保育士はピアノで苦労している人が多数!弾けるようになるコツとは?

保育士の豆知識

保育士は1日の中でもピアノを弾くことが何回もあります。

たとえば毎日季節の歌を歌う時、行事の時、そしてお片付けや朝に会など結構ピアノって登場するんですよね。

しかし保育士の中でも、そして保育士を目指す人の中でも「ピアノがめちゃめちゃ苦手なの」という人って結構いるのです。

本記事では保育士に求められるピアノの腕前、弾けるようになるにはなにをするべきか紹介します。

保育士はピアノをどこまで弾けなきゃだめ?求められる必要なレベル

「保育士ってピアノどれくらい弾けたら良いんだろう」そんなことを考えたことはありませんか。

小さい頃からピアノを習っていた人やピアノを弾くことが好きな人は気にしないことかもしれませんが、ピアノが苦手な人からするどれくらいピアノが弾けたら良いのか不安になりますよね。

保育士が求められるレベルとはどれくらいなのか、以下筆者の実体験を含めながら説明していきます。

保育士資格取得に必要なレベル

保育士資格取得に必要なレベルは、一般的にバイエル修了程度と言われています。

保育士試験の時には課題曲があらかじめ決められているので、暗譜して間違えないように弾かなければいけません。

以下は最近の保育士試験の課題曲です。

平成30年課題曲「おかあさん」「アイアイ」

平成29年課題曲「こいのぼり」「一年生になったら」

平成28年課題曲「かたつむり」「オバケなんてないさ」

参考:四谷学院通信講座

簡単のようにも思えますが、弾きながら歌うとなるとまた難しくなります。

ピアノ経験者にとっては「結構いける」曲であっても、ピアノ初心者からするとリズム感が難しく感じてしまうでしょう。

【参考】30代未経験保育士でも就職できる!これから保育士を目指す人も歓迎

保育現場で求められるレベル

保育園によって異なりますが「楽譜をパっと渡されて、その場ですぐに弾けるレベル」を求められることはありません。

たとえば冒頭でも触れた通り、保育士がピアノを弾くのは子どもと一緒に歌を歌う時、リズム遊びをする時などです。

保育園で使われる楽譜は初級、中級などが使われることが多く、難しい楽譜で弾くことは滅多にありません。

1日の中で必ず弾くもの、季節ごとに皆で歌う曲の楽譜を覚えて、場面ごとにピアノで弾くことができれば問題ありません。

保育園の雰囲気にもよりますが、楽譜を出して弾いても良い保育園が多いのではないでしょうか。

たとえば朝に会の時や片付けなどの短い曲を弾く時は場合によって楽譜を出したり、音を確認する時間が取れない、すぐ弾かないと子ども達に対応できないということもありますが、慣れない曲や間違えてはいけない行事の時などは慣れた人でも楽譜を見ながら弾きます。

ピアノが弾けるようになるには?

筆者は5歳頃からピアノを始めてましたが、それでもピアノが苦手でした。

シャープやフラットがつくと混乱、1回間違えて覚えると癖がついてしまい何度も間違えることがしょっちゅうです。

以下ピアノが弾けるようになるためのコツを紹介します。

上達したいなら、ひたすら練習あるのみ

練習しないで上達できないの・・・?

もうね、これは避けられないのよ。

ピアノの練習に関しては、練習あるのみなのです。

練習をサボって上達するわけがありません。

どれくらいの練習が必要かというと、それは個人のレベルにもよりますが少しの時間だとしても毎日練習する方が良いです。

1日や2日あけてしまうと結構忘れてしまうので1日1時間、せめて30分など自分でピアノと向き合う時間を積極的に作りましょう。

指が慣れるまで、楽譜を見なくても弾けるようになるまでひたすら練習します。

保育園で使われる楽譜なら1週間、2週間毎日練習すれば弾くことができるでしょう。

またピアノが好きになれないなら「自分が上達したら弾きたい曲」を決めるのもモチベーションが上がって楽しくなるのでお勧めです。

筆者は必ず練習しなければいけない課題曲のほかに「HYのNAOが弾けたら格好良いかも」「パイレーツオブカリビアンの曲弾いてみたい」など自分の好きな曲の楽譜をネットから印刷したりして気分転換に弾いて練習していました。

まずはピアノに向き合う時に自分が楽しくなれるような工夫も大事ですね。

ピアノ教室に通うべき?それとも独学で十分?

