保育士の人間関係はめんどくさい?最悪で辞めたいと思うほど辛い時の対処法は?

保育士の悩み

保育士の人間関係は複雑です。保育士という職場の中には複数の人間関係が存在しています。大きく分けると職員との人間関係、保護者との人間関係ですね。

子どもとの人間関係もありますが「子どもが好き」という気持ちで保育士になっているはずですから大丈夫でしょう。問題はやはり大人との人間関係ですよね。

元保育士の筆者の体験も含めて以下で保育士の人間関係でめんどくさいことを紹介していきます。

人間関係が悪いことで保育士を辞める人も少なくない

実はこの人間関係が理由で保育士の仕事を辞める人も多いのです。

平成30年東京都保育士実態調査結果によると、上位の退職意向理由が以下の通りです。

  • 給料が安い
  • 仕事の量が多い
  • 労働時間が長い
  • 職場の人間関係
  • 他業種への興味

実態調査の結果には約37%の人が保育士の人間関係で悩んで退職とあります。

他の上位の退職理由も納得ですが、この退職理由の上位にきている保育士の職場の人間関係の悩み、具体的にどういったことがあるのでしょうか。

女の職場ならでは?保育士が人間関係で苦労すること

女の職場というだけでピリピリした職場が思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

筆者もよく他業種の友達から「女の職場だからいじめとかあって怖そう」と言われました。筆者の保育士友達もいじめによって仕事を辞めた人もいます。

保育士の人間関係に悩んでいる人は「考えたくない」と思ってしまうかもしれませんが、問題を無視するよりも一度向き合って具体的に自分は誰に対してどんな人間関係に悩んでいるのかを考えると改善策が見つかるかもしれません。

園長や主任からの指導がもはやパワハラ

園長が独特な考えやこだわりをもっている人だと大変。

悩んだ時も価値観が合わなかったり、上手く信頼関係を築けていないと頼りにできないよね。

筆者の保育士友達の園長先生は何をする時も正座を強要されて辛かったと言ってました。子どもを膝にのせ、体勢が辛くなってしまっても正座以外はNGだったのです。

保育士として子どもや保護者から見られているという緊張感は大切ですが、保育士だって人間ですから足だって痺れますよね。

しかし足を少し伸ばしたり、足を崩すだけで睨まれたと言ってました。

他にも「あなたのため」という主張できつい言葉を使って指導してくる主任保育士っていますよね。指導なのですから謙虚に意見を受け止めなくてはいけないことは分かっていても言い方がきついと辛いです。

「あなた保育士向いてないわ」や「どうせ謝ってきても表面だけで反省してないんでしょ」など否定されたり、子どもや保護者など大勢の前で特定の人に向けて怒るという行為はパワハラですよね。

先輩・同僚からの無視や陰口。もはやいじめ。

園長や主任以外でもめんどくさい人間関係はあります。複数担任の場合、クラスに入っている時間の全ては先輩保育士と一緒にいる時間です。

実際に怒って無視されることって多いです。先輩保育士は「わからないことがあったらすぐに聞いてね」と言っても、聞いたときは「今じゃなくて後でにして!」と怒られたり、無視されてしまうのです。

他にも陰口で盛り上がり、自分が来た時には皆で黙って、いなくなったら笑い声がクスクス聞こえてきたり…そんなことをして保育者として恥ずかしくないのでしょうか。

人間関係が上手くいっていないと疲れてしまいますよね。先輩保育士から常に威圧的な態度を取られたり、特定の新人に対して本人が聞かない限り大事な仕事を教えてくれないのはいじめです。

 

保育園内に派閥がある

は~めんどくさい、どっちでもいいわ!好きにしてって感じ。

現実そんなことは言ってられないよね。はぶかれたら終わりだし。

保育園内でもちょっとした派閥が存在します。

例えば職員の中の派閥で言えばA先生派、B先生派というように対立しているどちらの先生と仲良くするかというような派閥が存在することがあります。

プライベートで遊んだり、仕事終わりにご飯を食べに行ったなど会話の中に出てきますよね。A先生の前ではB先生と仲良くしていることは隠してA先生派ということをアピールしなければなりません。

