保育実習までの流れや期間。実習前に必要なものや見だしなみなど

保育士の豆知識

短大・大学・専門学校に通っている保育士を目指している人達は保育実習があります。

「実習って何やるの」「実習に行くの不安・・・」と思っている人もいるのではないでしょうか。

実習の知識をつけることで曖昧な部分もイメージがつきやすくなり、不安が解消されますよ。

学校でも説明があると思いますが、保育委実習が来年という人も「もう少しで実習が始まる」という人もここで確認してみましょう。

この記事では保育実習について・実習中の見だしなみなどについて紹介します。

保育実習とは?目的はなに?

保育士実習について何も知らない・わからない「保育実習ってなに?」という人に、保育実習について簡単に説明します。

保育実習とは保育士資格取得を目指す人が実際に保育園の現場で子どもの様子を観察、実際に子どもと関わることで実践的な能力や知識、応用力技術を学ぶためのもの。

保育実習の目的とは実際に子どもに関わってみる、保育士の働く様子や職場の保育士の人間関係を感じて、現実的な「保育士の仕事」を短期間体験する、経験することです。

また実習日誌については以下の項目で詳しく説明します。

そして実習を受ける学生のことを実習生というので覚えておきましょう。

「それくらい知ってるよ」ということなのですが、念のための確認です。

保育園に行くと保育士などから「〇〇学校の実習生さんだよね」「ここで実習生は~・・・」と言われるので、保育園で実習生と言われたら「自分のことだ」と思って話を聞きましょう。

まずは保育実習にはいくつか種類があることから紹介します。

それによって「自分が保育園で何をするのか」も変わってくるので、以下で確認しておきましょう。

見学実習・観察実習

1日見学実習・観察実習とは子どもがどのように遊んでいるのか、子どもに対して保育士はどのように関わっているのかなどを実際に見て学ぶ実習す。

子どもと話したり遊ぶなど子どもと直接かかわることはしません。

簡単に言うと一定の距離から「見てるだけ」の実習ですね。

大体の場合はスーツを着用し、1~3時間見学します。

日誌はないですが、「簡単なレポート等を提出」とする学校も多いでしょう。

また学校によって実習をする時期は異なり、また1年生・2年生など実習をする学年も違います。

比較的どこの学校でも、1年生のうちに見学実習(観察実習以下省略)をすることが多いかもしれません。

学校に入って毎日座学で勉強して、実習でいきなり子どもに関わるのではなく、まずは見学実習があります。

自分が見学したいと希望を出した保育園、または学校側から決められた保育園に行き、数名でクラスに入って見学するのです。

学校の座学で「保育原理」「乳児保育」などの講義は基礎的知識として学ぶことは勿論大切ですが、講義を受けているだけでは保育園で遊ぶ子ども達の姿を具体的にイメージすることは難しいので、そのためにあるのが見学実習になります。

たとえば身近な友人や親戚に0~6歳児の子どもがいて関わったことがあるという人も、保育園の中で関わったことがあるという人は殆どいないでしょう。

日頃から0歳~6歳の年齢の子どもと関わる機会がない人にとっても見学実習は学ぶことが沢山ありますね。

家庭と保育園では環境が違うため子ども達の姿も違います。

見学実習の重要なポイントは、子ども達の姿や保育士の関わりから「〇歳くらいの子はこんなことして遊ぶんだ」「子ども達の間でこんなトラブルが起きることもあるんだ」など、「こんな時どうしたら良いのかな~」と実際に自分が関わったらどうか考えながら、見学実習で学ぶことです。

ここだけ読めば大体わかる保育園で子ども姿と保育士の関わりを数時間見るのが見学・観察実習。大体の場合はスーツ着用。それぞれの年齢の子どもの様子を観察。実際に自分が関わった時のことも想像する。

部分実習・部分保育

部分実習とは1日の流れのうち、どこかの時間を区切って実習生が子どもに指示や指導、保育をすることです。

この部分実習では日案や指導案を記入し、「自分が子ども達とどんなことをするのか」という流れや準備のことなど担当してくれる保育士と事前に確認します。

たとえば日中の活動(設定保育)を部分実習するとしたら、以下動きを実習生が行います。

  • 自由遊びで使っている玩具の片付けを呼びかける
  • 片付け終えたら皆を部屋の一角に集めるため歌や手遊び
  • これからする活動(遊び)について説明
  • 遊び開始前に注意(「約束)の確認
  • 遊び始める
  • 遊び中も声をかけたり、遊びを展開する
  • 片付けを呼びかける
  • 片付け終えたらまた部屋の一角に子どもを集める

