転職する際に必ずあると言っていい「面接」。
「前に面接したのが大分前だからやり方を忘れちゃった」「以前、保育園の面接で失敗した」「保育園の面接が初めて」という人は、面接に対する不安と疑問点が沢山あるでしょう。
本記事では、保育士が転職する際の面接で気を付けた方が良いポイントや服装、持ち物など、面接 に関わることを詳しく紹介します。
保育士の面接の服装はどんな感じ?
私服で来てくださいと言われることも多いのですが、基本的にはスーツです。何も指定されなかった場合はスーツを着ていくのが無難です。
私服で良いと言われた場合でもなんでも良いというわけではありません。
露出が多い格好はもちろんのこと、スウェットやジャージのようなラフすぎる服装もだらしなく見えてしまうので避けてください。
保育士は仕事でジャージを着ている人も多いでしょう。ただ普段の仕事と面接は違います。
面接時の私服は、シャツ、ジャケット、ブラウスなどが基本で、派手なものではなくシンプルで落ち着いた印象を持たせることが大切です。
ただし、保育園側からたとえば「動きやすい服装できてください」「ジャージで着てください」といった場合は例外です。
保育園によっては面接時に実技試験を行うケースがあり、そういった場合に指示されます。
その時にはジャージでも良いかと確認をとり、指示された通りの服装にするようにしましょう。
「動きやすい服装」と言われているにも関わらずスーツで言ったら逆効果です。
またスーツにしろ、私服にしろ、清潔感は重視してください。
シワがついていないか、フケがついていないか、くたびれていないかなど、清潔感で悪い印象を与えないように気を付けなければいけません。
面接の時の持ち物一覧
面接の時の持ち物は、以下の通りです。
保育園で面接する際の持ち物一覧表・・・
- リクルートバック(私服の場合はショルダーバックなど)
- 履歴書、職務経歴書(折れないようにファイルや封筒に入れて)
- 筆記用具
- メモ
- (上靴)
- (スーツの場合は予備のストッキング)
面接の段階では、保育士証などは基本的に必要ありません(指示されない限りは)。
上記の持ち物があれば充分でしょう。
保育園によっては、室内履きを持ってくるよう言われることもあります。
何も言われない場合は、保育園内を靴下で過ごすこともあるので、あまりにもボロボロの靴下で行ってしまうと恥ずかしい思いをするかもしれません。
できれば新しい靴下、もしくは自分が持っている靴下の中でも綺麗なものを選びましょう。(無地が無難)
他にも、スーツで面接に行った場合は、保育園に到着するまでに何があるか分からないので、年のためにストッキングの予備を持っていくと安心です。
また応募する保育園によっては他のものを持ってくるように指示される場合もありますので、指示に従うようにしてください。
気をつけるべき面接時のマナーとは
「面接の時に何か失礼なことをしてしまったらどうしよう」「面接って何に気をつけたら良いんだろう」そんな不安も持っている人が沢山いるでしょう。
これから紹介する「気を付けるべき面接時のマナー」を読めば大丈夫です。
実際に自分が面接する時にことをイメージしながら、読んでくださいね。
面接予定時間の5分前には保育園に到着しておく
面接予定時間の5分前には、保育園に着くようにしましょう。
面接予定時間より早すぎる到着は良くありません。
なぜなら、面接官は、勤務時間やその日の仕事・用事に合わせて面接の時間を設定しているため、面接予定時間よりも早く行くことで迷惑になる場合があるからです。
たとえば10分前に到着した場合、5分前になるまで保育園の近くや玄関先で待機する方が良いですね。
また万が一、電車が遅れたなどの理由で遅れてしまう場合は、必ず連絡を入れましょう。
保育園についたら、入り口もしくは職員室入り口で保育士に声をかける
5分前に到着したら、玄関のインターホンや事務室窓口で「今日〇時から面接して頂く〇〇です。(担当者もしくは園長)先生いらっしゃいますか」と声をかけます。
ここで少し注意したいことが、一つ。
聞き取りやすい声量は勿論、普段よりも少し「ゆっくり話す」ことを意識すると良いですね。
たとえば、電話で話す時「気持ちゆっくりに話すと相手が聞き取りやすい」と同じです。
緊張しているからといって早口になったり、声が小さくならないように気をつけましょう。
ちなみに、筆者が保育園で働いている時、よくインターホンや玄関窓口で来訪者対応をすることがあったのですが、大体の人が早口で聞き取りにくかったのを覚えています。
インターホン越し場合、尚更聞き取りにくいので、これを意識するだけでも印象が良いです。
入退室の時はノック、「失礼します」と言う
玄関から一度、待機する部屋に通されて「〇時になったら△△部屋に来てください」と待機の状態から面接室に入る場合。
入室の時にノック(3回)、ドアを開ける際に「失礼します」と言って、角度15度程度のお辞儀をしてから入室するのがスタンダードな「入室」です。
そして、ドアを閉める際に「バタン!」と音を立てるのはNG。
また、入室する際はしっかり面接官とアイコンタクトをします。(目を合わせる)
保育園の面接では「ここまですると固すぎる」と思ってしまう人もいるでしょうし、実際にそこまでしなくてもと思っている面接官もいますが、やったとしてプラス評価になってもマイナス評価になることはありませんので、実践するようにして下さい。
一方、玄関先で園長や主任が迎えてくれて、そのまま面接部屋に通され、面接が開始する場合もあります。(ラフな雰囲気で)
その際も、職員室や面接する部屋に入る時・通過する時は「失礼します」と1度程度のお辞儀をすると好印象です。
面接中は姿勢よく、背筋を伸ばして、相手の目を見て話す
面接中は、姿勢良く、相手の目を見て話すことを心がけましょう。
