保育士が派遣で働くメリット・デメリットとは?週1や週3など自由に働くこともできる?

保育士の豆知識

保育士として働く人は「派遣保育士」という保育士の仕事を聞いた事があるでしょう。

しかし、実際に地域や保育園によって派遣保育士が身近に感じられる場合とそうでない場合があり、派遣保育士と聞いてもイメージする事が難しいですよね。

派遣保育士はブランクがある保育士や結婚・出産をして家事と育児、そして仕事を上手に両立したいと思っている保育士に適した保育士の働き方です。

本記事では、派遣保育士について詳しく紹介します。

  1. 派遣保育士とは?
    1. 派遣保育士と一般的な保育士の違い
    2. 派遣保育士には資格や経験が必要?無資格や未経験でも良いの?
  2. 派遣保育士として働きたい!派遣会社の種類は?
  3. 派遣保育士の年齢や平均年収、働き方
    1. 派遣保育士の平均年齢
    2. 派遣保育士の平均年収
    3. 20~24歳保育士の平均年収と派遣保育士の年収比較
    4. 派遣保育士の働き方、週1や週3で働く事は可能?
    5. 派遣保育士は短期間の勤務も可能?
  4. 派遣保育士として働くまでの流れ
  5. 派遣保育士として働くメリット・デメリットとは
    1. 派遣保育士として働くメリット
      1. 働く時間や期間が決められる
      2. 正社員として働くよりも給料が高い場合がある
      3. 正職員よりも仕事の責任が軽い、負担が少ない
      4. 正社員として働く前に自分に合う保育園かどうか、実際に働いて確認する事ができる
      5. 色んな保育園で働く事が出来る為、スキルアップが期待できる
      6. 派遣会社が自分に合う求人を見つけてくれる
    2. 派遣保育士として働くデメリット
      1. 一つの保育園で長く働きたい人には(派遣保育士は)向いていない
      2. 時給なので休むと給料が減る
      3. 自分の働く条件が狭いと希望の条件に合う求人が見つからない
  6. 派遣保育士って大変そう。派遣保育士として働く悩み
    1. 給料は高め。でも長くそこで勤められるかは分からない・・・
    2. 派遣保育士は長く保育園にはいない。その分、人間関係も希薄になりがち?
  7. ブランクを抱えている人は、まずは派遣保育士として働いてみよう

派遣保育士とは?

派遣保育士も一般的な保育士同様、働く場所は保育園です。

派遣保育士として働く場合、派遣会社に登録し、派遣会社が自分の希望に合う保育園を探してくれるので、そこで働く事になります。

派遣保育士と一般的な保育士の違い

派遣保育士と一般保育士の違いは大きく分けて2つあります。

  1. 雇用(直接雇用・間接雇用)
  2. 働き方(自分主体・保育園主体)

一つ目は雇用です。

一般的な保育士の場合、正職員や臨時職員などの雇用形態は違ったとしても保育園からの直接雇用という形で契約します。

派遣保育士の場合、派遣会社と契約をして保育園に勤めるので間接雇用という形で働く事になります。

派遣保育士の雇用主は派遣会社なので、派遣会社から給料が支払われ、福利厚生や保険関係も派遣会社の規定に従う事になるのです。

二つ目は働き方です。

保育園からの直接雇用の場合、保育園に元々ある勤務シフト、決められた休日等、保育園主体で働く保育士が合わせる形で働きます。

派遣保育士の場合、基本的には派遣保育士の働ける条件で契約が結ばれるので、たとえば「毎週水曜は休み」「16時には退勤」等、自分主体の働き方になるのです。

派遣保育士には資格や経験が必要?無資格や未経験でも良いの?

結論から言うと、派遣保育士で働く際に、必ずしも資格は必要いりませんし、経験も不要です。

無資格や未経験でも応募可能な求人が多数あります。

今は保育士不足で頭を抱えている保育園が多い為、資格が無くても保育士として働いてくれる人材を求めています。

ただ無資格者は保育士ではなく保育補助という形で働くことになり、時給も資格がある人に比べると少なくなってしまいます。

派遣保育士として働きたい!派遣会社の種類は?

