保育実習中に「辛い」「しんどい」と思っている時には、何が辛いのか考えてみましょう。
はじめてのことを体験しているのですから疲れたり、悩むのは当然です。
失敗しても、くよくよする必要はありません。
実習では失敗を経験することにも価値があるのです。
本記事では保育実習の大変なことや辛いこと・実習あるあるについて紹介します。
保育実習の何が大変?どんなことが辛い?
実習中、息抜きはできていますか。
友達や家族に話を聞いてもらうと気持ちがスッキリしますよ。
休みの日には友達と会ってリフレッシュしたり、自宅でゆっくり休養をとってくださいね。
実習中は「大変」「辛い」と感じてしまいがちですが、保育実習の何が大変なのでしょうか。
以下どんなことが辛いのか、自分に当てはまるものがないか確認してみてくださいね。
まず子どもと遊ぶのが大変
普段スーパーや街で子どもを見かけると可愛くて「話したい」「遊びたい」と思いませんか。
しかしそれが8時間ずっと子どもと関わる状況になると大変に感じてしまうのです。
「子どもと遊ぶのってこんなに疲れるの・・・」と体で実感します。
そして子どもは「鬼ごっこやろ」「もう1回して」「先生これ見て」とずっと話しかけてきて、1度面白いことをして見せると際限なく繰り返し要求されますよね。
精神的にも疲れている実習中ですから、子ども達が可愛くても体を動かして遊ぶことが段々辛くなってくるのです。
メモ見てるだけなら可愛いけど実際に遊ぶとかなり体力を使う。子どもと遊ぶの楽しいけど、体力が尽きて辛い。
休む暇もなく動き続けて辛い
ちょっと無の時間欲しい。5分で良い。ぼーっとする時間。
保育中はそんな時間ない。
実習では「保育士ってこんなに身体動かしているのに、休憩する暇もないんだな」と改めて保育士の仕事の大変さを実感します。
保育士は常に目の前には子どもがいるため、気を抜くことができません。
実習生は実習中、トイレに行きたくても「トイレに行っても良いか聞きづらい・・・」という場面が沢山あるでしょう。
普段の学校では座って勉強、そして好きな時にお菓子を食べたり、水分補給ができます。
トイレにも行きたいと思ったらすぐに行けますよね。
しかし実習中休みなく座る暇もないので、これが結構辛いですよね。
メモ好きな時に水分補給をしたり、トイレに行くことができないのが辛い。鬼ごっこして疲れていても、体力回復の無の時間はとれない。子どもが目の前にいる時は休むことはできない。
保育士がこわい
実習生は肩身が狭いですよね。
何かと「すみません」と言って許可を得たり、そわそわして過ごすこともあるでしょう。
実習中は常に気を使わないといけないので優しくされても「本当は私のこと気に入らなかったりして・・・」と思考が悲観的になったりします。
また保育士の視線が怖いと感じたり、思うように動けなくて迷惑かけてしまったりすると保育士が怒っているように感じてしまうのも仕方がありません。
保育士は子どもが怪我をしないように常に気を張っているので、時々言い方や表情がきつくなってしまうことは現場の「あるある」なので保育士同士では気にしないです。
しかし実習生はそれには慣れていないので「ちょっと!危ない!」など大声で言われると、かなり傷ついてしまいます。
メモ保育士が全員こわい人だと思ってしまう。実際に怒られていなくても、怒られていると感じることがある。
子どもや保育士の動きを覚えておくのも大変
目の前の出来事を処理するのに精一杯だから、家に帰ってきて保育園での出来事を覚えているわけがない。
休憩中メモったら?
