保育士4年目辞めたい、4年目だからこそ抱える悩みと解決方法

保育士の悩み

どんな仕事をしていても定期的に「辞めたい」「違う仕事したい」と思う人がいるでしょう。

肉体的、精神的に辛い仕事なので他業種よりも「辞めたい」と思うことが多いのかもしれませんね。

厚生労働省「保育士等に関する関係資料の保育所保育士採用者と離職者」のよると、保育士の離職率は10.3%という結果から保育士は離職率が高いのです。

本記事では4年目保育士の辛い原因、悩みや解決方法を紹介します。

勤続年数5年目以内に辞める保育士が半数以上

平成26年8月厚生労働省の保育士人材確保のための「魅力ある職場づくり」に向けてによると、保育士の人材不足の原因のひとつに、保育士として働いても半数以上の人が勤続年数5年以内で辞めてしまうという結果があります。

厚生労働省から引用した勤続年数と離職率の割合の図が以下の通りです。

さらに上記の図を細かくみると、全体で1番辞める割合の多い年数は5年以上10年未満保育士、次の多いのが3年以上5年未満の保育士です。

保育士が離職率が高いこと、人手不足なことは世間でも認知されているようですが、現場で働く保育士は何が辛いのでしょうか。

以下、4年目保育士について詳しく紹介していきます。

4年目保育士は辛い。辛い原因はなに?

4年目の保育士は自分のことだけでなく、周囲への配慮が求められます。

「4年目だからできるよね、大丈夫だよね」という圧がかかるので、結構辛いですよね。

「確かに仕事は慣れたけど・・・」と言いたくなるような場面が沢山あります。

以下、4年目保育士が求められることを明確にしながら、何が辛いのか原因を探っていきましょう。

後輩への指導力

後輩の指導の仕方とか教えてもらったことないし。かといって「この先輩何も教えてくれないじゃん」とかも思われたくないし。はぁ・・・。

ま~キャリアアップでの後輩指導についても最近始まったばかりだしね~。パワハラとか怖いとか思われたらショック。

保育士は1年目、2年目で辞めていく人も多いので3年目、4年目になると保育園の色々な仕事を任されるようになります。

クラス担任で主担として選ばれることもあり、3~4年目は「複数担任の中で1番自分が上であとは後輩」ということも珍しくはありません。

業務的な仕事は覚えていますし、仕事も慣れているので4年目にもなると後輩指導、後輩の面倒をみることが当然に求められます。

しかしようやく仕事に余裕がでてきて色々挑戦できる頃に後輩指導を任されると結構大変ですし、面倒くさいですよね。

「優しく接してあげたい、でももう少しは仕事してほしい、でも傷つけたら可哀相・・・」などいろんなことに配慮してあげなくてはいけないので疲れます。

とはいえ後輩指導は勤続年数が長くなると誰でも通る道。

「自分の性格的に合わないんだよな」と思うこともあるかもしれませんが、保育士を長く続ければ実習生に指導することもあり、指導する身を避けては通れないのです。

これはどこの職場でも長く勤めていればぶつかる壁でしょう。

先輩からも相談をうけることが増える

「4年目なんだから」と先輩保育士は頼ってきます。

嬉しい反面、私には荷が重いよ・・・と感じることもあるでしょう。

周りへの配慮、気づいたら自分から動く、簡単な問題があれば先輩保育士や園長を頼らずに解決しておくなど今までよちワンランク上のことが4年目の保育士には求められるのです。

先輩のこともたてながら、でしゃばりすぎないように加減しながら自分の主張をする時には気を使いますよね。

たとえば「先輩の知識は古いな、最近は〇〇なのに」という知識があっても、言い方ひとつでトラブルになってしまいます。

「1年目みたいに保育のこと何も知らなかったら楽だったのにな」と思う場面もあるかもしれません。

他にも先輩から「今日の設定、ホールで縦割り保育になるんだけど、なんか良い方法ないかなあ」などの日常的な相談や「運動会の時の流れなんだけど今年の子に合わせて~・・・」など重要な相談を受けると頭をフル回転させ、自分の経験の中で答えを見つけだすという状況が増えます。

1~2年目では許された失敗や「自分だけのことしか見えない」というのは、3~4年目では許されない精神的に辛いのです。

保護者からも頼られる

いや~誰にも話しかけられないよりいいのはわかるよ?でもね、加減が難しいんだよね。

ん~わかる。共感。

4年目になると保護者からの信頼されるようになります。

1年目や2年目に担当した子も大きくなり、違うクラスの担任になっても「〇〇先生、ちょっとうちの子が最近・・・」など廊下や玄関で話しかけることも多いでしょう。

可愛い出来事だけを聞くならまだ良いですが、子どもの成長の悩みや「今の担任嫌なの」などちょっとした悪口など聞いていて疲れることを相談されることも増えます。

信頼してくれているからなんでも話してくれるのは嬉しいけど、対応するのがちょっと面倒くさい、それが事務仕事を一生懸命片づけている就業後に話しかけられるとさらにしんどい・・・。