保育士の派遣会社として有名な会社は以下の通りです。

  • 株式会社ニッソーネット
  • 株式会社アスカ
  • 株式会社ネオキャリア

派遣保育士として働く場合は「優良派遣事業主」の派遣会社を選びましょう。

優良派遣事業主というのは「経営が安定しているかどうか」「福利厚生はしっかりしているか」「派遣社員に対してフォローがあるか」等、厚生労働大臣の委託業者による審査をクリアした派遣会社です。

上記の中でも「株式会社ニッソーネット(ほいく畑)」「株式会社ネオキャリア(保育ひろば)」は、保育の求人に特化した転職サイトを運営しているので、それぞれの転職サイトについて詳しく紹介している参考記事を読んでみてください。

転職サイトに登録する際に簡単に派遣登録も出来ます。

【参考】保育ひろば(保育士向け求人サイト)の口コミ・評判、非公開求人が豊富で満足度もかなり高いのが特徴

【参考】ほいく畑(保育士求人サイト)の概要、評判・口コミ、使い方まとめ。ここを使うメリットはどんなところ?

派遣保育士の年齢や平均年収、働き方

「派遣保育士って何歳まで?」「派遣保育士って給料高いの?」と気になっている方もいるでしょう。

以下、詳しく説明します。

派遣保育士の平均年齢

派遣保育士には特別な年齢制限はありません。

参考までに現場で働く保育士の年齢層のデータを見てみましょう。

以下、平成26年3月東京都福祉保健局の東京都保育士実態調査から引用した現場で働く保育士の年齢層の図です。

 

上記の中でも「現在保育士就業中」というところをみると半数近くは20代ですが、その他の半数以上は30代~50代です。

上記から分かる通り、年齢の中でも雇用形態は違いますが、保育園では様々な年齢の人が働いているので年齢を気にせず働く事ができます。

保育の現場では他の業種に比べ、働く年齢層の幅広いです。

【参考】30代未経験保育士でも就職できる!これから保育士を目指す人も歓迎

【参考】シングルマザーに保育士の仕事がおすすめな理由。資格取得について

派遣保育士の平均年収

一般的にも「正職員の保育士よりも派遣保育士の方が給料が高い」という認識を持っている人は多いですよね。

派遣保育士の時給を見てみると、安い場合は時給1,100円の求人もありますが、「時給1,500円~」となっている求人が多いです。(もっと高い求人もある)

たとえば、9時~16時(実務労働時間8時間)、週に5日出勤した場合で換算すると、以下の図の通りです。

派遣保育士
時給 1,500円
月収(月4週計算) 240,000円
年収 2880,000円

たとえば既婚者や子育て世代で「自由に休みが欲しい・自分で決めたい・・・でもパートだと収入が少ない」と思っている人にとっては十分な年収ではないでしょうか。

20~24歳保育士の平均年収と派遣保育士の年収比較

厚生労働省の平成30年賃金構造基本統計調査によると、20~24歳保育士の平均月収は20万6千円平均年収は294万4千円。

上記で計算した派遣保育士と比較した場合が以下の図の通りです。

一般的な保育士 派遣保育士
時給

1,500円
月収 206,000円 240,000円
ボーナス 471,000円

年収 294,000円 2880,000円

上記の図から分かる通り、直接雇用で働く保育士よりも派遣保育士の方が高いのです。

しかし、派遣保育士はボーナスがありません。

その為、年収を比較した場合、直接雇用で働く保育士(20代前半)と派遣保育士を比較すると年収差は6万円程度。

ボーナスが無いという事を含めても6万円程度の差しかないのです。

更に上記の計算は1か月4週計算なので、1か月5週計算を含めた場合は6万円も差は無いでしょう。

当然ですが、勤続年数が上がると月収や年収も高くなっていくため、一定の年齢を超えると派遣保育士の方が収入が低くなります。

【参考】保育士の給料はいくらくらい?平均年収や月収、ボーナスまとめ

【参考】保育士の手取りはどれくらい?額面から引かれすぎて13万円しかもらえないなんてことも

【参考】幼稚園の先生の平均年収、平均月収はいくら?保育士よりも給料が高いのか表で比較

派遣保育士の働き方、週1や週3で働く事は可能?

派遣保育士は上記で触れた通り、自分が提示した条件で働く事が出来ます。

「週3」なら希望にあった求人が見つかる可能性は高いですね。

「週1」という希望を提示するのも可能ですが、働く条件が厳しいと、その分求人の選択肢や希望に合う求人が見つかる可能性も減ります。

「週1で働きたい」というのは極端かもしれませんが、週1希望の場合は他の勤務形態(パート等)を検討した方が良いかもしれません。

派遣保育士は短期間の勤務も可能?

