医療保育士、病児保育士など病院と保育士が関わる仕事を耳にしたことはありますか。
保育士資格を持っている人の就職先は「保育園」だけではありません。
保育士以外の仕事もできるのです。
本記事では医療機関で働く保育士の中でも病棟保育士について働き方の特徴や給料を詳しく、またその他の病院機関で働く保育士の仕事についても紹介します。
病児保育の理念とは
いきなり難しそうなんですけど。
ま、でも一般的な保育園とは違うからね、病院で働く保育士の役割や目的をしっかり知っておいた方が良いんじゃない?
まずは一般の保育園と保育の理念が異なります。
理念を知ることで「保育士の仕事がどのように位置づけられているものなのか」が分かるのです。
日本医療保育学会から引用した医療保育支援の目的や実施原理についての説明が以下です。
保育支援の目標は、医療を要する子どもと家族のQOLを向上させることである。
Lifeにはさまざまな意味を込めることができるため、QOL概念については共通理解を得るまで至っていないといわれる。
しかし以下のような理由から、この概念を用いることが一般化してきた。
- 医療の目標を身体症状の改善だけでなく、心理状態や社会関係など、総合的に捉えようとすること。
- 本人の満足度など主観的な側面を重視すること。
- 病気であることをプラスに転化するきっかけにしようとすること(中川 薫:1995)。
上記を分かりやすく説明すると病棟で働く保育士の役割とは、子どもにとって精神的な支えになるということですね。
病院で保育士が子どもの精神面を支えることにより、子どもが自分らしくいられる心の状態となり、家族が「保育士が子どもの心の負担が軽くしてくれた」と安心し、間接的に家族のQOLを向上させるという意味なのでしょう。
たとえば子どもにとって家族も勿論支えとなりますが、家族ではない他者との関わりが、時に気持ちが前向きになるきっかけになったり、気持ちが楽になるということってありますよね。
また病児保育の導入について以下の記載があります。
病院・診療所に保育士を導入する制度的根拠がない中で、先覚的に保育士導入が行われてきた。
病棟保育士については1994年度に全国の123施設で導入していた(帆足英一:1995)。
それから11年後の2005年度の調査では、小児科を標榜する全国の医療施設の約10%、300施設余りに病棟保育士が配置されていた(長嶋正實:2006)。
平成17年度時点では300施設に病棟保育士が配置されたとなっていますが、現在では、数が多くなっているかもしれません。
入院している子どもにとっても病児保育は重要な役割を果たしますが、取り入れている病院の数は少ない現状にあります。
病棟保育の環境は、まだまだこれから改善していく必要があるのです。
病棟保育士とは?
病棟保育士は、施設によっては看護や医療の部分が大きい場合があるため、医療保育士とも言われます。
働く病院先によって、保育士の呼び方が変わるということですね。
また当然ですが、病棟保育士として働く際には、保育士免許必須です。
「病棟保育士という名前から病院で働くことは想像できるけど、どんな仕事?」と疑問を持っている方も多いかもしれませんね。
以下、病棟保育士について詳しく紹介していきます。
病棟保育士・医療保育士
病棟保育士や医療保育士は子どもに点滴をする等の医療行為は行いません。
子どもの対象年齢は0~18歳くらいまでの子どもを対象に保育します。
病院に入院している病気や障害をもつ子ども達に関わる仕事です。
そのため病気や障害についての理解・知識が必要なので、働きながらも病気について多少は勉強することになるでしょう。
とはいえ病棟保育士は医療専門ではないので、現場の保育士は個人の主観で「病気の知識をつけるかどうか」判断する必要があります。
勉強をする場合は後程、医療保育専門士に関しても紹介するので気になる方は読んでみてくださいね。
また病棟保育士は病院に長期間入院している子どもの身体に無理がない程度に、病院内で気分転換ができるよう楽しい保育提供します。
子どもと関わる他にも家庭への支援・子どもの様子について看護者や医師とも連携をとり合うのも仕事です。
また一般的な保育園の場合は、「0歳児10人、1歳児18人、2歳児20人・・・」など人数の枠によって子どもが在園しています。
院内保育の場合は、入院している子どもの年齢による人数、子どもの症状も様々です。
保育内容は「この子にとって無理のない、気分転換できる遊び、保育士としての関わりは何か」を考える必要がありますね。
具体的な業務内容については以下の項目で説明します。
病棟保育士・医療保育士の具体的な業務内容
病棟保育士の業務を分類するの以下の3つになります。
- 子どもへの支援
- 家族への支援
- 医者や看護師との連携
上記の他にも以下のような業務があります。
- プレイルームの整理
- 季節行事の開催
- 病棟の飾りつけ
主に対象は先ほど触れた通り、0~18歳の子どもへの保育支援です。
子どもに発達支援やストレス軽減といった心のケアをするのが、病棟保育士のメインの仕事になります。
子どもへの支援