会話の中の言葉を間違えるとB先生の悪口と判断されて誰かに裏で告げ口されたりと、会話に気をつけながら人間関係のバランスをとることを意識していると正直疲れてしまいますよね。

新人は特に大変

新人なら「自分が新人だから人間関係で苦労するんだな」と思ってしまうことがありますよね。

保育士に限らず新人は職場で苦労するものです。

以下新人の人なら誰でも悩んだことがあるような項目をまとめてみました。

大変な仕事は新人がやるという暗黙のルール

例えば乳児の担当になると少なくても1時間に1回は排泄の時間があります。

その時に便をしている子がいたら「新人なんだからあなたがやって」というような雰囲気を出してくる人がいますよね。

慣れてきたら「仕事だから」と思えるようになりますが、「あなたは便担当だから」と周りの人が嫌がる特定の仕事を自分ばかりに押し付けられると「いじめなのかな」と感じてしまいます。

こういった先輩と新人という立場を利用して嫌な仕事を押し付けたり、目で合図をして誘導するなど暗黙のルールが存在する職員の雰囲気って嫌ですね。

自分の仕事なのに仕事を押し付けてくる先輩

新人だから何も知らないと思って本来なら自分がする仕事を押し付けてくる先輩がいます。

例えば壁面作りなどの雑務だったり重たい物を持たされるような仕事です。先輩と話せる機会だと思ってもただ利用されているだけだったら悲しいですよね。

パート保育士が怖いし、気を使うから疲れる

保育士の職場には園長や主任の他にも大きな権力をもった人たちがいます。

それがパートという存在です。パート保育士に気に入られるかどうかで仕事のやりやすさは格段に違ってきます。そのためパートとの人間関係も気を使いますよね。

役職的には正社員や臨時職員の方が立場は上のはずですが、保育園によっては昔から勤めているパート保育士の方が権力を握っている場合があります。

筆者も初めて働いた保育園で苦手なパートがいてその人が出勤してくる日は憂鬱でした。

パートの仕事が多くなってしまうと文句や嫌味を言われるので予定していた保育内容を変更したり、本来はパートの仕事であるはずのものを自分の休憩中に片付けたりしていました。

パート保育士の機嫌を伺いながら保育しなくてはいけない、という状況は意外にも多いのではないでしょうか。

保護者と人間関係も難しくてストレスMAX

どんなに子どもとは仲良くなれても保護者と仲良くなるのは難しいですよね。自分が普段なら関わらないような人とも話をしなくてはいけないのですから気を使います。

怒りっぽい保護者や、すぐ悲観的になって泣いてしまうような保護者に対して工夫して連絡事項を伝えなくてはいけないのです。

保護者によって対応を少しずつ変えないといけないので保護者との人間関係に気疲れしてしまい、ストレスが溜まってしまいます。

「新人だから」「子どもがいないから」と説教される

例えば保育士の経験年数が少なくても保護者に対して「家庭でも~してみてくださいね」と促さなくてはいけない時があります。

それはベテラン保育士の意見も聞きながら、クラス全体で決めたことであっても自分が伝えなくてはいけない状況もあるのです。

その時に「子育てしたことないのになにがわかるの」「他の先生なら良いけどあなたには言われたくない」など強く言われると落ち込んでしまいますよね。

保育士の人間関係に疲れたもう辞めたい…でも解決策はある?