話好きな人なら平気で1時間、話続けています。

とはいえ保護者に迷惑そうな顔はできませんから、就業後のサービス残業中もしっかり保護者対応にあててしまい、本来の事務仕事が全然はかどらなかったなんてこともあるのです。

保護者が嫌というわけでなくても、保護者と話すこと自体が楽しいことでも時と場合によっては結構苦痛ですよね。

しかし周囲はむしろ「〇〇ちゃんのお母さんと仲が良いのね」「保護者とも信頼関係をちゃんと築いて仕事熱心ね」と誰も助けてくれないので、辛いです。

保育士4年目が抱える悩みとそれぞれの解決方法

「この悩みって転職すればなくなるのかな」「それともどの仕事に就いても3、4年目になったら悩むことなのかな」と自分の悩みを冷静に分析したことはありますか。

つらい・しんどい・辞めたいと悩んでいる保育士の方は以下をもう少し読んでみてください。

悩みの解決方法が見つかるかもしれません。

給料がとにかく安い

「4年目なのに周りに比べて給料、年収低すぎ・・・。」と保育士友達や他業種に勤める友人の給料と自分を比較してガッカリした保育士は多いのではないでしょうか。

保育園の中でも給料にはバラつきがあり、1~2年目は周囲との差はあまり感じませんが4年目になると段々差を感じるのです。

保育士4年目の給料手取りはいくらが相場?

勤続年数に応じた所得の情報はありませんが、厚生労働省の平成30年賃金構造基本統計調査の保育士の年収から算出した以下の表を参考にしてみてください。

年齢 額面給与額 社会保険料等引いた額 毎月手取り額
20~24歳 20万6千円 165,914円 157,914円
25~29歳 22万6千円 181.352円 173,352円
30~34歳 23万7千円 188,724円 180,724円
※社会保険料等引いた額は、住民税や所得税を差し引いた金額
※毎月手取額は、社会保険料等引いた額から給食費・親睦会費(2,500円)・おやつ代(1,500円)差し引いた額

あなたの給料と比較して同じくらいだった場合、給料面の条件は一般的もしくは良い方でしょう。

しかしあなたの給料の方が平均より低い場合、地域にもよりますが同じ保育士を続けるなら保育園へ転職した方が収入は上がる可能性が高いです。

【参考】保育士の手取りはどれくらい?額面から引かれすぎて13万円しかもらえないなんてことも

【参考】保育士の給料はいくらくらい?平均年収や月収、ボーナスまとめ

給料が安くて貯金もできない・・・

働く保育園によっては給料が低い保育士の仕事。

収入によっては生活ギリギリという状況の保育士もいるでしょう。

本記事では平成30年金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯)」年齢別(男女含む)金融資金の保有残高についての調査を参考したデータがあります。

20代30代の平均貯金額は以下の通りです。

平均値 中央値
20代独身 128万円 5万円
20代既婚者 249万円 111万円
30代独身 317万円 40万円
30代既婚者 660万円 382万円
※平均値とは・・・少数の人が高額資産を保有している場合に値段を引き上げていることがあるため、比較するときは中央値を使う
※中央値とは・・・金融資産の少ない方から順番に並べ中央となる値

自分の貯金額と比較してみていかがだったでしょうか。

貯金は収入というより計画を立てること・やる気次第ですが、元々の収入が低すぎる場合は貯金はできないですよね。

どんな保育園でも長く働くことで少しずつでも給料は上がっていきます。

しかし欲しいものも沢山ある、今より生活に余裕が欲しい、給料のしっかり上がるところが良い、など理想がある場合。

また「給料面で不満がある」「収入が低すぎる」という場合は、将来のことを考えると転職を考えるか自分のお金の使い方の見直す必要があります。

以下のリンク記事では貯金のコツや20代30代の目標貯金額について詳しく紹介しているので、気になる方は参考までに読んでみてくださいね。

保育士の平均貯金額、実際どれくらい貯めることができる?
将来のためにコツコツ貯金している人、貯金はしないでやりたいことや好きなことにお金を使う人、貯金に対しての考え方は人によって様々です。 「貯金ってどれくらいしてる?」という具体的な質問は親しい友人であってもなかなか聞けないものですよね。...

