主婦が無資格から保育士になるのは?保育士資格取得方法や働き方を紹介。

保育士の豆知識

保育士の職場には様々な年齢層が働いています。

20代が半数近く占めていますが、30代や40代、50代を珍しくはありません。

保育士には様々な雇用形態があるので、自分の都合に合わせて働きやすいのです。

本記事では主婦が保育士になるための方法や流れ、保育士の仕事について紹介します。

保育士資格を持っていない主婦が保育園で働く方法とは

「保育士やってみたいけど、どうやったらなれるんだろ?」と保育士の仕事に興味があるけど、知識が無くて行動に移せない・・・そんな主婦も多いのではないでしょうか。

保育士資格を持っていない主婦が保育園で働く方法は以下の2つあります。

  1. 無資格で保育補助として働く
  2. 保育士資格を所得して働く

保育士の仕事に関してあまり知らない人も多いのですが、実は保育士資格を持っていなくても保育士として働くことはできるのです。

また認可外保育園であれば、保育園の全体職員のうち3分の1が保育士資格もしくは看護師資格を持っていれば良いので、認可外保育園なら保育士資格を持っていなくても「保育士」として働くこともできます。

無資格でも保育園で働ける、保育補助として働く

無資格でも「保育補助」の募集があれば保育園や幼稚園、認定こども園で働くことができます

しかし無資格保育士にはデメリットもあるので、「無資格でも働けるならやってみようかな!」「子育て経験がある人は大丈夫って聞いたことあるし♪」と安易に保育補助として働くのではなく、しっかり知った上で判断しなくてはなりません。

無資格保育士のデメリット

  • 保育の知識がない、専門性がない
  • 保育士資格を持っている人よりも給料が低い
  • 沢山出勤してもボーナスは支給されない
  • 地域や保育園によっては「保育補助」を雇っていない
  • 自分がやりたい保育をすることはできない
  • 保育園によっては雑用ばかり・・・

保育補助は「資格を持っていない」ので、保育園内で保育士のように働ける訳ではありません。

子どもとか関わる時間よりも雑用や掃除をする時間の方が多いでしょう。

他にも資格を持っている人と同じ時間分働いても、資格を持っていないというだけで給料の差があるのは悲しいですよね。

そして保育補助といっても仕事は結構大変なので、給料によっては「割に合わない」と思ってしまうことも在るかもしれません。

また保育園の事情として「本当は保育士が欲しい」のですが、求人を出しても保育士がこないので最終手段で「保育補助」を募集することがあります。

求人を出しても保育士が来ない保育園の理由は「地域的にたまたま運が悪く保育士が来ない」「本当に人手が足りないから最終手段」「もしかしたらブラック保育園」等です。

保育補助として働く時には事前に保育園の情報やある程度の保育の知識を付けてから働くと良いでしょう。

以下の参考リンクで保育補助について詳しく紹介しているので気になる方は読んでみてくださいね。

【参考】保育補助の仕事とは?資格が必要な保育士との違いや仕事内容。

保育士資格を取得して保育士として保育園で働く

保育士資格は国家資格ですし、時間がある人は勉強して保育士資格取得を考えてみても良いのではないでしょうか。

保育士資格を取得する方法は大きく分けて2つあります。

  1. 保育士養成学校に通って単位を修得し卒業する
  2. 保育士試験を受けて合格し保育士資格を取得する

保育士の労働条件は昔に比べてかなり良くなってきました。

以前よりも給料は上がっていますし、たとえば東京都杉並区の場合、家賃補助として9万円が支給されるのです。

現在は国を挙げて保育士の給料が改善されたり、好条件の求人が沢山ありますが、待機児童の問題が解決した場合は今出ている求人のような好条件の求人も減る可能性が高いです。

【参考】保育士の家賃補助。住宅手当や寮・社宅・宿舎借り上げ制度について詳しく解説

【参考】30代未経験保育士でも就職できる!これから保育士を目指す人も歓迎

【参考】シングルマザーに保育士の仕事がおすすめな理由。資格取得について

【参考】保育士の給料はいくらくらい?平均年収や月収、ボーナスまとめ

【参考】保育士の処遇改善手当とはなに?実際にいくら貰えるの?

主婦が保育士資格を取得するには

実際に主婦が資格を取得する上で、重要なポイントがあります。

  1. 勉強をする上で家事や育児と両立できるかどうか
  2. 資格取得のために費用をいかに抑えられるか
  3. 確実に合格できるかどうか

上記の3番の合否については本人次第です。

また主婦が保育士資格を取得する現実的な方法としては以下の2通りです。

  • 職業訓練に通う
  • 独学で勉強して保育士試験を受ける

主婦の場合は短大や専門学校に通うのは大変なので、職業訓練に通うのが良いかもしれませんね。

職業訓練とは、求職者の人が新たな仕事に就けるように訓練を通じて就職をサポートしてくれます。

2年間で1,845時間以上、実習240時間以内の講義を受けて、短大と同じような仕組みで訓練が修了したと同時に資格を取得できます。

職業訓練で資格を取得を目指すメリット・デメリット

まず職業訓練で資格を取得するメリットとデメリットを挙げます。

職業訓練で保育士資格を取得するメリット

  • 時間を確保できるなら受講するだけで確実に保育士資格が取得できる

職業訓練で保育士資格を取得するデメリット

  • 独学よりも自己負担額が高くなってしまう
  • 受講会場に定期的に通わなければいけない
  • 保育士資格取得に2年かかる(単位修得するため)