ピアノ教室ってなんか、本気すぎてちょっとなぁ。

独学でする方が難しいし、時間かかると思うけどね。

以前にピアノを習ったことがある人なら、楽譜が読めるので、あとは無料の動画などから実際に弾いている人の音を聞いたり、鍵盤の手の置き方をスローで再生しながら真似をするだけでも上達する可能性があります。

しかし「楽譜が読めない」「ピアノの感覚がわからない」「やり方がわからない」とピアノの練習に行き詰っているなら、ピアノ教室に通うことをお勧めします。

1人で練習していた時に悩んでいたことが先生の助言によって解決することが結構あるのです。

短期間ピアノ教室に通うだけでも独学でピアノを練習するよりは早く上達します。

簡単に弾けるようにアレンジする

現場の人は結構簡単にアレンジして、自分が弾きやすいようにしてるよ。

保育園によるけどね。

現在保育士として働いている人は、ピアノに対して厳しくない保育園なら楽譜を簡単にアレンジしてしまうとピアノが楽になります。

保育園で使われる曲の伴奏は基本のドミソ・レファラなど簡単なものが多いですが中にはちょっと難しいものも含まれているのです。

「1オクターブ上の・・・」「左ても伴奏が結構難しいな」という時は、普段弾き慣れている伴奏と組み合わせてみて、音が変じゃなければ大丈夫です。

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独学でピアノを練習する場合におすすめの本

以前は大人も子どももバイエルでピアノを練習するのが良いとされていましたが、現在は少し違っているようです。

以下、独学でピアノを練習する時にお勧めの本を紹介します。

まずはエドナ メイ バーナム著、大島正泰監督のバーナムピアノテクニック(導入書)です。

これは子どもから大人まで指の体操として、ピアノ教室で使われています。

ちなみに筆者の通っていたピアノ教室でもこれが使われていました。

一つ一つの練習曲が短く、経験者には簡単すぎますが、たとえば「ドレミファソファミレドレミレドードー」を両手で弾くなど、初心者が抵抗なく進める本です。

シリーズで何冊も出ているので、初心者のステップアップとしては手をつけやすいでしょう。

ただし基本的な音符についてなどの解説はありません。

次にブルクミュラー25の練習曲 全曲ピアノライブラリー楽譜です。

これにはアラベスクやシュタイヤー舞曲など「聴いたことある」という曲がいくつか入っているので、みんなが知っている曲を弾けるようになるのは結構嬉しいですよ。

「子どもの時にピアノを習っていたけど大人になってから再挑戦」という人にもお勧めです。

次に全訳ハノンピアノ教本、全音ピアノライブラリー楽譜です。

これも有名でピアノを習っていた人なら、ハノンで練習したという人も多いのではないでしょうか。

ブルクミュラーやハノンは一般的なピアノ教室で使われている他、保育士資格を取得する短大で初めてピアノを習うという人もこの楽譜を使って練習します。

ただ独学で学ぶのは少しキツイかもしれませんが、上記に挙げた楽譜はピアノの基本となるようなテクニックばかりです。

これが全て弾けるようになれば、保育士として働く時も困らないのではないかと思います。

上記のリンクからAmazonで購入することができますが、直接譜面を見たいという方は書店に行って確認した方が良いですね。

まずは右手から弾いてみる

形からこう・・勢いあれば両手で弾けるかな的な。

それ産まれたての赤ちゃんがいきなり歩こうとしてるようなもんだよ。

最初から両手で弾こうとしないでまずは右手だけの練習、次に左手だけの練習、そして手が慣れたかな、音の流れを大体つかめたかなと思ったら両手で一小節ごとに練習してみましょう。

