保育士に向いてないから辞めたいと悩んだ時の対処法、違う職種に転職を決断する前に見つめ直してみよう

保育士の悩み

保育士として働き始めた頃、また保育士を長年していると定期的に「私、保育士向いてないのかも」と感じてしまう保育士の方、実は多いのではないでしょうか。

保育士の仕事内容の多くは子どもの相手をすることですが、子どもを相手にしている自分の思い通りにいかないことばかりです。

毎日頑張っていても、ちょっとしたきっかけで落ち込んでしまうことや自信をなくしてしまうことは誰にでもありますよ。

保育士に向いてない人の特徴や対処方法について以下紹介します。

保育士に向いてない人の特徴の悩み別対策方法

私保育士向いてないかも・・・。

えーどうした~?

「保育士向いてないかも」と思うのは何か原因があるはずです。

原因がわかれば対処できますし、自分の得意不得意を明確にすることで何を努力したら良いのか見えてきます。

以下自分と照らし合わせて自分が悩んでいることを明確にし、できる範囲で意識しながら日々保育に取り組んでみましょう。

今の状況を改善する何か良いヒントになるかもしれません。

保育士になってから気づいた。私、子どもが苦手かもしれない

実は保育士になってから「子ども苦手かも・・・」と気づく保育士の方も少なくありません。

保育士の多くは「こどもが好き」という理由で保育士を目指すとは思いますが、保育士という仕事は子どもと密に関わります。

子どもが可愛くニコニコしている時は良いですが、超音波のような声で泣いている時や癇癪を起している時なども側にいて、お世話をするので苦労する時もありますよね。

ではどんな理由で「私子どもが苦手かも」と思ったのでしょうか。

子どもに好かれない

私の顔、こわいのかな。これって自意識過剰?

うーん。子どもに好かれたいというのもあるけど、そんなにそれに執着しなくても良くない?クールな先生で良い。

子どもの多くは「〇〇先生好き」と保育士の中でも特に大好きという先生がいます。

自分が子どもの特別になれなかったり、子どもが避けていくような経験をしてしまったら、保育士として仕事をしていくことに自信がなくなってしまうのです。

子どもの表現は素直でわかりやすいので、傷ついてしまうことがあるかもしれません。

子どものことをまとめられない

ねえ!みんなー!みんなー!誰も話聞いてくれない・・・っていう時はある。

ベテランは凄いよね。皆すぐに話聞く技!

「ちょっと私の話聞いてるの」と言いたくなってしまうくらい子どもが自分の話に耳を傾けてくれなかったり、全体指示に指示を出してもすぐに脱線するような子がクラスに数名いますよね。