業務内容に比率的にも最も多いのが子どもとの関わりです。
病室で過ごしている子どものもとへ行って話す、遊ぶなどの関わりや保育室での集団遊び、子どもの生活支援を行います。
子ども達が入院生活が楽しいと感じられるように、また安心して治療を受けられるように保育士が関わるのです。
年齢によっては学習支援を行うのも保育士の役割ですが、聖泉看護学研究の「障子病棟における保育士の雇用に関する実態」という資料には、約60%の保育士が学習支援を行っていないというデータがあります。
家庭への支援
子どもが入院している時は、付き添う家族がいます。
主に母親が多いですが、365日24時間病院にいることはできません。
そのため1日の中で家事等で母親が自宅に帰る間、預かって保育します。
プレイルームと言われる場所が子どもを預かる場所、病院内にある保育室です。
また家族支援をするのも仕事の一つですが、先ほどの調査結果によると約65%が面談等の具体的な支援を行っていないというのが現状にあります。
入院している子の保護者は、「子どもの病状について医者や看護師とやり取りをする」「子どもとの関わりの時間」また家庭の両立等で忙しいため、保育士との面談にあてる時間がないのかもしれませんね。
医者や看護師との連携
最後に看護師や医師との連携とありますが、現場の問題点として公益社団法人日本小児保健協会が出している「小児病棟で働く保育士の活動実態と病棟保育で役立っている保育士としての教育や経験」という資料によると、「保育士と医療者の情報交換の場が不足している」と答えている保育士が約60%近くいます。
また現場で働く保育士の声の中には「日誌等による情報交換を行っているが、お互いの意識のずれがあり上手に活用されていない」「カルテを見ることができないので病児の情報が得られない」「医師や看護師の中で1人で働きていると孤独感がある」と答えいるのです。
今後は病児保育の重要性や専門性を高め、さらに保育士の働く環境を改善し、子どもにとってより良い支援が行えるようになってほしいですね。
ここだけ読めば大体わかる病棟保育士として働く場合の主となる仕事は子どもの発達支援やストレス軽減といった心のケア、そして遊びや関わり。家族支援、医師・看護師との連携が主な業務だが、医師・看護師との情報交換などの連携が不足していると答える保育士が約60%いる。
病棟保育士・医療保育士の勤め先や雇用形態、勤務体制
冒頭で述べた通り、病棟保育士ですから勤め先は保育園ではなく病院です。
先ほどの公益社団法人日本小児保健協会の調査によると、132施設から227人の保育士が回答した結果、保育士が勤めている多くは総合病院(71.6%)となっています。
次に大学病院が23.0%、小児病院が5.4%です。
病院自体の規模的に考えても現実的な数字になっていますね。
上記の結果から、住んでいる地域によりますが「病棟保育士として」就職する際は、総合病院で働く場合が多いでしょう。
やはり常時入院する患者がいるという理由では、部屋の数やベットの数が必要なので大きな病院なのですね。
また雇用形態については常勤が39.2%、非常勤が58.1%、他に無回答が2.7%です。
そして病院の中で働く病棟保育士は、大体の場合1人や2人。
同職が1人もいない場合は少し寂しいですね。
また勤務形態は日勤と夜勤という2交代制が一般的です。
たとえば病棟保育士が2人いる場合は、日勤の場合8:30~17:00、夜勤の場合は16:00~翌日の9:00のような勤務体制で働きます。
1人の場合は日勤のみ、たとえば9:00~17:00と毎日固定勤務制で働き、土曜出勤等は少し時間帯に変動があるようです。
ここだけ読めば大体わかる病棟保育士として働く場合は総合病院が多い。そして非常勤雇用。病院内で病棟保育士の数は1人か2人。勤務形態は日勤と夜勤。もしくは日勤のみ。
入院している子どもについて
たまに大きい病院行くと、保育士のエプロンつけている人が子どもろ話してるところ見たことあるかも。
公益社団法人日本小児保健協会調査を参考にすると、入院している子どもの年齢で最も多い年齢は1~3歳。
幼児期前期の子どもが最も多く、調査の中では約60%占めています。
子どもの病気について同調査では、以下の通りです。
- 急性疾患
- 慢性疾患
- 外科疾患
- 精神・神経疾患
- その他
上記の中でも急性疾患が最も多いです。
入院中の子ども達は学校にも行けず、家族と自宅で過ごせないため不安や寂しさを感じているでしょう。
看護師や医師は、医療行為を子どもを行うので、幼い子どもからすると「痛いことする人」「こわい人」そんな存在になってしまいがちですが、保育士は医療行為を行わないので幼い子どもは安心して心を開くことができるのです。
病院内で看護師でもなく、お医者さんでもない保育士が笑顔で関わることによって子ども達も緊張が緩んで、不安の気持ちが和らぐのかもしれません。
ここだけ読めば大体わかる保育対象となる子どもの年齢は0~18歳。1番多いのは0~3歳。子どもの病状としては急性疾患をもっている子が半数の割合を占める。
病棟保育士の給料、休みはどれくらい?