上記にもある通り最大のメリットとしては、単位を修得すれば保育士試験が免除され、保育士資格を取得できると点です。

たとえば平成31年東京都保育士養成科(国による職業訓練)を参考にすると、日本児童教育専門学校で受講する場合。

職業訓練をうける場合受講料は無料となっていますが、教科書代などは別途で費用がかかり、教科書代や教材費等含め自己負担額10万円です。

ただし実習にかかる交通費や宿泊等は実費、保育士登録料(4,200円)やその他検定受験料、卒業関係代金は別途徴収なっています。

受講する都道府県や地域によってかかる費用が異なるので、気になる方は自分が住んでいると地域のハローワークに行って確認してみてくださいね。

独学で保育士資格を取得を目指すメリット・デメリット

次に独学で勉強して保育士試験を受ける場合のメリット・デメリットを挙げます。

独学で保育士試験を受けるメリット

  • 資格取得にかかる費用が断トツ安く済む
  • 自分のペースで勉強ができる

独学で保育士試験を受けるデメリット

  • 保育士試験に受かるか否かは自分の努力次第
  • 独学は孤独、勝手がわからない

独学の場合「通信講座」もしくは書店やAmazonで参考書を購入して「自分で勉強する」ということになります。

独学で勉強する場合かなり根気が必要ですが、自己負担額は1番安く済みますね。

また保育士資格を取得する場合は保育士試験受験料と保育士登録料がかかります。

保育士試験受験料 12,905円
保育士登録料 4,200円
合計 17,105円

合計17,105円は必ずかかる費用です。

通信講座ユーキャン公式ホームページによると、ユーキャンの費用は59,000円(税込み)となっているので、保育士試験受験料と保育士登録にかかる費用を足すと通信講座の場合は合計76,105円です。

そして通信講座には頼らず自分でテキストを購入して勉強する場合、参考書1冊というよりは「上巻と下巻」に分かれて2冊購入仕様の参考書が多いので、参考書費用は1冊2,000円を2冊購入した場合で考えると4,000円とします。

「参考書持っている人にもらう」と参考書にかかる費用もタダですが、周囲にそういう人がいない場合は自分で用意するしかないですね。

先ほどの保育士試験受験料と保育士登録にかかる費用を足すと、通信講座には頼らず自分でテキストを購入して勉強する場合は23,105円です。

保育士資格取得する費用比較早見表

もうとにかく安く保育士資格とりたい。

参考書買うもしくはタダでもらって一人で勉強して資格取得・・・できたら完璧!

職業訓練・通信講座・参考書購入、それぞれの費用を比較してみます。

保育士資格取得手段 費用
職業訓練 ※120,000円
通信講座 76,105円
参考書購入 23,105円
※職業訓練にかかる費用約10万円+保育士試験受験料+保育士登録費用実際はこれに加えて実習にかかる交通費や宿泊等は実費、保育士登録料(4,200円)やその他検定受験料、卒業関係代金は別途徴収。

こうして比較すると想像通りですが、自分で参考書を用意して保育士試験に挑んだ方が圧倒的に安いですね。

保育士試験は例年合格率が20%前後、数字だけを参考にすると難易度が高いのですが、合格率が低い原因は9科目という科目の多さです。

しかし自分で参考書を購入して独学で保育士試験に合格するのも不可能ではありません。

保育士資格取得に興味のある人は受けてみるのも良いでしょう。

【参考】保育士になる年齢は何歳まで?年齢が高くなってからの資格取得の方法や働くまでの流れ

主婦が保育士として働くって実際どう?やっぱりきつい?

保育補助やパートとして働く場合、保育士のようにボーナスが支給されないので収入面では大きな差があります。

「どうせなら資格とって保育士になろうかな」という人も実際に保育士として働くのはきついのか不安に感じますよね。

若い頃から保育士として働き結婚出産を経て、そして家事・育児と保育士の仕事を両立しているベテランの人でさえ「きつい」と感じています。

そのため主婦から保育士になった人は確実に「きつい」と感じるでしょう。

しかし保育士はやりがいのある仕事です。

「子どもが好き」という人なら「きついけどやりがいがある」と感じられる仕事です。

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主婦が保育士になって家庭と仕事両立できるのか

主婦がフルタイムの常勤保育士になった場合、今まで通りに家事をこなすことは難しいので、仕事を始めたばかりの時だけでも家事の基準やハードルを下げる必要がありますね。

実際家事と仕事を両立できるかどうかというのは個人差があります。

保育士として働く場合は「仕事中心の生活」になってしまうでしょう。

通常の8時間勤務に加えて通勤にかかる時間もあるので、今まで通りに家事をこなそうとしてしまうとあなた自身に負担がかなりかかってしまいます。

筆者が保育士の頃に一緒に働いていた「若い時に保育士資格を取得して子育てが落ち着いた頃に現場復帰した」保育士がいましたが、最初は「洗濯物溜まってる」「流しにあるお皿洗えなかったの」と言って気にしていました。