そういった時「他の先生はできてるのに、私だけなんで」と落ち込んでしまうことがあります。

子どもが自分の言うことを聞いてくれない

子どもって難しい。恐くてもダメだし、優しくてもダメ。

そもそも子どもは言うこと聞いてくれない生き物。

「〇〇ちゃん、~してね」と優しく言っても聞いてくれない、強く言っても「やだ」と拒絶されて子どもが離れてしまうことってありませんか。

子どもに自分を促すのは簡単なことではありません。

なかなか難しいものです。

子どもに優しくできない

余裕がない時は子どもに怒ってしまったり、厳しい目で見てしまいがちです。

ついあれもだめ、これもだめと言ってしまう時もあるかもしれませんね。

「子どもに優しくできないなんて保育士としてどうなの」と仕事が終わってから、自己嫌悪をしていまい辛くなってしまう保育士の方も多いでしょう。

子どもに優しくできない理由は実は簡単、余裕がないからです。

子どもにきつくあたってしまったと自覚があるなら、まだ自分のことを客観的に見えているということなので、そこから気持ちを切り替えれば大丈夫です。

イライラしてしまう時は、深呼吸をして気持ちを整えます。

「私は今イライラしてる」と思ったら、人手があるなら一旦トイレに行ってクールダウンをするのも効果的です。

対処法経験を積んでいくうちに上手に子どもと関われるようになる。優しくできない時は誰にでもある。余裕がない時はクールダウンを意識してみる。

絵や歌も苦手。ピアノの練習もしたくない

絵や歌が苦手、ピアノの練習が面倒くさいと思うと仕事をするのが辛くなるかもしれませんね。

そういう時は絵が得意な人や歌が上手な人、ピアノができる人と自分を比べることはしなくて良いのです。

絵や歌が下手でも、ピアノを弾けなくいても保育士にはなれますし、子どもの大好きな先生になることはできます。

その他で何か得意なことがあるなら良いのです。

掃除などの環境整備も保育士の大切な仕事ですし、基本的に思いやりや責任感をもって保育をしていれば充分ですよ。

ピアノに関しては保育園次第というのもありますが、得意な人がやれば良いのです。

もしそういった雰囲気の保育園じゃないなら、練習するしかありませんがクオリティが高くなくても自分なりの努力で良いでしょう。

行事や大切な場面であれば、最低でも右手だけでも弾けるようにしておくなど自分の技量に合わせて目標を決めると良いです。

対処法絵や歌が下手でも良い。ピアノは練習あるのみだが、できる範囲で良い。何か他に得意なことで不得意な部分を補う。

声が小さく全体への指示出しすることが苦手

声が小さい場合、ホールや室内でも子どもが大勢いる中での指示出しが難しいと感じることがありますよね。

大勢の子どもがそれぞれ夢中になって遊んでいる中、子どもに遊ぶ手を止めて注目してもらうのは至難の業です。

他にも大勢の前で挨拶する時に緊張してしまったり、外部の人達に声をかけられても上手に反応できなかったり、そういうのが苦手な人もいます。

そういう時は笛をつかったり、タンバリンを使って子どもからの注目を集めましょう。

声が大きい年長の子どもを数名集めて「お片付けだよ」と言ってもらうのも一つの手です。

対処法声が小さいなら笛やタンバリンを活用。人前で何か発表するのが苦手なら練習する。

保育士って仕事してたら結構汚れる。それが嫌・・・

保育士をしていると年齢によってはオムツ替えや便の処理、年齢に関係なくても緊急時の嘔吐処理などがあり、毎日数えきれない程の回数手洗いをします。

そして感染症が流行っている時期にはアルコールで手を消毒したりと手はガサガサです。

泥団子なんて作ると服が汚れたり、爪の中に砂が入ってなかなかとれないなんてこともあります。

元々汚れるのが好きという人はいませんが、汚れても気にしない、慣れているという人はいるかもしれませんね。

しかし慣れていない、むしろ汚れるのが苦手という人にとっては少し苦痛に感じます。

これは慣れていくしか方法はないです。

子どもに関わる仕事上、汚れないということはできないでしょう。

外での汚れに関しては園長や主任に許可をとって「肌が荒れやすいので園庭に行く際には園芸用の手袋をして良いですか」など許可をとってから手袋を着用すると良いかもしれません。

対処法保育士として働くなら汚れることに慣れるしかない。段々慣れる。

人間関係がうまくいかない

保育士の仕事は人間関係がいくつもあります。

子どもや保護者、そして保育士とどの人間関係も大切で上手くいってないと仕事がしづらくなってしまうのです。

もともと人間関係を築くのが得意でない人からすると、保育園で仕事をしていると「疲れた・・・」と思ってしまうことがあるかもしれませんね。

子どもとの人間関係

そう?なんか子どもと一緒になって笑って遊ぶのが難しいな~。

自分が得意な遊びに子どもを誘ってみるとかさ。

自分から「先生!」と来てくれる子の相手は簡単ですが、内気で話しかけてもすぐにどこかへ逃げてしまう子との関わりは結構苦戦します。

子どもとの人間関係の構築は難しいと感じる人もいますが、意外と簡単です。

とにかく子どもを観察して「何が好きなのか、嫌いなのか」「何が得意で何が不得意なのか」そういったことをわかってあげるだけでコミュニケーションがとりやすくなります。

幼児であれば「この先生ちゃんと私を見てくれているんだ」と気づき、一緒に遊ぶことで距離が縮まっていくでしょう。

無理して元気な先生、明るい先生にならなくても静かで優しい先生が好きな子もいますから自分らしい保育をすると良いですね。

子どもは敏感なので大人が緊張していたり、嫌だと感じていたらその気持ちに気づいてしまうのでリラックスしてこちらから心を開くように意識します。

保育士(同僚)との人間関係

保育士同士が仲良くないと仕事にも支障がでてきます。

保育園によっては派閥があったり、逆によそよそしかったり保育園によって保育士の雰囲気も様々です。

あなたは職場の人に対してどのような関係をもちたいと思っているでしょうか。

話しかけたり、共通の話題をつくるのは難しいのですが、何でも良いのです。

プライベートな話は相手の嫌と感じる話題を察するのは難しいので、子どもの可愛かったことやちょっと笑える話を話題にするのをお勧めします。

それが難易度高く感じるなら、最初は挨拶を感じ良くするだけでも良いのです。

「おはようございます♪」と笑顔で言われるだけで相手は嬉しいものですよ。

あとは女の人なら話をするのが好きですから、最初に話題を振ってあとは聞き手にまわるなど話し上手にならなくても聞き上手を目指すと良いですね。

保護者との人間関係

保護者って緊張するんだよなぁ。

それはわかる。でも元気に挨拶してたら大丈夫!