派遣保育士は短期間で働く事も可能です。

派遣保育士の求人の中には「半年間の募集」「1年の募集」「3か月間急募」等の求人があります。

それぞれ働き手の希望就職期間にあった求人を、派遣会社スタッフが探してきてくれるでしょう。

一般的な誰もが自由に見られる求人の場合、求人を載せている保育園も限られていますが、保育士求人サイトによっては登録した人のみが求人を紹介してもらえる・求人を見ることが出来る「非公開求人」というものがあります。

そういった保育士求人サイトを上手く利用すると、派遣の求人も沢山出てきますよ。

派遣保育士として働くまでの流れ

以下、派遣保育士として働くまでの流れです。

派遣保育士として働くまでの流れ

  1. 派遣保育士会社に登録
  2. 派遣スタッフに自分の条件を相談
  3. 派遣会社から求人を紹介
  4. 勤務先見学
  5. 保育園に入社
  6. 契約した期間は保育園に勤める(最大3年まで)
  7. 契約期間終了後また2番に戻る

契約期間が終了した場合、「再契約をする」か「希望に合う違う保育園に勤める」事になります。

その都度、派遣会社スタッフに「働く条件」や「契約期間」、相談する事が出来るので契約が終了した際に自分の状況によって働き方を変える事も出来ます。(子どもが大きくなったので勤務時間を長くする等)

派遣保育士として働くメリット・デメリットとは

「派遣保育士」という働き方を身近に感じない人は「派遣保育士になって何かメリットがあるの?」と疑問を感じているでしょう。

以下、派遣保育士として働くメリット・デメリットについて紹介します。

派遣保育士として働くメリット

以下、派遣保育士として働くメリットです。

派遣保育士として働くメリット

  1. 働く時間や期間が決められる
  2. 自分に合う保育園かどうか、実際に働いて確認する事ができる
  3. 色んな保育園で働く事が出来る為、スキルアップが期待できる
  4. 派遣会社が自分に合う求人を見つけてくれる