しかし半年・1年も経てば、段々両立できるようになるようで働いているうちに以前のように家事をこなせるようになったと話していたので、家事と仕事の両立は「慣れ」かもしれませんね。

主婦層の保育士はパートとして働く人が沢山いる

平成26年3月東京都福祉保健局による「東京都保育士実態調査」を参考にすると、保育士の雇用形態について以下の通りです。

 

上記の図からわかる通り、40~50代の女性の多くは有期契約職員のパートタイムで働いているのです。

「保育士資格を持っている人」「結婚や出産を機に仕事を辞めて子育てが落ち着いた頃保育士に復帰」という人もいます。

保育士資格を持っている人からすると、資格手当や処遇改善手当が支給される保育園もあるので他業種でパートとして働くよりも給料が高いという点もあり、40~50代ではパート保育士として働く人が多いのかもしれません。

腰痛や肩こりに悩まされることも・・・

保育士の職業病とも言われている肩こりや腰痛。

主婦の場合、家事などで既に「腰痛持ち」「慢性肩こり」の人は多いのではないでしょうか。

保育園では乳児クラスに入った場合は勿論子どもを抱っこしますし、重たい物を持ち上げたりするので腰を痛めやすいです。

また肩こりも同様で保育士として働く人は大体、肩こりもしくは腰痛に悩まされています。

保育士という仕事とは。働き方や給料等

保育士として働いている人が周囲にいない場合、保育士の仕事について情報がありません。

実際保育士に人は具体的にどのような仕事をしているのでしょうか。

以下、詳しく紹介します。

保育士の仕事って具体的にどんなことをするのか

主婦で子育て経験のある方なら、オムツ替えや子どもと一緒に遊ぶことを経験済みなので保育園に行っても子どもとの会話や遊びに困らないでしょう。

他にも大きく分けると以下のような仕事があります。

  1. 子どもの世話
  2. 保護者支援
  3. 保育園の環境整備や掃除
  4. 壁面制作(画用紙等を切ったり貼ったりして作る)
  5. 個人の成長記録記入やクラスの1日の様子を記入する事務仕事

子どもと散歩に行ったり、遊んでいるだけでなく意外と事務仕事が多いのです。

普段外からではわからない仕事も沢山あるので「保育士の仕事は大変」と言われています。

保育士の勤務形態

先ほども触れましたが、保育士の勤務形態はシフト制です。

大きく分けると早番・中番・遅番があります。

たとえば早番の場合は7:15からの勤務でも早めの6:40頃には職場について、早番の仕事をする保育士が多いです。

遅番の場合は延長保育の場合は19:15まで、戸締り等を確認して19:30頃に保育園を出られます。

また保育園・保育士の人数によって上記に挙げた3つだけでなく、複数の時間帯に分かれているシフトで働き、毎日出勤時間や退勤時間が異なるのです。

保育士の給料ってどれくらい?

正社員で働いている場合、ボーナスが支給されるのでパートや保育補助として働くよりも年収は高いです。

厚生労働省の平成30年賃金構造基本統計調査によると平均年齢の36.8歳の保育士で、平均勤続年数8.1年とすると約357万9千円となっています。

しかし主婦から保育士になった場合は、1年目の保育士と同じなので20~24歳の保育士の平均年収や月給の方が参考になりますよね。

20~24歳の保育士の平均月収は20万6千円、年間の平均ボーナスは47万千円、合計294万4千円です。

一方、パートで働いた場合は時給換算です。

  • 時給1,200円
  • 1日の6時間勤務
  • 月21日出勤

上記の条件で計算した場合(1か月4週計算)月収15万1,200円、年収181万円になります。

上記の週5出勤はかなりハードですが、パートとして働くだけでも十分な収入です。

しかしパートで働いた場合は103万円の壁と言われているように、103万円を超えると税金を納めなくてはいけません。

税金の兼ね合いもあるので「保育士と働くのか」「保育補助やパートで働くのか」また「年間どれくらいの収入を得たいのか」を考え、保育士資格取得を決断する必要があります。

主婦でも保育士として働ける

「これから保育士目指すなんて遅いのかも」と思っている主婦でも保育士は様々な年齢層がいるので、30代40代の保育士が入ってきてもすぐに馴染めるでしょう。

また子どもの面白い話や可愛い話などで共通の話題があるので、仲も縮まりやすいです。

保育士資格を取得するのは腰が重いですから、まずは保育補助として保育士の仕事を体験するにも良いかもしれません。

 

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