日誌を書かなければいけないのに、実習中はゆっくりメモを取ることができません。
午前中は怒涛の速さで過ぎていきます。
休憩中に思いだしたくても「なんだっけ」と思ったり、家に帰ると今日の出来事を忘れてしまうので日誌に記録を残すのが大変です。
ただ見ているだけの見学実習なら集中して保育士と子どもの関わりを見ることができますが、実習生である自分自身も子どもと話したり遊んでいるので、保育士や子どもの動きまで意識が回りません。
メモ実習日誌に記入するとき、1日の出来事を思いだすことができない。そして日誌記入に時間がかかって大変。
毎日日誌を書くのが大変、眠れなくて辛い
上記でも触れていますが、実習日誌を書くのがとにかく大変です。
下書きをしてから、ペンで清書をしている人はかなり時間がかかっているでしょう。
しかし学校によっては「修正ペンは使ってはいけない」となっているところもあるので、間違うともう一度最初から新しい紙に書かなくてはいけないなんてことも・・・。
ちなみに筆者も実習中、日誌にかなり時間をかけていました。
段々下書きを辞めてペンで書くようになったのですが「下書きから清書する」と「間違わないように慎重に書き進める」どちらも時間がかかるのは変わらないのです。
保育園から帰ってきて、一旦休んで、夜ご飯、そしてお風呂。
ここまでくるともう寝たいですが、日誌が終えるまでは眠れない、そして明日も保育園があるから早起きする必要がある・・・これが2週間続くと結構辛かったですね。
メモとにかく日誌記入に時間がかかる。毎朝提出しなければいけないから書き終えるまで眠れないのが辛い。
黒髪・すっぴん・ジャージでいることが辛い
まじで辛い。黒髪スッピンは普通に罰ゲームでしょ。
テンションは上がらないよね。
実習になると染めていて髪を黒くして、普段しているような化粧ではなく、薄化粧もしくはすっぴんです。
そして実習先に向かう時にはジャージ姿で通います。
それがもう辛いですよね。
筆者の実習中、それが辛かったです。
保育士になってからは薄化粧やラフな格好も慣れましたが、学生時代はやはり少しでも可愛いと思える格好をしていたかったのです。
そして知り合いにあったら切ない、また休憩中にトイレの鏡に映る自分の姿に気分が下がります。
2週間耐えれば良いのですが、その2週間が辛いですよね。
メモ黒髪・すっぴん・ジャージで外に行くのは年頃の女の子には辛い。
保育実習あるある
辛いけど楽しいことも多い保育実習。
実習を終えてからも「実習あるある」で友達と盛り上がりますよ。
実習中も実習あるあるを見て「自分だけじゃないんだ」「これってあるあるなんだ」と気持ちを軽くしてくださいね。
保育実習あるある 実習生自身編
保育実習中、実習生のあるあるです。
つくり笑顔をしすぎて顔の筋肉が辛い
家に帰ると何も気にせず「真顔、無言でいたい」という気持ちになります。
元気な実習生を演じていると尚更疲れるので大変です。
頑張って挨拶したのに、保護者や保育士に無視される
「声が小さくて聞こえなかった」「考え事をしていて気づかなかった」「子どもに集中しすぎて聞こえなかった」以外の理由での無視なら辛いですね。
保育士にちょっとキツイ言い方をされただけでガラスのハートが砕け散る
実習中はガラスのハートです。
保育士が無意識に言う言葉で傷つきます。
自分で気にしすぎと思っていても、どうにもできません。
保育士が真顔で怖い顔をしていると自分が原因なのかと思ってしまう
おそらく実習生に怒っているのではなく、保育士も疲れているだけですね。
時々、保育士も疲れて電池が切れてしまう時があります。
自分が保育士に向いてないかもと本気で思う
実習中、上手くいくことばかりではありません。
むしろ上手くいかなくて当たり前です。
【参考】保育士になる前に知っておきたい保育士の現実。なって後悔する前に要チェック。
実習日誌を記録するお気に入りのペンが決まっている
日誌を書くときのペンは重要ですよね。
ちなみに筆者は学生時代も保育士時代もジェットストリームの0.38です。
お気に入りのペンがなくなると、上手に字が書けません。
保育実習あるある 子どもとの関わり編
保育実習中、子どもとの関わりあるあるです。
実習生好きの子どもがずっと傍から離れない
4歳、5歳の子に多いのですが、実習生の先生がとにかく大好きです。
「実習生の先生は優しい」とわかっているのです。
実習生だから怒らないと思ってなんでもしてくる
「自分、子どもになめられてるな~」と自分で気づいてしまうほど、子ども達からいじられてしまうことがあります。
しかし子ども相手に強くは言えないのがしんどいです。
鬼ごっこやおままごと久々にやってみると結構ハマる
最初は子ども達となりきって遊ぶのが恥ずかしいのですが、2~3日経つと上手に遊べるようになります。
最近の玩具は可愛いのやリアルな物があるので、おままごとをしていても楽しくなっちゃいますよね。
子どもが可愛いから実習頑張れる
子ども達は毎日あなたが来ることを楽しみにしています。
そして短い間しか一緒にいれないこともなんとなく気づいているのです。
2週間しか一緒にいれない子ども達との時間を大切にしたいですよね。
スーパー等で実習先の子どもに会えることを期待する
実習中は余裕がない時もありますが、家に帰るとたちまち元気になります。
そして家にいる時ほど「子ども達、可愛かったな」と思いだし、子どもに会いたくなりますよね。