あまりやらない方が良いですが、本当に苦手で同じところで何度も間違ってしまう人は楽譜にドレミを書いておくと、間違う箇所にきたときにわかりやすいです。

上記でも触れましたが、シャープやフラットがつくと「うわー難しそう」と思ってしまいますよね。

動画で観るとわかりやすく、「意外と簡単じゃん、出来そう」と指の置く位置がわかれば「やってみよう」と思えるかもしれません。

ピアノ教室に通っている場合は何度も先生に弾いてもらい、真似をすると良いですね。

自宅で練習したい場合は安いキーボードで十分?

電子ピアノとアコースティックピアノでは音、鍵盤の重さが異なります。

電子ピアノの場合は鍵盤が軽いですが、アコースティックピアノやグランドピアノは鍵盤が重いです。

指で鍵盤を押した時に力の加減が全然違うので、保育園にあるのがアコースティックピアノ、グランドピアノ、自宅で練習しているのが電子ピアノだと音や鍵盤の重さが違うため上手く引けないという状況になる人が多いです。

保育園のピアノが電子ピアノの場合は問題ないですね。

ピアノ教室の先生やピアノに対してこだわりを持っている人は「高いけどやっぱりアコースティックピアノの方が良いよ、全然音が違うし将来的にも続けていくなら・・・」と言います。

確かにそれは事実です。

電子ピアノよりもアコースティックピアノの方が音も良いですし、弾く時も楽譜通りに強弱をつけたり、足で踏むペダルで音も調節しやすいです。

しかし電子ピアノが悪いという訳ではありません。

ちなみに筆者がピアノ教室に通っていた頃、ピアノ教室ではグランドピアノで演奏ですが自宅にあるのは鍵盤が重めの電子ピアノです。

普段の練習は電子ピアノ、1週間に1度ピアノの先生に見てもらう時はグランドピアノ。

やはり「弾きづらいな、指がちょっと大変」と感じることはありましたが、それ意外は特に問題ありませんでした。

専門家や音楽家のように「音がちょっと違うの」などは筆者のような素人にはわかりません。

楽譜通りに弾ければ良いのです。

そして小さい頃からピアノを習っていたという人は実家にアコースティックピアノがあるという人はいましたが、大学や短大からピアノを始めた殆どの保育士友達も自宅にあるのは皆、電子ピアノでした。

なぜならアコースティックピアノの場合、20万円近くするので高いのです。

電子ピアノなら、安いものを選べば5~10万円で買えます。

そして電子ピアノはヘットフォン対応なので賃貸で暮らしている場合、近隣の住民と騒音トラブルになるのを避けれますし、比較的安価で手に入りやすいです。

録音機能がついているものもあるので、自分の演奏を客観的に聴いて改善点を見つけることもできますし、仕事で少し弾く機会がある程度なら、電子ピアノでも十分練習できます。

ただし鍵盤の数は88鍵盤であること、できるだけ鍵盤の重さがアコースティックに近いこと(軽すぎない)ものを選ぶことをお勧めします。

まとめ

ピアノが苦手な人からしたら、ピアノの練習は結構キツイですよね。

苦手なことを毎日取り組むのは、精神的にも苦痛です。

しかし出来ないから苦手なだけであって、出来るようになれば結構楽しくなってきます。

CDの音でも良いですが、子ども達の反応によって音色を変えてみたり、テンポを変えると子ども達も夢中になって遊んでくれるのです。

できないことに向き合うのは辛いこともありますが、「苦手なことと向き合っている自分えらい、成長できるかも」と自分を励ましながら頑張りましょう。

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