保育士の仕事の辛いことや辞めたいと思った時に考えること。

保育士の悩み

保育士の仕事は子どもと遊ぶ以外にも保護者の対応や事務仕事などがあります。

保育士をしている人なら誰でも日々の忙しさに「つらい」「しんどい」と思ったことがあるのではないでしょうか。

特に1年目、2年目の保育士だと尚更辛く感じてしまうときがあるはずです。

おそらくどんな仕事でも辛いことはあります。違う職種についた友人にも悩みや嫌なことはあるでしょう。

しかし悩む理由はそれぞれでも保育士ならではの辛いことというのも存在するのです。

それでは保育士の仕事ならではの辛いこと、なぜ辛いのかとはどういうことなのか以下、具体的に挙げていきます。

保育士の仕事 辛い理由ランキング

保育士は仕事で何が辛いと感じているのでしょうか。

元保育士としての筆者の意見や保育士友達の意見をもとにランキングにしてみました。

  1. 給料が低い、貯金もできない
  2. 常に命を守っているという緊張感が精神的にきつい
  3. 人間関係が面倒くさい
  4. 腰痛や肩こりなど身体的にも辛い
  5. シフト制だと生活リズムが整わない
  6. 自分の理想の保育ができない
  7. 仕事終わりに遊びたくても体力が残っていない

ちなみに他業種の辛いランキングは以下の通りです。

  1. 残業が多い、労働時間が長い
  2. 持ち帰り残業などのサービス残業も多い
  3. 仕事量が多い
  4. 人間関係が悪い
  5. 仕事ができない、成果がでない

保育士に限らず労働時間が長いサービス残業人間関係が悪いなどの理由から仕事が辛いと感じるのですね。

記事を読んでいる人はこの中で共感するものも多いのではないでしょうか。

以下ランキングからさらに詳しくなぜ辛いのか、紹介していきます。

保育士の給料は低い!貯金もできない!

保育士の給料が低いのは知ってたけど実際に働きながら一人暮らしをすると、カツカツの生活で給料の低さが身に染みて感じる…。

貯金をする余裕もないから、将来を思うと不安になるよね。自分に何かご褒美でブランド物を買うのも無理…。今の保育園だとずっと無理かも。

一人暮らしをしていなくても他の仕事をしている友人と給料の差を感じると辛いですよね。

一年目であれば差はあまりないかもしれませんが、年数を重ねていけばいくほど周りとの給料に差を感じてしまいます。

給料の具体的な例を挙げると厚生労働省の平成30年賃金構造基本統計調査から算出した、保育士20~24歳の平均月収は20万6千円です。

そして保育士24~29歳の平均月収は22万6千円となっています。

保育士20~24歳の平均月収20万6千円の場合は、手取りは17万円くらいですね。

保育士24~29歳の平均月収の22万6千円の場合では、手取り19万円程になります。

保育士の皆さんは自分と比べてみていかがでしょうか。当然平均ですし地域によっても異なるので、もっともっと低い給料で働いている人も少なくないでしょう。

ちなみに筆者の保育士の頃は三年目で総支給が16万5千円でした。手取りでは12~13万円程度です。

最近では給料が25万以上といった魅力的な求人も増えていますが、都道府県や市町村によって保育士の給料には格差があります。

常に命を守っているという緊張感が精神的にきつい

筆者も保育士の頃は子どもと関わる間、常に緊張感を持っていて「疲れた」「一息つきたい」とふとした瞬間に思ってしまうこともありました。

保育中はトイレに行ったり水分補給の時間すらとれない場合も多いです。

そして仕事のミスは子ども達の怪我や事故に繋がってしまうこともあり得ます。

例えば楽しく子どもと話しをしながらの給食の時間も、頭の中では常に「あの食器の持ち方だと落として怪我するかも」「流行り病があるから急に誰かが嘔吐するかも」と危険の可能性を考えていますよね。