筆者は人間関係で悩んだ事があまりありませんが、職場の人間関係を築く上で気をつけていたことがあります。

印象は最初が肝心とも言いますが「今日から変わろう」と思い気持ちを入れ替えて、自分の言動をその日から変えることで少しずつ改善していく可能性があります。

周りの人に原因がある場合の改善は難しいですが、自分に原因がある場合なら自分で改善していけばいいのです。

今の職場の人間関係が上手くいっていないのであれば修行だと思い、強い自分になってしまえばどこに行っても通用するのですから怖いものはありません。

人間関係の練習場だとすると自分を鍛えあげるために保育園という職場は最適です。

笑顔で挨拶する

人間関係が良くなるコツなんてあるの?なにも信じれない…。

問題を無視したり、諦めても悩みは解決しないんだから一回真剣に向き合ってみたら?今の現状から抜け出すヒントがあるかもよ。

挨拶は基本と言いますが、この挨拶を軽く考えていては損をしてしまいますよ。

まずは園長や先輩、掃除のおばさん、調理士さんでもいいので挨拶してみましょう。先生ではなくても仲良い人が職場にいるだけで心強いですよね。

元気に自分から挨拶さえしてしまえば、相手からも挨拶してくれるでしょう。そして挨拶が上手くいけば次の会話にも繋がり、仲良くなれる可能性が高まります。

さらに笑顔だと好印象です。例えばお店にいって真顔の店員と笑顔の店員がいたら後者の方が好印象ですよね。

無理することはありませんが笑顔によって信頼関係を築けることもありますし、笑顔で「おはようございます」と言われて嫌な気をする人はいませんよね。

必要以上に自分を責めない、仕事と割り切る

自分に原因があるのではなく、ただ保育園の雰囲気が合わないのかもしれません。

やるべき仕事さえしっかりしていれば何を言われてもそれは気にしないことです。

自分がいくら努力しても何も反応してくれない人もいます。

それは自分に非があるのではなく、保育園やそこにある人間関係に原因があるのかもしれませんね。

そして「仕事は仕事」と割り切りましょう。

【参考】保育士の職場は悪口の絶えない?悪口だらけの職場で人間関係に疲れた時の対処法

【参考】保育士の人間関係はめんどくさい?最悪で辞めたいと思うほど辛い時の対処法は?

意思表示することは大事

仲が良い職場であっても先輩保育士に自分をバカにされたり、からかわれた時がありますよね。そこで笑ってしまうと毎回同じことをされてしまう可能性があります。

嫌なことは嫌なんだとはっきり態度に示す必要があります。それは新人だからといって我慢することではありません。

相手がいかにも間違っていることをしている時は「それだけは許せないです」という自分からはっきり意思表示をしたほうが良いのです。

そして相手に嫌われたとしても間違ってるのは相手なのですから堂々としていたら良いのです。そういった意思表示が自分を守ってくれることがあります。

保護者との関係性を良くする為に良いアドバイスはなんかない?

短い会話でも構いません、毎日なにかお話をすることで信頼関係を築くことができます。

例えば「今日〇〇くん、凄く可愛いかったんですよ」とちょっとしたエピソードを話したり、「〇〇ちゃんお友達に玩具貸してあげて偉かったんです」「最近〇〇くん△△することにハマってるみたいでおうちでもやってますか?」など1日の中の一場面を直接伝えるだけでいいのです。

保護者からしてみれば「この先生うちの子よく見てくれているんだな」という印象をもってくれます。普段から会話することにより、伝えづらいことを言うときも穏便に済む可能性があります。

辞めたい思いが強いなら、思い切って辞めることも必要

「いつも頑張ってるのになんで」「私の何がいけないの」と悩んで自分を責めている人もいるかもしれません。保育園という小さな人間関係の中で自分を否定されたように感じてもあなたは何も悪くありません。

ただ単に職場にいる人達と価値観が合わなかったということもあります。他にも沢山保育園はあるのですから転職してあなたの雰囲気にあった職場を見つけるだけで人間関係に悩まず、楽しく働くことができます。

ちなみに筆者も2つの保育園で働きましたが「保育園が違うだけでこんなにも働きやすくなるんだ」と実感しました。

職場が違えば人も違うのですから当然のことなのですが、勇気をもって職場を変えると簡単に悩みがなくなりました。

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どんな仕事をしていても人間関係で悩むことはある

どんな職場でも人間関係で悩んでいる人はいます。相手に問題があるのか、自分に問題があるのかと考えることも大切ですが考えてもわからないこともあります。

人と価値観の違いがあるのは仕方のないことです。

周りの人とも上手く関係が築けるように思いやりを持ちながら日々試行錯誤し、自分らしくいられる職場をみつけられたらいいですね。

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