんちゃんは「どきどき」と手をハートマークにするか、「しょくぱんまんさまぁ~!」とどきんちゃんのあのポーズ(両手を組んで祈るような)を真似すると、子ども達に大ウケです。(1歳クラスの子ども達)

チョキチョキダンス

「チョキチョキダンス」は、保育士が覚えやすいので「とっさに手遊びをしなければならない状況」の時に助かる手遊びです。

チョキチョキダンス

ラララ右手 ラララ右手 ラララ右手をくるくるぱ

チョキチョキダンスを一緒に踊ろう

パパンパ パンパンパン イェイ!

ラララ左手 ラララ左手 ラララ左手をくるくるぱ

チョキチョキダンスを一緒に踊ろう

パパンパ パンパンパン イェイ!

ラララ両手 ラララ両手 ラララ両手をくるくるぱ

チョキチョキダンスを一緒に踊ろう

パパンパ パンパンパン イェイ!

1歳児の子ども達も「ぱぱんぱ ぱんぱんぱん・・イェイ!」部分なら、真似がしやすいでしょう。

キャベツの中から

0歳後半、1歳児は「はらぺこあおむし」の絵本やCDが大好きですよね。

手遊びの中に「あおむし」がでてくるので、はらぺこあおむしの絵本を読む前に「キャベツの中から」の手遊びをしてあげると喜びますよ。

キャベツの中から

キャベツの中から あおむし でたよ

ニョキニョキ おとうさんあおむし

キャベツの中から あおむし でたよ

ニョキニョキ おかあさんあおむし

キャベツの中から あおむし でたよ

ニョキニョキ おにいさんあおむし

キャベツの中から あおむし でたよ

ニョキニョキ おねえさんあおむし

キャベツの中から あおむし でたよ

ニョキニョキ あかちゃんあおむし

キャベツの中から あおむし でたよ

ニョキニョキニョキニョキニョキ・・・

ちょうちょになりました~

「お父さん指(親指)」「お母さん指(人差し指)」と指の名称への興味をもつきっかけにもなるので良いですね。

指を意識してくれると怪我をした時に「どこが痛いの?」と聞いた時に答えてくれるので、助かります。

はじまるよ

「はじまるよ」という歌と共に、拍手をするので、子ども達の興味を惹くには効果的。

リズムも楽しく、ノリが良いので、子ども達も楽しそうです。

はじまるよ

はじまるよ はじまるよ はじまるよったら はじまるよ

いちと いちで にんじゃだよ ドロン

はじまるよ はじまるよ はじまるよったら はじまるよ

にと にで かにさんだよ チョキン

はじまるよ はじまるよ はじまるよったら はじまるよ

さんと さんで ねこのヒゲ にゃー

はじまるよ はじまるよ はじまるよったら はじまるよ

よんと よんで たこの足 ヒュー

はじまるよ はじまるよ はじまるよったら はじまるよ

ごと ごで とりさんだよ パタパタパタ~

ちなみに、「ごと ごで とりさんだよ パタパタパタ~」の部分は「ごと ごで 手はおひざ~」とお話を聞く体制にもっていくと、子ども達も楽しく保育士の話を聞く姿勢が出来ます。

おべんとうばこのうた

これも有名ですね。

食事の前にすると良いでしょう。

「これっくらいの」というリズムが楽し気で、盛り上がります。

おべんとうばこのうた

これっくらいの おべんとばこに

おにぎり おにぎり ちょいとつめて

刻みしょうがに ごま塩ふって

にんじんさん さくらんぼさん

しいたけさん ごぼうさん

穴のあいた れんこうんさん

筋の通ったフーキ

上記の動画の通り、「おべんとう箱」の手遊びを3回繰り返して「ぞうさん」「ありさん」と大小のお弁当箱を声と手ぶりで表現すると、子ども達も喜びますよ。

絵本前の導入として・季節感のある手遊びをしたい

保育園では四季の行事を大切にするので、季節に合わせた絵本や手遊びを導入として活用することも多いですよね。

以下、季節に合わせた手遊びを紹介します。

春(4月~6月)

春の季節に合う手遊びは「小さな庭」。

1歳児が「小さな庭」を真似をするのは難しいですが、見ているだけでも楽しそうな手遊びです。

小さな庭

小さな庭を よく耕して

小さな種を まきました

ぐんぐんのびて 春になって

小さな花が咲きました ポッ

中くらいの庭を よく耕して

中くらいの種を まきました

ぐんぐんのびて 春になって

中くらいの花が 咲きました パっ

大きな庭を よく耕して

大きな種を まきました

ぐんぐんのびて 春になって

大きな花が咲きました ぼっ!

「〇〇な花が咲きました~」の後の「ぽっ」「パッ」等の部分。

意外と子ども達が楽しみにしているので、大げさに表現すると盛り上がりますよ。

夏(7月・8月)

夏の季節に合う手遊びは「三ツ矢サイダー」。

「ぼんぼぼん」「しゅわしゅわ~」など、可愛い表現があります。

1歳の子ども達は「自分が真似出来るところだけ真似をするスタイル」でも十分楽しめる手遊びです。

三ツ矢サイダー

(口頭前奏)ぼんぼぼん ぼ ぼんぼぼん

ぼんぼぼん ぼ ぼんぼぼん

ひとつ ふたつ 三ツ矢サイダー

ひとつ ふたつ 三ツ矢サイダー

ぼぼんぼんぼん

あんまり冷たくしないで

あんまり冷たくしないで

ぼぼんぼんぼん

冷たい方が良いです

冷たい方が良いです

ぼぼんぼんぼん ぷしゅ・・・シュウッワ~

一人ではなく、上記の動画のように保育士2人で手遊びをすると、更に楽しい雰囲気が作れるかもしれませんね。

秋(9月~11月)

秋の季節に合う手遊びは「やきいもグーチーパー」。

「これしかない!」というくらい、全国の保育士は秋になるとこれを歌うのではないでしょうか。

 

やきいもグーチーパー

やきいも やきいも おなかがグー

ほかほか ほかほか あちちのチ―

食べたら なくなる なんにもパー

ほら やきいも まとめて グーチーパー

上記の動画のように、数回手遊びする中で歌う速さを変えると楽しいですね。

冬(12月~3月)

冬に合う季節の手遊びは「ゆきだるまのチャチャチャ」。

短い手遊びなので、1歳児でも覚えやすいです。

ゆきだるまのチャチャチャ

雪が降ってきた チャチャチャ

外はまっしろけ チャチャチャ

雪だるまをつくったら

だるまが踊りだす チャチャチャ

ぱぱごんだるま チャチャチャ

ままごんだるま チャチャチャ

ちびごんだるまも仲間入り

みんなで踊りだす チャチャチャ

手遊びが気にってくれたら、ペープサートを用意しても良いかもしれませんね。

保育士が上手に盛り上げて子ども達の注目を集めよう

正直、0歳や1歳の赤ちゃんは保育士の歌や手遊びの意味を理解できる子、出来ない子がいます。

たとえば、低月齢児が多いクラスならほとんどの子が意味がわからず「ぽかん」とする子、手遊びに全く興味を示さない子、意味を少し理解して真似をして手遊びを楽しめる子。

子どもの月齢や興味のあるものによって、反応は様々。

しかし、何度も同じ手遊びを繰り返すことで覚えてくれるので、子ども達のリアクションに応じてアレンジしながら、楽しく手遊びをすると良いでしょう。

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