他にも散歩中では歩道を歩いているときや横断歩道を渡るとき、公園で遊んでいるときなどであれば尚更緊張感をもって保育をしなければなりません。

周りに車や自転車はいないか、公園で遊んでいて子どもが道路に飛び出てしまわないか、など気をつける必要があります。

しかし、人間の集中力が1日中続くことはあり得ません。1時間だってキツイですよね。

給食中に子どもが食器を落として割って怪我をすることや散歩中の事故など、保育士のミスでなくても子どもの怪我や事故が起こってしまいます。

そんなことが起きないように気を張っているのも疲れるし、突拍子もないことをする子どもの安全を守るのは容易ではありません。

しかしそれでも子ども達の命を預かっているわけですから、事故や怪我を全力で防がなければならないので精神的にかなり辛いですよね。

人間関係が面倒くさい

女の職場ですから悪口やいじめ、派閥も珍しくありません。

少なからず先輩の顔色を伺いながら話すという経験は誰もがあるのではないでしょうか。

皆と仲良く仕事をしたいだけなのに派閥に巻き込まれたり、悪口を言わなくてはいけない状況になると正直人間関係が面倒くさく感じてしまいます。

そして自分の発言によって保育の仕事にも支障がでてくる可能性もあるのでしんどいですよね。

腰痛や肩こりなど身体的にも辛い

自分が70歳のおばぁちゃんなら仕方ないけど、まだ20代なのに「腰痛い」って感じる瞬間がほんと切ない!仕事のせいで腰痛と一生付き合っていくことになるなんて。

自分の子どもができたとしても、腰の痛みが酷くて抱っこしてあげれないかもしれない、とか考えるとね。なかなか完治するのは難しいし。

当然子どもを抱っこしたり、仕事中は重たいテーブル持つこともよくあります。保育士の仕事をしていると職業病として腰痛や肩こりになる人が多いです。

保育士になるまではどこも痛いところがなかったのに、働いていくうちに殆どの人が腰痛持ちや慢性肩こりが酷くなり、病院通うことになります。

仕事だけでなく私生活にも支障が出てくるので精神的にもショックですが、身体的にも辛いです。

シフト制だと生活リズムが整わない

保育士はシフト制で、毎日の勤務時間帯が流動的なので生活リズムがバラバラになりがちです。

保育士をしていると「毎日同じ時間に起きて、同じ時間に帰ってこれたら楽なのに」と考えたことはありませんか。

早番であれば遅くても7時には職場について業務をしなければなりません。起きる時間も6時、人によっては5時台に置きる人もいるでしょう。

そして遅番であれば10時出勤ですが、早番との出勤時間の差は少なくても3時間はあるのです。

当然帰宅時間にも差があります。仕事に合わせて買い物や家事など両立しなければならないので、かなり大変ですよね。

さらにインフルや胃腸炎などの流行り病があればかかってしまうこともありますよね。身体が疲れて免疫力が下がっているのです。

シフト制なので当然生活リズムもバラバラになり、身体の疲れが取れません。

自分の理想の保育ができない

自分の理想の保育ができない、というのは経験が足りないという問題もありますが他の問題も考えられます。

例えば自分の保育観と他の先生の保育観が違う場合、「自分はこうしたいけど〇〇先生はきっと違うんだろうな」など保育中も色々なところで気を使うため疲れてしまうのです。

そして先輩保育士や主任の目を気にしているばかりに自分の理想の保育、本当にしたい保育から離れていってしまい、「なんのために保育士になったんだろう」と感じることもあるでしょう。

子どもが好だから保育士になったという人が多いですが、好きだからこそ仕事として割り切れない部分もありますよね。

自分の力不足であっても落ち込みますが、これなら経験を積もうと思えます。

しかし環境や人間関係によって自分の理想の保育ができないことは辛いことです。

仕事終わりに遊びたくても体力が残っていない

仕事も大切だけど、少なくとも私は仕事のために生きているわけではない!私生活が充実するために仕事をしているのに、いつの間にか仕事中心の人生になっている。ガーン。

「若いから遊べばいいじゃん」って言われるけど、実際仕事から帰ってきたら疲れて何もしたくない。次の日も仕事だし、家から出たくない。人とも会える状態じゃない。せっかくの休みも平日の疲れからか寝てばっかり。こんなんでいいのかな…。

保育中はすぐにトラブルに対応できるように基本的に立っていたり、子どもとかけっこするなど常に動いています。

実質休憩もないに等しいため、仕事が終わると遊ぶ体力も残っていません。

「仕事が終わったら家に帰ってゆっくりしたい」といいう気持ちになってしまいますよね。

やはり保育士は体力仕事なので仕事終わりに遊びに行くとなっても、次の日に疲労感が残ってしまうのです。

保育士の辛いことにはまだまだこんな意見も!