部分実習では上記のように、日中の活動の保育をすることが多いでしょう。

実習先の保育園によっては、日中の活動だけでなく、登園後~朝おやつまでの時間、昼食後から午睡までの時間など実習生のためにできるだけ多くの機会をくれることもあります。

「保育士が普段何気なく、子ども達と過ごす活動を決めたり、子ども達に遊び方やルールを子どもがわかりやすいように説明していることがこんなに難しいとは思わなかった」と部分実習を体験した大体の実習生は面食らうのです。

部分実習後は担任の保育士と反省会をします。

良い保育士ならあなたが保育士になった時に困らないように、保育士になる前に何と向き合った方が良いかをこの反省会でヒントをくれたり、問題を明確にしてくれるでしょう。

そしてこの部分実習の重要なポイントとして、より実践的な技術を身に付けるために部分実習を通して様々な自分の問題点や課題を気づくこと。

その気づきを活かして、その後の実習に取り組むことです。

また部分実習は次の責任実習に繋がります。

ここだけ読めば大体わかる1日のうち時間を区切ったその間だけ、保育士のように実習生が自分で考え、子ども達の前に立って声をかけたり、その場に適した指導するのが部分実習・部分保育。実践的な体験を通して自分の今後の課題や問題点に気づくことが目的。日案や指導案を書く。

責任実習・全日保育・完全実習

責任実習・全日保育・完全実習など地域や学校によってそれぞれ呼び方が若干変わります。

この責任実習(全日保育・完全保育以下省略)とは実習園の時間帯や流れに合わせて、実習生が事前に1日の流れや活動内容を考え、子ども達の前に立って声をかけ、着替えや排泄、そして午睡を促すなど子ども達の保育を実際にクラス担任の保育士のように働きかけることです。

簡単に言うと、実習生が1日中クラス担任保育士として過ごすということになります。

この責任実習(全日保育)は実習の中頃や後半にするもので、実習の中では最大の山場です。

これは実習生からするとなかなか大事で、子ども達の前とはいえかなり緊張してしまいます。

具体的に説明すると、この当日入るクラスの子ども達の成長や関心に合わせて、なにをして遊ぶか考え、遊びで必要になる道具などを準備し、子ども達の姿をイメージしながら子ども達にどのように導入するのか、子ども達が怪我をしないように、楽しく遊ぶためにはどこに注意するのかなどを考えます。

そして担任保育士に助けてもらいながら、1日クラス全体を動かすのです。

しかしこれは部分実習で得た気づきを活かして動くことができますし、「保育士になったらこれが仕事なんだ」とより実感することができつでしょう。

ここだけ読めば大体わかる実習生が1日中クラス担任保育士のように過ごすのが責任実習・全日保育・完全実習。実習中最大の山場。子ども達の何して遊ぶか、何が必要か、自分で考える。他にもどんな動きをするのか、遊びの導入などの計画を立てて指導案や日案を提出する。

実習の期間はどれくらい?実習の時期や1日の実習時間

見学実習は単発的にありますが、実習の期間は(長期の実習)2週間と決められている学校が多いです。

この2週間の実習の中で、上記で触れたような部分実習や責任実習をします。

また保育園側は短大や専門学校の実習生の他、小学生のキャリア教育等で小学生が実習にきたり、中学生や高校生の実習も受け入れています。

他にも子ども支援の職員の実習や新入園児の説明、中途で入る職員の面接、行事の準備で忙しいなかなか忙しいのです。

保育関係の短大や専門学校などが地域内に隣接している場合、保育園側の迷惑にならないように6月7月は〇〇専門学校の実習生、9月10月は〇〇短期大学の実習生など、保育園側のスケジュールの調整によって決まります。

そのため保育実習の期間は「〇月!」というように、決められていません。

そして1日の実習時間は働く保育士と同じ8時間勤務で、休憩時間を含めて9時間の拘束になります。

実習なし・実習免除になるためには?