実習で得られること、実習に行って良かったと思えること
実習中は辛いこともありますが、そればかりではありません。
実習後に「辛かった~もうやりたくない」だけで終わらせるのは勿体ないですよ。
ただ辛い記憶にせず、何が自分にとって辛かったのか把握するだけで価値のある実習にすることができます。
なぜなら何が自分に足りないのか、解決するヒントが見つかるからです。
辛いことばかりが印象強く残ってしまうこともありますが、実習だからこそ体験できたことや楽しかったこともあるでしょう。
「保育士の仕事って大変だな」と感じたり「保育士の仕事ってこんなに素敵なんだ」と感じた体験もありますよね。
悪い面だけを見ていると楽しく実習することができません。
「ちゃんと楽しいこともあるんだ」と思って、楽しい瞬間を味わった方が良いですよ。
そして実習を通して自分が成長できたと思えることが肝心です。
実習の良さとは何でしょうか、以下紹介します。
保育士のやりがいを少しでも感じることができた
たった2週間しか一緒にいないのに、子ども達のことが可愛くて忘れられない。
わかる。
保育士の仕事はやりがいのある仕事です。
実際に平成26年3月東京都保育士実態調査によると、7割強の保育士が保育士の仕事にやりがいを感じると答えています。
ちなみに筆者の友人でも「仕事にやりがいを感じることができない」と言いながら働いている人が沢山いますが、保育士友達の人は「やりがいを感じない」と言っている人は1人もいませんでした。
保育園に通う程の年齢の子ども達とこんなにも密に関われるのは、保育士と幼稚園教諭だけです。
「先生!」と駆け寄ってくる子ども達は可愛いですよね。
子ども達と関わる仕事には魅力があります。
実習が終わっても子ども達のことが忘れられないという人は多いのですよ。
保育士のやりがいとは?7割以上が満足している保育士の仕事の魅力やエピソード紹介
自分の得意なこと、得意じゃないことを明確になった
実習をする前は頭の中だけのイメージですが、実際に子どもを前にすると意外と自分の新しい一面に出会うことがあります。
たとえば実習前は「よくいる保育士みたいに、ごっこ遊びでなりきれるかな」と思っていたのに、子ども達と遊んでいたら自然と魔女になりきれていた自分。
一人でいる時や友達といる時とはまた違う自分の姿があり、自分でも驚くことがあるのです。
子どもに合わせて楽しい自分を演じているうちに、素で楽しむことができて結果的に子ども達と盛り上がることができた時は楽しいし、嬉しいですよね。
自分得意なものに気づくのも大切ですが、苦手なこと、得意ではないことに気づくことも大切です。
たとえば子ども同士の喧嘩の仲裁、子どもに注意する時の態度や言葉、人見知りの子どもとどうやって距離を縮めるのかなど、実習中の課題や就職までの課題を見つけることができます。
最初はうまく対応できなくて悩んで辛いかもしれません。
しかし就職してから気づくよりも、就職する前に意識して改善できることであれば早めに気づいた方が良いです。
保育士の仕事をより現実的に体験することができた
事前に職場体験できるって良いよね。しかも2週間。
なんかバイトでは味わけない。仕事をリアルに感じよね。
保育士の仕事については、座学ではわからない部分が沢山あります。
保育士の仕事は子どもが相手ですから、教科書に書いてある通りにならないことの方が多いのです。
「自分が保育士になったら、こんなことをするんだな」「保育士の仕事って子どもと遊ぶだけじゃないんだ」と体験して知ることに意味がありますよね。
たとえば毎日違うシフトで働く、座る暇もなくずっと動いて子ども達の安全に配慮している、子ども達が楽しく遊べるような声かけや環境づくりをしている・・・
実習を通して自分が将来保育士として働いたときのことと考えられるのは、実習の大きなメリットです。
実習で「保育士として働きたい」と思った人は以下の関連リンクから、さらに詳しく保育士の仕事について知りましょう。
給料のことや働く条件や環境はかなり大切です。
知識をつけて、就職先を選ぶことであなたの将来の生活や働きやすさが変わります。
給料や手当に関しての記事
【参考】保育士の給料はいくらくらい?平均年収や月収、ボーナスまとめ
【参考】保育士の手取りはどれくらい?額面から引かれすぎて13万円しかもらえないなんてことも
働く条件に関しての記事
【参考】ブラック保育園の特徴や見分け方、残業代はしっかり出てる?有給休暇はとれる?
【参考】保育園を選ぶ上で重要な福利厚生とは?あるかないかでかなりの損をしてしまうかも
【参考】保育士は有給休暇が取れなくて当たり前?みんなどれくらいとっている?
実習中は辛いけど、実習で学んだことは勤めてから活かせる
学校を卒業して保育園に就職すると、当然他の保育園で実習のように体験することはできません。
「実習先ではここはこうしてたな」など比べる対象があるのは、良いことなのです。
勤めた保育園が良い保育園なら「実習先は辛かったけど、あそこは特殊だったんだな」と思えて、勤めた保育園に感謝できます。
逆に勤めた保育園がブラック保育園なら「ここはおかしい。実習中の保育園でもこんなことなかった」など考えることができるのです。
そのため実習で習得した保育の知識や遊びなどは勤めてからも活きます。
将来の自分のためにも実習を乗り越えましょう。
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