保育士の辛いことは一つや二つじゃありません。

保育園によっては人間関係が良好であったり、職員の皆が優しいという環境も中には存在します。

しかしそれでも辛いことはありますし、全部の保育園が恵まれた環境でないことも確かです。

立場によって辛い思いをする人もいます。

新人だからと・・・

どの職業でも当てはまりますが新人は怒られたり、厳しくされます。

他にも重たい荷物を持つときや保育の準備、来客時のお茶出し等「普通はそれ新人がやるでしょ」という雰囲気をだされることもあります。

そして新人なんだから皆が嫌がる仕事を率先してやるのが当然というような空気を感じることもありますよね。

その空気が読めないと無視や悪口を言われていじめられる場合もあり、そうなると仕事に行きたくないと思っても仕方がありません。

社会人1年目で覚えることが沢山ある中、仕事も人間関係も頑張るというのは精神的にきついです。

実習・研修

実習生がきたからといって余所行きの態度をして普段より良く見せる人いるってあるあるだよね。なんか保育士の闇を感じる。

逆に実習生に対してやたら厳しい人もいるって、これもあるあるだよね。あーやだやだ。

保育士に限りませんが、実習や研修では肩身の狭い思いをします。

保育園によって当然異なりますが、保育士は仕事中実習生に教えてあげる暇はありません。

保育士は常に子どもの安全を守るため気を張っているので、保育中は学生の態度や小さな言動に対しても過敏になってしまうのです。

そして新人同様で実習生にはまだ経験がないので、子どもとの関わりの中で気に食わないものがあればそれを直接態度に出してくる人もいるでしょう。

そして冷たくされることや邪魔もの扱いされることも珍しくないので、学生は「実習辛い」と思うことがあります。

妊婦

保育園の中には先輩から順番に結婚・出産をするといった暗黙のルールが存在することもあるのです。

確かに妊娠して産休をとるといった時には職員も足りなくなってしまいますし、他にもお祝いなども関係もあります。

「結婚や出産なんて個人のタイミングだし、自由でしょ」という当然な主張が通らない、陰湿な女の人間関係からくるのでしょう。

自分より先を越すなという先輩からの重圧がありながら、若い保育士が結婚や妊娠をすると「あなたのせいで皆が迷惑」というようなことを言われたり、冷たい態度をされることもあるのです。

せっかくの喜ばしいことも職場の人達からそんなように扱われてしまうと悲しいですよね。

そんな保育園であれば辞めてしまった方か良いです。

そんな小さな保育園の中のしがらみで生きていたら息がつまります。

この上記の他にも辛い思いをする立場や状況がありますよね。そんな中「辞めたい」と思わないことの方が難しいのではないでしょうか。

辛くて辞めたい保育士の仕事、退職・転職する前に考えたいこと

「保育士は他業種への転職が難しい」と言われたことがありませんか。

しかし実際は「保育士の仕事しかやったことないから」と諦める必要はないのです。むしろ保育士で身につけたスキルを活かせる職種もあります。

保育士意外の仕事でも興味があるものがあるのなら、是非チャレンジしてみるべきです。

例えば「子どもとの接し方」というスキルを直接活かす仕事は限られていますが、子どもと接した経験が沢山あるのですから同僚やお客さんでも家庭がある人と子どもの話題で盛り上がれます。

そして共通の話題があるというのは人間関係を築く上で強みです。

保育士をやっていたのですから相手のお子さんの話しを聞いているとお子どもの様子もなんとなくイメージつきますよね。

そういった相手との会話中でも「保育士の仕事で身につけたこと」や「保育士としての経験」かなり活かせるのです。

保育士を辞めて他業種に転職するという手段

保育士の先輩が「保育士からの転職は難しいよ」とか言ってるけどやったこともない人に言われてもね。実際に一歩踏み出す勇気とやる気があれば、なんでもできるはず!

