ヨコミネ式教育は、その独自なアプローチ方法と驚くべき子供たちの成果が注目されています。
テレビや雑誌でもその教育方法や教育効果が取り上げられているので、世間の関心の高さが伺えるでしょう。
本記事では、近年話題となっているヨコミネ式教育について詳しくご紹介します。
ヨコミネ式教育とは
プロゴルファー横峯さくらさんの叔父である横峯吉文理事長が提唱した教育法です。
たくさんの園児たちをみてきた横峯先生が、その経験を通して独自のアプローチ方法を考案しました。
すべての子供は天才であるという理念のもと、子供のもつ「自ら学ぼうとする力」を大切にして、子供の力を引き出します。
ヨコミネ式教育の目的、内容
ヨコミネ式教育の最終目標は子供の「自立」。
ヨコミネ式教育法オフィシャルサイトを参考にすると、「自立」とは「自ら考え、自ら判断し、自ら行動・実践すること」を表します。
ヨコミネ式教育では、『学ぶ力』(読み書き計算などの学力)、『体の力』(走る蹴るなどの運動能力)、『心の力』(思考力や判断力などの精神力)という3つの力を伸ばすことで自立を促すことを目標としています。
簡単に説明すると、子供の能力を最大限に引き出すために、学力・運動能力・精神面からアプローチをするということです。
たとえば、幼児期から登山をしたり逆立ち歩きをしたりと、一見すると子供にはまだ難しいだろうと思われるようなことにも挑戦しますよね。
そうすることで、子供のチャレンジ精神を掻き立て、根気強く頑張る心を鍛え、達成感を味わえるのです。
高度な目標設定は、時にスパルタ教育とも言われますが、実際にヨコミネ式教育を受けている子供たちは楽しみながら挑戦している様子が報告されています。
これは、ヨコミネ式教育のポイントでもある「子どもはちょっとだけ難しいことをしたがる」という子供の特性をうまく捉えて、学習を進めていると言えるでしょう。
他にも、ヨコミネ式教育では「4つのスイッチ」や「才能開花の法則」といった独自の視点から、子供の能力と可能性を最大限に引き出します。
幼児期は「読み・書き・計算」の基礎学力を培い、小学5年生頃までに「自学自習の力」を身につけることが目標です。
ヨコミネ式教育の実績
フィギュアスケート選手である紀平梨花選手は、ヨコミネ式教育の保育園に通っていました。
園児の中でも、紀平選手の運動能力はとくに顕著だったと言われています。
他にも、ヨコミネ式教育の保育園を卒園した子供たちは絶対音感があったり、運動が得意。
学習面では、読み書き計算の基礎が培われているので、特に小学校低学年時にずば抜けた学習速度を見せたといった評判がきかれます。
そして、子供の自立を教育目標に掲げているため、学校の宿題を自ら進んでこなすことができる家庭学習の習慣も身につくといわれています。
ヨコミネ式教育で実際に行われること
ヨコミネ式教育を取り入れている幼児教室では、読み書き計算や音楽の教育を受け、具体的には以下のようなことができるようになります。
- ひらがな・カタカナなど、「ヨコミネ式95音」に基づいて拾い読みができる
- 3歳になる前に1から10まで数えられるようになり、そろばん学習を通して足し算や掛け算を学ぶ
- ピアニカ練習などを通して音楽に慣れ親しみ、絶対音感を身につける
- 跳び箱、倒立、側転、逆立ち歩きなどができるようになる
【参考】ヨコミネ式キッズアカデミー
ヨコミネ式教育の特徴は、いずれの学習も子供の「自ら学ぼうとする力」を大切にしているところです。
教師が子供に教え込むよりは、子供の「やる気スイッチ」を探して子供が興味をもって取り組めるように補助します。
そうすることで、高度な内容でも子供は楽しみながら習得することができるのです。
また、これらを実現するために、ヨコミネ式教育では以下の4つのポイントを大切にしています。
- 子どもは競争したがる
- 子どもはマネしたがる
- 子どもはちょっとだけ難しいことをしたがる
- 子どもは認められたがる
どの学習項目においても、上記の4つのポイントを意識してカリキュラムが組まれたり、教師からの指示が与えられたりしています。
ヨコミネ式を行っている幼児教室
シュタイナー教育やモンテッソーリ教育の場合、教育方針の基礎や教材を一部取り入れているスクールがある一方、ヨコミネ式教育を行う幼児教室では、カリキュラムや教材もすべてヨコミネ式で統一されていることが特徴です。
たとえば、全国でも以下のような教室や塾があります。
- ヨコミネ式学習教室(愛知県名古屋市)
- ヨコミネ学習塾(神奈川県横浜市)
- ヨコミネ式クラブ(千葉県幕張市)
ヨコミネ式教育を行っている教室は全国でも数校に限られていますが、いずれの教室もヨコミネ式教育の方針をしっかりと取り入れているため、同一の教育効果が期待できます。
自宅で行うヨコミネ式教育
最近では、「自宅でもヨコミネ式教育を取り入れたい」という声が多く聞かれるようになり、一般向けに書籍やDVDを入手できるようになりました。
ヨコミネ式教育を実施する幼児教室や保育園が自宅から遠いという場合、これらの市販品を用いてヨコミネ式を実施することも効果的でしょう。
<書籍>
「ヨコミネ式 子供が天才になる4つのスイッチ」
子供のやる気を引き出すためのアプローチ方法など、日頃から取り入れられることが書かれています。ヨコミネ式教育に限らず、子供との接し方を改めて考えることができる1冊です。
<DVDブック>
ヨコミネ式教育で実施されている「読み・書き・計算」の基礎を培う学習が自宅でも行える教材です。「ヨコミネ式95音表」やそろばんによる計算など、ヨコミネ式教育の特徴的な学習が自宅でできます。
・家庭でできるヨコミネ式DVDブック1 読み
・家庭でできるヨコミネ式DVDブック2 書き
・家庭でできるヨコミネ式DVDブック3 計算
上記の書籍やDVDを活用して、自宅でもヨコミ式教育法を試してみましょう。
子供のもつ「自ら学ぼうとする力」を大切にし、子供の力を引き出すのがヨコミネ式教育法
上記でも触れた通り、ヨコミネ式教育を取り入れている施設は少ないですが「子どもがもつ、自ら学ぼうとする力」を大切にし、育てていくという教育法は素晴らしいです。
子どもの成長において「子供のチャレンジ精神を掻き立て、根気強く頑張る心を鍛え、達成感を味わう」体験や経験は、子どもの自信に繋がります。
大人(親や保育士)が、子どもの限界を決めてしまうのではなく、子どもの力を信じて年齢的に難しいことにも挑戦させる機会を与えることが大事なのかもれません。
コメント