一般的な保育園と比べると若干、給料は高いと言われていますが実際はどうなのでしょうか。
病棟保育士の給料、年収相場
病棟保育士の給料相場は基本給で16万円から22万円程度。住宅手当や夜勤手当等がついて、月給は18万円から25万円程度となる場合が多いようです。
またボーナスは年間で3~5ヶ月程度となっており、年収はおおよそ300万円から400万円程度となります。
運営元が医療法人であることもあって、賞与がしっかりと出る・福利厚生が充実している傾向にあるというのは魅力の一つと言えるでしょう。
ただし給料・年収・ボーナス・手当は各保育所によって大きく異なる為、事前にしっかりチェックするようにして下さい。
病棟保育士の休日
病棟保育士の勤務体系として多いのが、4週8休のシフト制です。必ず何曜日は休みという形ではなく、週ごと・月ごとによって曜日は変動します。
ただし病院によっては毎週日曜日は閉園、祝日は閉園としている所も少なくはなく、そういったところで働く場合は毎週日曜日と祝日は休みが固定で、残りをシフトで決めるという形になります。
なお年間休日数は4週8休に加えて年末年始休暇等が加わり、105日~110日としている病院が多いです。
医療保育専門士という資格がある
平成19年に日本医療保険学会が認定している資格、医療保育専門士が誕生しました。
日本医療保育学会の「一般社団法人日本医療保育学会認定「医療保育専門士」資格認定実施要綱」を参考に以下、紹介します。
医療保育士専門士になるための条件は以下の通りです。
- 日本国の保育士免許があること
- 病院、診療所、病児保育、障害児施設および乳児院等で常勤1年以上(非常勤の場合は年間150日以上かつ2年以上の保育経験がある)こと
- 日本医療保育学会正式な会員で、1年以上会員歴があること
ちなみに日本医療保育学会の入会費は年間6千円となっています。
また会員になった場合は「当法人の目的を達成するため、それに必要な経費を支払う義務を負う。」と記載もあるので、医療保育専門士になる場合は決意して入会する必要がありそうですね。
資格取得までの流れは以下の通りです。
- 資格認定のための参加登録手続き
- 資格認定研修会に参加(1回目1日研修、2回目2日連続研修、3回目3日連続研修)
- 課題研修レポート提出、事例研究論文に取り掛かる
- 事例研究論文提出
- 事例研究論文の調査
- 面接(口頭試問)
- 登録および認定手続き
- 認定書、認定カード交付
また資格認定研修に必要な費用は3万円、別途認定料として2万円。
注意点として永年資格ではなく更新制となっていて、認定の有効期限は5年間です。
既に全国には181人の医療保育専門士がいます。
日本医療保育学会のサイトによると東京都内だけが1番多く、31人の医療保育専門士がいます。
現時点では医療保育士専門士の求人の非常に少なく、また「医療保育士専門士の資格取得者は手当がつく」といったことはありません。
医療保育専門士の資格は、上記にもある通り病院、診療所、病児保育、障害児施設および乳児院等で働いた経験がないと取得するこができないのです。
そのため自分の能力の証明として取得することが多いようですね。
また医療保育専門士の取得するメリットは、人気の高い病棟保育士は競争率が激しいです。
そのため資格をもっていることで、他の人との差をつけるために使うことができます。
病棟保育士以外の医療機関で働く保育士の仕事
上記では詳しく病棟保育士について紹介しました。
病棟保育士の他にも医療機関関係で働く保育士の仕事があるのです。
病棟保育士の項目を読んで「私が思っていたのとちょっと違ったかも」と言う人は読んでみてくださいね。
以下の項目でそれぞれの仕事内容について紹介します。
院内保育士
院内保育士・・・。聞いたことあるような。
私、これが入院している子と遊ぶ保育士さんの名前かと勘違いしてたわ。
病院の規模が大きい場合、病院で勤務する医者や看護師、医療機関職員が子どもを預けることができる院内の託児施設を運営しています。
そこで働くのが院内保育士です。
院内保育園は一般的な保育園のように園庭がなかったり、室内が狭い場合があります。
病院施設と隣接して院内保育園だけの施設がある場合は小さな園庭があるかもしれません。
人数的には少数なので保育内容についても限られてくるでしょう。
企業内保育園と似ていますね。
病院で働く看護師や医者は夜勤等もあるので、院内保育園も24時間勤務の場合が多いです。
また病院が休みの日は、病院で働く職員も休みなので院内保育園自体も休みになります。
認可保育園や認可外保育園に比べ、企業が運営している保育園は休みが多い可能性が高いです。
ちなみに平成31年厚生労働省の「就労条件総合調査結果の概要」によると従業員が1000人以上の企業の年間休日数は119日となっているので、保育士の年間休日の参考になるのではないでしょうか。
【参考】保育士の平均年間休日数や他業種との比較。やっぱり休みは少ない?