諦める必要はナシ!「〇〇してみたいなぁ」って気持ちがあるなら実現させなきゃね!思い切って辞めるのも良し!後悔だけはしちゃだめだよ。

例えば以下のような転職先があります。

  1. 一般事務
  2. 営業・接客のサービス業
  3. 介護や幼稚園教諭

例えば一般事務です。保育士はエクセルやワードといった機能を使ったパソコン作業が多いので、事務仕事で活かせますよね。

パソコン操作であれば特別な苦手意識がない人なら誰でも、やっていくうちにすぐに慣れて使いこなせるようになります。

次にサービス業です。保育士は保護者との関わりの中で話題作りであったり、自然と好印象をもってもらえるような話し方を身に着けているはずです。

つまりコミュニケーション能力が自然と高いので、そのスキルはそのまま接客や営業などにも活かせます。

介護や幼稚園教諭であれば保育士と似たような仕事ですから、仕事のノウハウも共通点が多いですぐに仕事に慣れるでしょう。

保育士は接客というよりも「人の世話をしたい」という気持ちがあるので向いています。

しかし介護や幼稚園教諭を選ぶのであれば「なぜ保育士を辞めたくなったのか」という点を自分の中ではっきりさせておく必要があります。

保育士と同じような環境になるため、また辞めたくなる可能性が高いので慎重に選ばなくてはいけません。

「大学卒」などの限定がないものであれば、ここに挙げた職種以外でも転職することは可能です。

辛い時だからこそ思い出したい、保育士の楽しいこと

本記事では沢山保育士の仕事の嫌な部分を紹介しましたが、保育士の仕事にはやりがいがあります。

  1. とにかく子どもが可愛い
  2. くだらないことで子どもと笑いあえる
  3. 子どもに好かれると嬉しい
  4. 間近で成長を見守れる
  5. 行事も感動する

保育士という仕事を辞める場合、子どもとの別れを考えてしまうとやはり離れがたいですよね。

子どもと遊んでいると「やっぱり子どもは可愛いし、離れたくない」という点で思いとどまり「もう少し頑張ってみよう」という気持ちになります。

子どもにとって保育士という存在は家族以外で信頼できる初めて大人かもしれません。

家族でもないのに自分のことを怒ってくれて、怒ったあとは優しくしてくれるお母さんのような存在です。

そして成長を近くで見守ってくれて、良いことをしたときは褒めてくれるそんな大好きな存在になっているでしょう。

子どもが「〇〇先生!」と自分になついてくれて、必要としてくれるとそれだけで嬉しいですよね。

子どもから「先生大好き」と素直なまっすぐな気持ちが伝わってくると保育士の仕事をしていてよかったと思えます。

保育士の仕事が辛いことは確かですが子どもと直接関わって関係を築き、成長を見守るという経験ができるのはやはり保育士という仕事以外はないのです。

商品やパソコン相手だと絶対に経験することのできない、子どもとの出会いや素敵な思い出が沢山あるから保育士という仕事を20年、30年と長く続けている人が存在します。

こういった点から「やっぱり保育の仕事が一番良い」と感じる人も多いのではないでしょうか。

保育士として転職すること

辛くて悩むこと沢山あるけど、私は職場を変えてもう一回だけ保育士やってみる!やっぱり子どもと関わる仕事がしたいんだよね。それでだめなら他業種を考えよっかな!

保育士の仕事自体は素敵な仕事なんだから嫌な思い出で終わらせたくないよね。せっかく資格もあるし、求人は沢山あるんだから自分の理想の保育園を探すものアリ!

保育士として転職するのであれば、他の業種よりも好条件で働ける可能性が高いです。

2019年3月に公開されている厚生労働省平成29年度「保育士の有効求人倍率の推移」よると2017年の場合、保育士の有効求人倍率が最も高い時期は2.76倍が最も高く低い時期でも1.5倍です。

※有効求人倍率とは・・・企業からの求人数(有効求人数)をハローワークに登録している求職者(有効求職者数)で割った値のこと。この有効求人倍率は高ければ高いほど、転職者にとって有利になる。

そして未経験であっても歓迎されるとは思いますが、経験者であれば採用されやすいでしょう。

今あなたが悩んでいることも保育士の仕事に問題があるのではなく、職場が問題があるということも考えられます。

「保育士ってこういうもの」と諦めることはありません。職場を変えるだけで悩んでいたことが簡単に解決できることもあります。

他にも現在働いている保育園の条件が悪いのであれば、沢山ある求人から自分の理想の働きたい保育園を探してみてはいかがでしょうか。

保育士辞めたいと思った時のモチベーションの上げ方

自分の理想と現実に悩み「保育士の仕事辞めたいな」と思う人も多いです。

しかし本当に辛くて辞めたいのであれば既に行動に移しているでしょう。まだ問題に向き合いたい気持ちがどこかにあるのかもしれません。

まだ頑張れそうなら続けた方か後悔しないのではないでしょうか。

自分だけでは解決できないのであれば先輩や家族、友達に相談してみると客観的なアドバイスをもらえたり、解決のヒントがあるかもそれません。

保育士の仕事をしていると自分の子どもでもないのに「可愛い、大好き」と思えますが、それってとても素敵なことですよね。

大変なことも多いですが、子どもといて笑っていると幸せを感じます。仕事中に子どもに癒されながらこんなに笑える仕事も他にはないです。

「辞めたい」と思っている人も今一度、自分がどうしたいのか考えてみてくださいね。

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