3年を過ぎたからと期待される圧に耐えられない

昔から石の上にも3年と言われることわざがありますよね。

3年目を耐え抜いた4年目のなると、園長やベテラン保育士から「あなたはこれから先もずっとこの保育園で働くのね」という期待と圧を感じてしまうことがあるでしょう。

「あなたは4年も働いたんだから、辞めないよね?」という圧は息苦しいですよね。

良く受け取ると「頼られている」「必要とされている」ので、職場での信頼を勝ち取れているという意味ですから悪いことではありません。

そのプレッシャーをあなたがどう感じるかによって解決方法が異なりますが、期待されるというのは放っておかれる、期待もされずに仕事を続けることよりも良いのではないでしょうか。

周囲の人が「あなたにはこれから保育士として伸びる可能性があるよ」と認めてくれているというのだけで保育士としての適性があるということ。

自分に自信がなくても周囲が認めてくれているのです。

悪意のあるプレッシャーじゃないなら「周囲の期待はとりあえず置いておく、自分のペースで頑張ってみる」と自分の気持ちを優先にしながら仕事を続けてみませんか。

今後保育士を続けても目標や意味を見出せないと感じる

私はこのままで良いのか・・・。結婚・出産しても保育士を今の職場で続けるのか・・・。60歳になるまでずっと保育士を続けるのか。

闇が深い。でもそれ早めに考えるのは正解。

子どもは可愛いし、保育士の仕事でやりがいを感じるけど「子どもにどんな保育をしたいか」「保育士としてどんな技術を身に付けたいか」など今後の目標が見えてこないことに焦りを感じたことはありませんか。

自分はこのまま保育士として働いていて良いのかと考えたことはありませんか。

「ベテラン保育士をみてても希望がもてない」「このままここで働き続ける意味がない」など今の職場で保育士を続けていても目標とするものが見えてこないという気持ちになっているかもしれません。

他にも短大や専門学校卒業後保育士としてずっと働いている人は「保育士以外の仕事もやってみたいかも」など他業種への興味が湧いてくることもあるでしょう。

保育士として今の職場で働き続けることの意味や価値がわからないまま続けていくのは「心ここにあらず」の状態で仕事にやる気がおきず毎日つらい、しんどいと感じてしますよね。

【参考】保育士が産休・育休をとるために知っておきたいこと。取りにくい保育園も正直あるの?

【参考】保育士の離職率や仕事を辞める理由。

仕事が多い、サービス残業が多い、持ち帰りの仕事もしたくない

保育士は基本的に仕事量が多いです。

勤務中は全て子どもの保育に入るので、事務仕事をする時間は休憩中くらいしかありません。

そのためサービス残業や持ち帰って仕事をしている保育士は多いですよね。

しかし全ての保育園がそうとは限らないのです。

残業が全くないという保育士は珍しいかもしれませんが、サービス残業や持ち帰りの仕事については保育園によって異なります。

実際に筆者も2つの保育園を経験しましたが、サービス残業や持ち帰りの仕事は殆どありませんでした。

「保育士ってみんなサービス残業当たり前、持ち帰りの仕事があって普通だよね」と諦めることはありませんよ。

あなたが4年目で「仕事量が多い」「いつもサービス残業してる」なら、あなたに問題があるわけではなく、保育園自体に問題があるのです。

ブラック保育園の場合あなたがどう頑張っても改善されることはありませんから、転職した方が良いですね。

ブラック保育園の特徴や見分け方、残業代はしっかり出てる?有給休暇はとれる?
「ブラック企業」「ブラック保育園」というワードは最近ネットでもよく見かけますよね。 「うちの保育園ブラックだ・・・」と思いながら働いている保育士もいるかもしれません。 「ブラック保育園にだけは行きたくない」と誰もが思うはずです。...

人間関係が上手くいっていない

保育士・他業種に関係なく人間関係で悩みながら働く人は多いです。

実際に他業種含め、仕事を辞める・転職する理由として上位に挙がるのがこの人間関係です。

保育士の場合は、保育園の中で派閥があることも珍しくはありません。

「苦手な人がいる」「扱いがわからない後輩がいる」などはどこの職場に行っても一定いるかもしれませんが、もしいじめが常習化しているような保育園なら、その保育園自体の人間関係が問題です。

「人間関係に疲れた」と思いながらも一人の力ではどうすることもできず、仕事を続けるのは辛いですよね。

転職したいけど、4年目ってどうするのが正解?

結論から言うと4年目になって職場の条件が納得できない、転職したいという気持ちがあるなら転職した方が良いでしょう。

働く条件も良く、今抱えている悩みを時間とともに解決するなことであれば続けていくことを考えても良いですが、条件も悪い・人間関係も最悪など保育園自体に問題がある場合は、転職することで簡単に解決します。

しかし転職したい気持ちがあるなら転職は若いうちの方が良いですし、30代や40代になると簡単に転職することはできません。

働く条件が良い保育園は最近増えてきています。

そんな中、わざわざ条件の悪い職場で働き続ける必要はありませんよ。

上記触れた通り、保育士を辞める人の半数以上は5年目未満で辞めています。

4年目で辞めることは珍しいことではないということです。

「保育園が人手不足なのに・・・」「せっかく4年の経験を積んだのに」と他人から言われても関係ありません。

このまま働き続けたことを想像して、やっぱり後悔しそうなら転職を決断しても良いのではないでしょうか。

あなたの人生の責任をとってくれるわけじゃないのですから、あなたが将来働き続けて後悔するような職場なら思いきって転職しましょう。

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