病児保育士
病児保育って保育園に勤めていたら結構耳に入ってくるよね。
子どもが病気で休んだお母さんがよく電話で言ってる!
簡単に言うと熱が出ている子・感染症等の病気にかかってしまった子を預かり、保育するのが病児保育士です。
子どもの対処年齢は生後6か月以降~就学前の子どもとなっている場合が多いです。
一般的な保育園の場合、熱が高い時・胃腸炎や手足口病などの感染症にかかっている子どもは保育園に預けることができません。
親は子どもが体調が悪くても家庭で見ることが難しい場合があります。
そういう時は一定の時間、病児保育所で子どもを預かってもらうのです。
その病児保育所で働くのが病児保育士ですね。
また毎日子どもの人数も変わり、年齢もバラバラ、症状が安定しているとはいえ保育内容には子どもの体調の変化や様子を気を付けなければいけません。
「病気の子どもの保育して子どもが急変したらどうするの?」など不安に感じてしまいますよね。
病児保育を利用する場合、それぞれの病院で以下のように規定があるのです。
- 病児対応型
- 病後対応型
病児対応型とは、病中であっても症状が安定していて「病中であっても急変が認められない場合」に一時的に子どもを預かります。
病後対応型とは、保育園等の集団生活が困難の場合、また回復期に一時的に子どもを預かるのです。
たとえば「インフルエンザに罹って3日経ち、熱もない。症状が落ち着いているけど、保育園の規定で預けることができない」などの場合ですね。
※回復期・・・医療機関で入院する必要はないが、安静にするよう配慮が必要な状態。
医療機関で働く保育士の働き方の特徴とは
以下、病棟保育士の働き方の特徴です。
- 24時間365日稼働している場合もある
- シフト制で夜勤がある
- 勤務が不規則
- 子どもの人数は少ないことが多い
- 場合によっては当日にならないと子どもの人数が確定しない
- 縦割り保育の可能性アリ
上記でも触れましたが、医療機関に関わる保育園は24時間365日稼働している場合は夜勤があります。
「土日祝日預かり可」「早朝や当日の緊急対応もOKです」「子どもを保育園にお迎えに行きます」など利用者のニーズに合わせて、病院が預かり方も多様化しているのです。
そのため「医療系の保育園に勤めたい」と思った際は自分の生活や働き方について負担を考えながら、選ぶ必要がありますね。
一般的な保育士と病棟保育士の違い
上記の項目から一般的な保育士と働き方が全く違うということが分かったと思いますが、ここでまとめてみましょう。
簡単にまとめると、一般的な保育園と病棟保育士の違いは以下の表の通りです。
項目 | 一般的な保育園 | 病棟保育 |
子どもの健康状態 | 健康児 | 病児・障害児 |
子どもの年齢 | 0歳~未就学前 | 0~18歳 |
保育の傾向 | 自立を促す関わり | 介助や心のケア |
保護者との関わり | 毎日・年度内に2回個人面談 | 時々面談・預かり保育等 |
医師や看護師との関わり | 検診時のみ | 密ではないが関わりがある |
一般的な保育士と病棟保育士の大きな違いは「健康な状態で子どもを預かる」「病気等の子どもを預かる」という点です。
一般的な保育園の場合は、子どもが体調が悪い時「もしも急変した時に対応ができない」「集団感染していまう」という理由から登園することができません。
たとえば保育園の登園基準において「食欲もあり、機嫌も良い」としているところもあります。
しかし病棟保育士の場合、病気や障害をもっている子どもを保育するので、病棟保育士は子どもの自立を促す支援というよりは介助の要素が強いです。
たとえば保育士が看護師と連携をとりながら、食事排泄睡眠の介助を行う場面もあります。
そして一般的な保育園の場合は保護者とのか関わりは毎日あり、子どもの保育園での様子や健康状態について話します。
また年に2回程個人面談の機会やクラス懇談会等でじっくり話す機会も定期的にあるのです。