姿勢によって印象が大きく変わります。(猫背だと自信がなさそうな暗い印象になってしまう)
他にも、面接中は真顔だと怖いので、笑顔が良いですね。
相手が聞き取りやすいように適切な声量・言葉使いを意識する
面接中は、相手が聞き取りやすいように適切な声量、言葉使いを意識しましょう。
言葉使いは勿論ですが、そもそも声が小さいと何を言っているのか分かりません。
たとえば、質問の内容の内容に合っていない答えを言ってしまうよりも「声が小さくて聞こえない」という方が印象が悪い場合があります。
保育士という仕事をする以上、その印象は最悪です。
緊張して声が小さくなってしまう人は、少し恥ずかしいかもしれませんが、家族や友人に面接練習に付き合ってもらうことで、改善できるでしょう。
退室の際は礼、「ありがとうございました」「失礼します」
「では面接はこれで終了です」と言われたら、椅子から立つ前に「本日は、お忙しい中、ありがとうございました」と面接官と目を合わせて礼を言います。
そして、椅子から立ち「ありがとうございました」と挨拶した後に、一礼。
最後に扉の前に立ち、面接官の方へ体を向けてドアの前でもう一度「失礼します」挨拶をして一礼した後、退室します。
上記の流れがスタンダードな退室です。
入室の場合と同様「ここまでやると固すぎる」場合がありますが、相手が深いな思いをする訳ではないのでスタンダードな退室方法を知っておいた方が良いでしょう。
面接の時によく聞かれる質問と答え【例文あり】
保育園の面接でよく聞かれる質問があります。
以下、質問に応じた答えの例文を挙げますが、出来れば自分の考えに当てはめて答えるようにしておきましょう。
あなたの長所と短所を教えてください
これは面接で聞かれる代表的な質問ですね。
以下、答えの例文です。
「長所と短所は紙一重」という言葉がある通り、長所か短所を見つけたら片方も思い浮かぶはず。
長所と短所は人それぞれですが、短所に関しては答えを選びましょう。
たとえば「短所はギャンブルに依存してしまうことです」「スマホばかりいじってしまうことです」等の答えは適してません。
長所と短所の考え方については以下の記事で触れています。
【参考】【例文あり】保育士が就職・転職する際の履歴書の書き方まとめ。志望動機や自己アピール、本人希望欄などを詳しく紹介。
自己PRをお願いします
自己PRでは、自分の強みや長所を伝えるために具体的なエピソードで話を考えると良いでしょう。
答えの例文は、以下の通りです。
〇年間保育士として働き、乳児クラス、幼児クラス共に担任を経験しました。2年前には、1歳児の複数担任の中で主担任も任され、クラス運営や保護者対応も経験しております。特に力を入れていたのは保護者対応です。私は、ベテラン保育士に比べ、保育士経験が浅いため「〇〇先生に聞いても問題は解決しない」と保護者に判断されてしまいます。ベテラン保育士の方が知識も豊富、そして頼りになるのは当然のことですが、自分も保護者の力なれることはないかと考え「保護者に自分から声をかける」「笑顔で接すること」を日々心がけました。そして、保護者の方に「先生の顔見ると安心するよ」「先生、聞いて」と身近な相談相手として、声をかけてもらうことが増え、仕事の中でもやりがいを感じながら、保護者との信頼関係の築き方を学びました。こうした経験は、またクラスを運営する能力を貴園においても活かしたいと考えております。
入社後「自分の長所をどのように活かすか」を伝えることで、上手に自己PRすることが出来ます。
何歳クラスの担任になりたいですか
「何歳クラスの担当になりたいですか」この質問もよく聞かれます。
答えの例文は、以下の通りです。
私は乳児クラスの担任になりたいと考えています。理由は、子どもの成長や発達の過程を、実際の目で見て、学びたいからです。乳児期は幼児期の土台となる年齢です。乳児の担任になることで「乳児がかかりやすい病気」「月齢による発達」「保護者の悩み」を学びたいと思っています。
一方「特に入りたいクラスがない」という場合は、乳児クラスになった場合に学びたいこと、幼児クラスの担任になった時に学びたいことについて、考えていきましょう。
面接の最後。逆質問でどんなことを聞いておけば良いのか
「逆質問によって意欲が試されているのではないか」と不安になりすぎる必要はありませんが、やる気をアピールするために逆質問をされた場合に備えて、質問をいくつか考えておきましょう。
たとえば「こちらの園で採用された場合、何か準備した方が良いことはありますか」というやる気のアピールや「〇〇という資格(特技・経験)を活かすことができますか」という自分の長所を含めた質問をするのが良いですね。
他にも、逆質問で注意しておきたいのは、失礼な質問をしない事。
たとえば、給料に関する事や有給に関することは、実際は気になることですが面接の際に聞くのは避けた方が良いですね。
給料や労働条件については面接の前の段階で確認しておきましょう。
まとめ
面接の際は、緊張してしまい、自分が考えていることを思った通りに伝えられないこともあります。
学生の場合は、学校の職員などに面接練習をしてもらうことができますが、大人になってしまうと、転職の際の面接練習に誰かを付き合わせるのは申し訳ないという気持ちになっていまいますよね。
そういう場合は、転職サイトなどを上手に利用すると良いかもしれません。(履歴書や志望動機、面接まで見てくれる便利です)
面接に向けて、相手からの評価やアドバイスを踏まえて改善することで、採用される可能性は大幅に上がります。
「面接は練習あるのみ」なので、不安な人はイメージトレーニングをしたり、実際に自分が答える内容を紙に書いてまとめることで、本番もスムーズに答えることが出来るでしょう。
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