実習は保育士免許取得に関係があります。

以下、厚生労働省保育士試験・養成課程関係資料の保育士資格取得方法を略した図です。

上記の図からわかる通り保育士養成学校と指定されている大学・短大・専門学校の通っている場合、実習必須です。

ちなみに平成30年厚生労働省の指定保育士養成学校一覧によると、全国にある指定保育士養成学校が684校あります。

指定保育士養成学校に通っている場合は「卒業と同時に保育士資格が取得できる」ようにカリキュラムが組まれていて、保育士試験は受けないかわりに実習をうけなくてはいけません。

実習は保育士資格を取得するための単位の中に組み込まれています。

実習も単位の中に含まれており(1単位45時間)保育実習・施設実習をそれぞれ2単位うけ、更に保育実習もしくは施設実習を2単位必要です。

合計で180時間ですね。

そして基本的には見学実習や実習に向けての取り組み等も単位に含まれます。

個人で保育士試験を受ける人の場合は、実習がありません。

でも実際に働くならこの実習で経験(楽しかったこと、辛かったこと)がかなり活きるので、「実習いきたくない、最悪、まじで無理」と思っていても終わったあとは「実際に保育士を体験して良かった」と思うでしょう。

この実習は「保育士って大変な仕事だけどやってみたい、やりがいがある」「自分には向いていないかもしれない」など将来の仕事を決める上で大切な判断材料となります。

ここだけ読めば大体わかる保育士資格を取得するための方法は実習の有無で大きく分けて2つ。1つ目、勉強して保育士試験を受けて合格して保育士資格をとる。2つ目、指定保育士養成学校に通い、学校で行われる講義のテストに加え、実習をして保育士試験を受けずに保育士資格をとる。

実習日誌について 日案・指導案ってなに?

実習日誌とは実習期間中毎日1日の流れ、自分と子どもの関わりなどを記録するもののことを言います。

2つ穴ファイル等と用紙が学校から配られ、大体は紙の表と裏にそれぞれの項目があり、時間とともに内容を記入します。

これは大切なものなので、配られたら大切に保管し、なくさないようにしましょう。

実習日誌の内容

実習日誌の内容や書式は学校によって違うのですが、大体の内容として以下の通りです。

  1. 時間
  2. 環境構成
  3. 本日の目標やねらい(前日の反省などを踏まえて毎日決める)
  4. 保育士の援助や配慮
  5. 子どもの活動・様子
  6. 実習生の気づき、子どもとの関わり
  7. 1日を通して気づいたことや反省
  8. 担任保育士からの指導や助言

これをその日の夜に上記の1~7番まで記入して翌日の朝、園長先生に提出します。

その後主任、クラスの担任保育士の元に流れて、上記の6番にある担任保育士からの指導を記入してもらうことになるのです。

指導案とは?

指導案とは、子どもに対してどのように働きかけをするのか具体的に計画するものです。

指導案を考える時には厚生労働省の保育所保育指針保育所保育指針解説解説を参考にしいきましょう。

実習で指導案を書くタイミングは、部分実習と責任実習をする前です。

指導案を立てる時は、その実習に入るクラスの子ども達の年齢や成長に応じて「その活動によって子どものどのような成長を促したいのか」「促すためには実際にどのような働きかけをしなくてはいけないのか」などを計画します。

遊びに関する保育士の関わりをまとめることが殆どです。

そして実際に子ども達に保育するため、実習生が自分で考えて「子ども達としたい遊び」の流れや呼びかけの導入や説明、遊ぶのに必要な道具などを細かく記入して、部分実習や責任実習をする事前に実習先の担任保育士に提出します。

※部分・責任実習後に反省点を記入することがある
※実習中子ども達と自由に遊んでいる時、たとえばおままごとや鬼ごっこをしている時に指導案は必要ない

日案とは?

年間計画<月案<週案<日案という流れがあり、日案いうのは週案をもとに計画を立てます。

保育士は毎日その場で思いついた遊びをただしているわけではありません。

保育士は担当するクラスの子ども達の成長の段階を正確に捉えて、子ども達にどんな遊びを提案してあげれば良いか調べたり、考えて毎日保育をしています。

たとえば2歳児の子に対して、5歳児がやるようなカードゲームやルールが複雑な色鬼ごっこなどを提案しても遊べませんよね。

逆に0歳児の赤ちゃんがやるような玩具を2歳児に渡しても簡単すぎてつまらない、興味がわかないのです。

そのため「子どもにどのように育ってほしいのか」「どんな体験を通して成長してほしいのか」年間計画をたてたものを、月案や週案で細かく具体的に普段の保育に卸していきます。

実習で日案を書くタイミングは、責任実習の時でしょう。

ここだけ読めば大体わかる指導案は、子どもの成長を促すためにどんな活動をするのか具体的に書くもの。日案は、その日の目標や子どもの様子などをまとめるもの。

実習の流れ

実習の流れは大体以下の通りです。

  1. 実習先を得た日、希望を出す
  2. 実習先の保育園に自分で電話をかけてオリエンテーションの日程を決める
  3. オリエンテーションで実習の説明を受ける
  4. 実習準備をする
  5. 実習
  6. 実習が終わったらお礼状を送る