以下、それぞれの項目について説明します。

働く時間や期間が決められる

派遣保育士として働く場合、たとえば「16時までしか働けない」「毎週〇曜日は休みたい」等の希望があれば、自分の働きたい条件に合う保育園で勤める事が出来ます。

自分の条件にあった求人を派遣会社が探してきてくれるのです。

その為、「自分で自由に働く時間帯を決めたい」結婚している人、子どもがいる人等におすすめの働き方です。

正社員として働くよりも給料が高い場合がある

正社員保育士の給料を実際に換算すると「時給1,000円程度にしかならない・・・」事も実際にあります。

正社員として働くと仕事量も多く、サービス残業をする事もある為、尚更「こんなに仕事しているのに、この給料?」と納得できない事もあるでしょう。

派遣保育士として働く場合は、派遣会社が定めた一律規定で給料が支給されます。

給料に関して一律の規定があるなら、安心して働く事が出来ますね。

正職員よりも仕事の責任が軽い、負担が少ない

正職員の場合、責任のある仕事を任されます。

たとえば、主となる記録物や保護者対応(懇談等)。

上記でも触れた通り、それは保育園が保育士を直接雇用しているからです。

たとえば、他の仕事で例えると会社の社員(正職員の保育士)、繁忙期のヘルプ(派遣保育士)のような感じです。

ヘルプで入る社員に対して、保育園の重大な仕事を任せ事は無いですよね。

保育の現場でも同様、派遣保育士は正社員ではないので、比較的軽い仕事を任されることが多いでしょう。

そのため、派遣保育士は正職員よりも仕事の責任が軽い、負担が少ないと言えます。

正社員として働く前に自分に合う保育園かどうか、実際に働いて確認する事ができる

働いてから「ここならずっと働きたい」と感じた場合、つまり正社員として働きたい場合。

「紹介予定派遣」という働き方があり、保育園から直接雇用として登用されることも可能です。

保育園側も保育士側も、お互いのことをよくわかってから、契約する事が出来るのが最大のメリットですね。

色んな保育園で働く事が出来る為、スキルアップが期待できる

保育園によって、取り組んでいる保育内容は様々。

たとえば、保育方針や保育の仕方など保育園によって全然違いますよね。

一つの保育園で長く働く事も素晴らしいことですが、勤める保育園以外の保育の仕方や子ども達の姿を学ぶ事は出来ません。

派遣保育士は、様々な保育園を体験できるので、それぞれの保育園で保育の仕方で勉強になった点、良い対応をどんどん吸収して、他の保育園でも活かすことができます。

保育する職員の保育の仕方(流れや声掛け、保育内容)や子ども達の様子を実際に働いてみる事が出来るので、学ぶ事が沢山あり、スキルアップに繋がるでしょう。

派遣会社が自分に合う求人を見つけてくれる

転職サイトやハローワークで求人を探すのは、かなり大変。

しかし、派遣保育士なら、派遣会社のスタッフに自分の希望を言うと自分にピッタリな条件の求人を見つけてきてくれます。

気に入らない点があれば、また違う保育園を探してきてくれますし、見学等をして働けそうであれば、そこで働くという流れです。

派遣保育士として働くデメリット

派遣保育士として働くデメリットは以下の通りです。

派遣保育士として働くデメリット

  1. 一つの保育園で長く働きたい人には向いていないかも
  2. 時給なので休むと給料が減る
  3. 自分の働く条件が狭いと希望に合う条件の求人は見つからない

以下、それぞれの項目について説明します。

一つの保育園で長く働きたい人には(派遣保育士は)向いていない

一つの保育園で10年、20年働きたいと思っている人にとって、派遣保育士という働き方は向いていません。

派遣は「正規職員や非正規職員が来ない間の繋ぎ」という役割なので、長く働きたいと思う人は、正規職員や臨時職員として保育園の直接雇用として働いた方が良いですね。

時給なので休むと給料が減る

派遣保育士の場合、時給制なので、休むと給料が減ります。

しかし逆に働いた分だけ、貰える給料も増える為、たとえば沢山休んでしまった月の翌月はシフトを多めに入れてもらう等、交渉すると良いでしょう。

自分の働く条件が狭いと希望の条件に合う求人が見つからない

このデメリットは就職活動や転職活動にも言えることですが、派遣保育士は自分で働く条件を決めらるので、あまり厳しい条件に設定してしまうと希望に合う求人が見つからないという事になってしまいます。

派遣保育士って大変そう。派遣保育士として働く悩み

一般的な保育士の働き方とは違う為、悩みもあるでしょう。

以下、派遣保育士の悩みについて紹介します。

給料は高め。でも長くそこで勤められるかは分からない・・・

派遣会社の場合、有期雇用なので原則3年が限度。

つまり、同じ保育園にいられる期間は最大3年までなのです。

他にも、勤める先の求める雇用条件によっては「正社員雇用が決まったので、契約更新はない」という事もあるでしょう。

しかし、上記のメリットでも触れた通り「長く働きたい」と思った場合、紹介予定派遣として保育園から直接雇用してもらう事も出来ます。

その場合、保育園の正社員(もしくは臨時職員)の契約通りの雇用条件(給料や福利厚生等)となるので、自分の状況や考えによって直接雇用にしてもらうか、自分の働く条件は変えずに保育園を変えるかどうかの選択をする必要があるのです。

派遣保育士は長く保育園にはいない。その分、人間関係も希薄になりがち?

派遣保育士は保育園に長く勤める訳ではない「期間限定の保育士」なので、長く勤める保育士と比べると、関係性が希薄になる可能性はあります。

しかし「働く保育士と関係性を深めたい」と思うのであれば、必要な仕事をこなし、働く保育士に明るく声をかける等をしていれば、自然と関係性は深まっていくのではないでしょうか。

現場で働く保育士は、日頃に仕事ぶりや関わり方を評価してくれるはずです。

「派遣保育士だから」「長く勤めないから」という理由で、わざわざ冷たくする人はいないでしょう。

他にも、逆に「あまり深い関係になるのは嫌」「派閥に巻き込まれたり、ややこしい人付き合いは苦手」という人は一定の距離感を保てば良いのです。

要するに「自分次第」という事ですね。

ブランクを抱えている人は、まずは派遣保育士として働いてみよう

「ずっと長く同じ保育園で働きたい」と思う人は派遣保育士として働くメリットを感じるのは難しいでしょう。

上記でも触れた通り、ブランクを抱えている人や条件付きで働きたい人に向いている働き方です。

たとえば「求人の中から自分に合う条件の働き方を見つけ出すのは大変。」「直接、保育園と条件交渉するのも現実的には難しい・・・でも働きたい!」という保育士に向いてます。

ブランクを抱えている人や「保育士の仕事をしてみたい」という人は、まずは派遣保育士として働いてみてはいかがでしょうか。

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