実際モンスターペアレントというようなクレームを言ってくる親もいるので、そこらへんの対応は難しいと感じている人も多いです。

「保護者=怖い」という印象がある人もいるかもしれません。

何か問題があった時に対処するのではなく、日頃からコミュニケーションをとることでそういうトラブル時も誤解を生じさせずにスムーズに話が進みます。

保育に関係ない話をすることはありませんが、お迎えがきた時に「△△くん今日可愛かったんですよ」「〇〇ちゃん、今日とってもえらかったんです」とちょっとした保育園での様子を一言話してあげると良いです。

「この先生、うちの子みてくれているな」と思ってくれます。

出来事でなくても、「午後は眠そうにしていた」「咳がちょっとでてきた」など健康面での連絡もしましょう。

対処法元気に挨拶。笑顔を心がけて。日頃からのコミュニケーションが大切。

体力がなく、仕事中に集中力が切れてしまう

これは保育士の人で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

筆者も保育士の頃は特に午後おやつ後、時間が経った16時頃になると集中力が低下し、気持ちにも余裕がないと感じる日が続くこともありました。

たとえば原因がこれは労働条件や環境が原因でないなら保育士自体が寝不足であったり、体質に問題があるのかもしれません。

しかしある程度長く勤めることでしっかりした方が良いところ、周りの人に頼って良いところなど自分で体力を調整できるようになり、身体も慣れていきます。

自分で意識することも大切ですが、どうしても集中力がない時はそれに合わせて設定や遊びを変えてみたり工夫をしましょう。

たとえば以下のような工夫です。

  • 午後に眠くなってしまうならCDをかけて、体を動かす
  • 子どもが安全に遊べるような玩具をだす

1人担任なら難しい場合もありますが、冷たいお茶を飲んで切り替えるなど、何か自分の中できっかけを作ると良いかもしれませんね。
夕方眠たくなってしまう時は座らずに立つなど、意識しましょう。

対処法保育園の働き方に問題がないなら自分次第。切り替えるタイミングを自分で意識する。

仕事が終わらずいつも残業。仕事の要領が悪いのかな

保育士の仕事量ってやばいよね。

いつも残業はさすがに辛い。

保育士は事務仕事が多いくせに事務をする時間がありません。

保育士の出勤時間の殆どは子どもの保育に充てられてしまい、事務仕事がどんどん後回しになってしまうことがあります。

明らかに1人に仕事量じゃないのならブラック保育園の可能性もありますが、もしそうでないなら仕事のスケジュールを立てて計画的に仕事をしましょう。

対処法保育園自体に問題があるわけではなく自分の問題なら、仕事に優先順位をつけて期限が近いものからこなしていく。

とにかく自信をなくしてしまった

無理なもんは無理だ。もはや無理に元気にならなくても良い。

思いっきり落ち込んでしまった方がいっそ楽。

普段なら上手く自分の気持ちを整理できる、立ち直れる人でも時には「自信をなくしちゃった」という時があります。

仕事をしていたら上手くいくことばかりではありませんよね。

そういう時は無理して問題や状況を乗り越えようとしても、無理をしてしまうだけなので「そのままの自分を受け入れる」というのを意識してみると良いかもしれませんね。

「今はそういう時期」と割り切って、思いっきり落ち込むことも大切です。

2週間、3週間気が済むまで落ち込んだ次は身体を動かしたり、趣味をしてリフレッシュをしましょう。

対処法無理して問題解決に取り組まなくても良い。時には思いっきり落ち込む。それからリフレッシュする。

保育士向いてなくてもいい。転職を考えても良いのでは?

「私保育士向いてない」「辞めてしまいたい」と思うなら転職を考えても良いかもしれません。

保育士が向いていないというより、そこの保育園がなたたに向いていないということもあります。

もう一度違う保育園で働くのも良し、他業種で働くのも良し、思い切って環境をかえると心機一転気持ちも整理されることがあるのです。

転職するまでは面倒くさいと思ってしまうことがあるかもしれませんが、今の保育園の環境が嫌なら転職しても良いと思うだけでも心に余裕ができますよ。

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まとめ

保育士だけでなく、「自分にこの仕事が向いていない」と思いながら働く人はいます。

仕事をしていると誰でもそういう時期がくるものです。

そういった時は客観的な意見を求めて、一緒に働いている先生や家族に相談するのも良いでしょう。

徹底的に落ち込むのも良し、原因を突き止めて改善するのもよし、自分が仕事で落ち込んだ時の対処法を自分なりに見つけているとこの先も使えます。

突っ走ることも大切ですが時には立ち止まって自分を振り返るのも大切ですから、こういう時期には自分と向き合うチャンスですから自分にとって最善の選択ができたら良いですね。

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