以下で詳しくそれぞれの項目について説明します。

実習先から希望の保育園を選ぶ

実習先は公立・私立の認可保育園と決められています。

認可外保育園では実習を受けることはできません。

保育園が「実習にきても良いですよ」と実習を受け入れている複数の保育園の中から実習先を選びます。

保育園のよって受け入れる実習生の数、時期が異なり、人気の保育園はすぐに枠がいっぱいになってしまうので、希望していた保育園で実習を受けられないこともあるのです。

希望する保育園を第5希望まで提出して、それでも希望とは全く異なる保育園で実習するということもあり得ます。

また実習中、自宅から保育園に通う交通費や給食費等は自己負担となります。

このとき卒園したところにするのか、自分が就職したい保育園にするのかも重要ですから考えておきましょう。

自分で保育園に電話をかけてオリエンテーションの日程を決める

直接実習を受ける学生が、オリエンテーションの日にちなどを保育園に電話します。

実習先に電話なんて緊張しますよね。

しかし声が小さく、ぼそぼそ話していると印象もイマイチになってしまいます。

適度な声でハキハキと話さなければやり取りがスムーズにいきませんから、ここは頑張りましょう。

電話する時の話方例

〇〇大学△△学科の、□□と申します。お忙しいところ、すみません。

〇月×日から実習させていただくのですが、オリエンテーションの日程についてお電話いたしました。

園長先生もしくは(担当の保育士)さんはいらっしゃいますか。

 

(園長もしくは担当の保育士が電話を変わったら)

 

〇〇大学△△学科の、□□と申します。お忙しいところ、すみません。

〇月×日から実習させていただくのですが、オリエンテーションの日程についてお電話いたしました。

いつ頃、ご都合よろしいでしょうか。

 

上記のように学校と名前、要件をハッキリ言いましょう。

園長や主任が不在の場合

〇〇大学△△学科の、□□と申します。お忙しいところ、すみません。

〇月×日から実習させていただくのですが、オリエンテーションの日程についてお電話いたしました。

園長先生(もしくは担当の保育士さん)はいらっしゃいますか。

 

いま席を外しているんです。

 