病棟保育士の場合は先ほど触れた通り頻度や機会も少なく、家庭支援を行っていない場合が半数以上になっています。
医師や看護師等との関わりについても一般的な保育園には看護師が1人いますが、医療気期間との連携は定期的に行われる検診のみで後は家庭に任せているのです。
病棟保育士として働くメリットやデメリットとは
「病棟保育士に興味がある」と思っている方は、病棟保育士として働くメリットとデメリットを考えた上で就職を考えた方が就職した後のイメージがしやすいでしょう。
実際に働きだしてから「やっぱり辞めておけば良かった」とはなりたくないですよね。
以下、病棟保育士として働くメリットとデメリットについて紹介します。
病棟保育士として働くメリット
以下、病棟保育士として働くメリットです。
- 子どもの人数が少ないので丁寧に関わることができる
- 持ち帰りの仕事がない、もしくは少ない
- 行事も少ないため負担が少ない
- 勤務時間が一定(施設内で病棟保育士が1人の場合)
保育園の規模にもよりますが、一般の保育園の場合子ども達が施設内に100人近くいて、1クラスの中に元気な子どもが20人います。
活動的な子ども達に囲まれながら過ごしているので、現場の保育士は1人ひとりに丁寧に関わることは難しいと感じていることが多いです。
しかし病棟保育士は病室に行って1対1で子どもとお話をしたり、少人数の子ども達と短時間で過ごすなど比較的に丁寧に関わることができます。
また運動会や発表会の規模も一般的な保育園と比べると大きなものではないので、作り物や毎月の壁面などの負担も少ないでしょう。
そして一般的な保育士は早番・中番・遅番以外にもシフトが沢山あり、毎日違う時間帯で勤務しています。
毎日出勤時間や退勤時間が違うと生活リズムが崩れてしまいがちです。
そのため固定された時間で働くことができる病棟保育士の方が体に合うという人もいます。
【参考】保育士がシフト制勤務で働くことのメリット、デメリット
【参考】保育士の給料はいくらくらい?平均年収や月収、ボーナスまとめ
【参考】幼稚園の先生の平均年収、平均月収はいくら?保育士よりも給料が高いのか表で比較
病棟保育士として働くデメリット
病棟保育士として働くデメリットは以下の通りです。
- 夜勤がある(必ずではない)
- 施設内で羽働く病棟保育士は1~3人。1人の場合も多く施設内で孤独を感じる
- 感染症予防を徹底する必要がある
- 子どもの病状等で精神的な負担がある場合も・・・
夜勤がある分年間休日日数が多い、夜勤手当がつくので夜勤が必ずデメリットということはありません。
また上記でも触れた通り、施設内で働く保育士の人数は自分のみ、または他に1人です。
他に1人いたとしても2交代なので、勤務時間中は保育士が自分だけという状況なので、孤独に感じる人がいるかもしれません。
「1人で平気」という人も看護師や医師に囲まれて、1人で仕事するとなると少し不安な気持ちもありますよね。
しかし大抵の場合は子どもと過ごす時間です。
一般的な保育園のような女の職場感がないので良いのかもしれません。
【参考】保育士の職場は悪口の絶えない?悪口だらけの職場で人間関係に疲れた時の対処法
【参考】保育士の人間関係はめんどくさい?最悪で辞めたいと思うほど辛い時の対処法は?
病棟保育士に興味があるなら求人を探してみよう
一般的な保育園よりはかなり求人が少ないのが現状にありますが、病棟保育士に興味がある人は是非就職を考えてみてください。
病気を抱えて暗い気持ちで過ごす子どもが、あなたと関わることによって笑顔で明るくなるなんて素敵なことですよね。
子どもの体調が悪い時はこちらも切ない気持ちになることもあるかもしれませんが、それだけではないのです。
病院内に保育士がいると思うだけで、入院することになった子も「遊べるかも」「話し相手がいるかも」と感じます。
そんな子どもの支えとなる仕事にはやりがいがあるでしょう。
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