わかりました。それではまた後程、連絡いたします。

園長先生(もしくは担当の保育士さん)はいつ頃、戻られますか。

多分15時頃には戻られるかと思います。

了解しました。ありがとうございます。では15時頃にお電話させていただきます。失礼します。

最後は、相手が電話を切るまで待ちましょう。

オリエンテーションのため保育園に行く

保育園にオリエンテーションとして行く場合の服装はスーツ。

大体の場合は主任や担当保育士から実習生が事前に準備できるように、丁寧に説明してくれます。

この時に、何か質問があれば遠慮せずに聞いておいた方が良いです。

実習がはじまった時に「これ聞いておけばよかった」とならないように、不明点をメモに書いておきましょう。

質問の例

「実習開始時間の何分前に出勤して良いですか」

「実習中、飲み物等は必要ですか」

「荷物等はどこに置いたら良いですか」など

実習準備

実習の準備期間中はこの間に手遊びを覚えたり、以下のような保育実習で使うもの等を用意します。

  • 名札
  • ペープサート
  • 手袋シアター
  • エプロンシアター

実習先で子どもと楽しい関わりができるようなものを作っておくと良いですね。

普段見たことないような物に子どもは興味を持ってくれます。

実習

実習中で1番大切なのは体調管理。

休んでしまうと実習が伸びる上に保育園側にも迷惑をかけてしまったり、大学の講義が欠席することになったりと面倒です。

意外と実習中に体調を崩す人は多いので、実習中は体調管理を徹底しましょう。

ちなみに筆者は幼稚園実習の時に体調を崩して2日間休んでしまいました。

声が全くでなくなってしまったのです。

実習で張り切りすぎて、また無理をしすぎて声を枯らすことがないようにした方が良いです。

また行事と実習が重なることもあります。

運動会や発表会の手伝いとして土曜日、日曜日に行かなければいけないこともあるので実習期間中に行事があるかどうかも確認しておいてくださいね。

また実習最終日のことを記録した日誌を後日、郵送または直接届けに行きます。

後日届に行く場合は、スーツが良いでしょう。

「スーツじゃなくて良いんだよ」と言われてもスーツで行くのが無難です。

またその提出した日誌を郵送で送ってもらう・また取りに行くというのも、その時に打ち合わせをします。

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お礼状を書く

お礼状は実習をしたら必ず書きます。

実習を受け入れてくれたということでお礼状を保育園に送るのです。

実習を通して学んだこと、気づいたこと、思い出に残ったこと、保育園で働く保育士の人達への感謝などを書くと喜ばれますよ。

実習で必要なものは?実習服装・髪型などの身だしなみ

筆者が学生の頃、真面目な性格ではなかったのですが、怒られるのは嫌なので「髪の毛ちょっと明るくても大丈夫でしょ」と思いながらも、やはり黒染めをしました。

保育士として働いてから実習生を見た時、やはりそれが正解だったと感じたのです。

保育園の雰囲気にもよりますが、保育園には沢山の実習生がくるので身だしなみがだらしない、態度が悪いと結構印象に残ってしまいます。

「最初の印象が肝心」と言いますが、本当にその通りです。

あなたがどんなに素直で優しい性格でも、最初の印象が悪いとあなたが損をしてしまうのです。

そこが就職先になる場合も考えて、そのため実習には準備万端で臨んで「やる気あります」とアピールしておきましょう。

実習の持ち物

実習の持ち物に関しては学校でも説明を受けると思いますが、一般的な保育実習では以下の持ち物が必要です。

  • エプロン
  • 日誌
  • 名札
  • 保育園によっては上靴
  • メモと筆記用具
  • 印鑑(保育中はポケットにいれない方が良い)

上記に加えて着替えのTシャツやズボン、靴下を持っていくと良いです。

理由は子どもの急な体調の変化によって嘔吐などで汚れること、また乳児などのクラスに入る場合に食事中予想外の子どもの動き(おかずや汁が入った皿等を押してこぼす)で汚れることが考えられます。

1セットの着替えを持っていくと安心です。

上記のようなことで汚れてしまうことは結構あるので、実際に現場の保育士も着替えが持ってきています。

実習中の髪色・髪型・服装

「どうして茶髪なの!」と怒鳴られることはないと思いますが、実習生の態度としては評価が低くなってしまったり「あの子どうなの」という目で見られてしまうかもしれません。

実習中はただでさえ肩身が狭いのに「あの子どうなの」という視線を浴びたら、それだけで「実習辛い」と思ってしまいます。

髪色でその人の性格や態度を決めるのもどうかと思いますが、保育士や保護者の中でも茶髪に対してあまり良い印象を受けない人がいるのです。

実習期間中の髪色については、学校等の決まり通りにしましょう。

保育実習の一般的に望ましい髪色は黒髪。

髪が肩につく人はゴムで縛るという決まりが多いです。

あなたは学校の実習生として実習をうけるのですから、「〇〇学校の実習生は実習を受ける態度が悪い」と言われないようにしましょう。

【参考】保育士の服装や帽子、靴、かばんの選び方。日焼け止め対策はしっかりと!

実習先の保育士が見ているポイントはどこ?

まず保育士全員が気にしているのは「挨拶がちゃんとできるか」です。

「おはようございます」「失礼します」「今日もありがとうございました。お先に失礼します」これをしっかり大きな声で言う学生は保育士に好かれます。

次に「積極性があるかどうか」です。

保育士は夢中で子どもと遊んでいても、実習生の様子を見ています。

見ていないようで実は見てると思うとちょっとこわいですが、子どもの安全も同時に見ているので仕方ないのです。

実習生自体が楽しく子どもと関われているか、困っていることはないかなどを見ていることは勿論「子どもにどんなふうに話しかけているかな」「子ども達とちゃんと関わっているかな」という点も実習の評価するために結構見ているので、サボっているとバレてしまいますよ。

また話す言葉等も子どもを相手にしているという点で気をつけないといけません。

元気に走り回る実習生は魅力的ですが、実習生でも得意・不得意がありますから自分の武器を上手く表現できると良いですね。

実習は緊張するけど、まずは準備を万全にすることが大切

「え~実習やだー。無理~」と思うかもしれませんが、保育士資格を取っていきなり保育園で働くよりも実習で一度保育士の仕事を体験できる機会がある方が良いです。

ちなみに筆者は実習前の実習後、保育士という仕事への印象が変わりました。

「保育士は子どもと遊んで楽しいだろうな、子ども達可愛いだろうな」という印象ばかりで仕事の辛さなんて想像できなかったのです。

実習で体験できるのは保育士の仕事のほんのちょっとですが、実際に現場の保育士に自分が気になることを聞けるチャンスですから、試したいことをどんどん試して価値のある実習にしてくださいね。

 

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