「保育士として働く上で、自分が、どんなことに気をつけているのか」また「どんなことを心が得けて仕事しているのか」。
無意識に考えていても、言葉にする機会はあまりないかもしれません。
また、他の保育士が日々、どんなことに気をつけて仕事をしているのか、そのような真剣な話題は、普段なかなか職場ではしないですが、気になりますよね。
本記事では、日々保育で心がけていることについて、実際に現場で働く保育士の方々にアンケート答えてもらった結果をランキング形式で紹介します。
保育士が仕事で気を付けていることランキング
冒頭でも述べた通り、実際に現場で働く保育士に「仕事をする上で気をつけていること」について、アンケート調査をした結果を、ランキングにまとめると以下の通りです。
保育士が気をつけていることラインキング
- とにかく安全であること。保育士の過失によって子どもが怪我をすることのないようにしている
- クラスの子ども一人ひとりと話す機会をつくる
- 見出しなみや挨拶、笑顔でいること
- 保護者と良好な関係性を築く、保護者とのコミュニケーションをとる
- 物の言い方、伝え方。子ども達や保育士同士、保護者に対しても気をつける
- 子どものうがいや手洗いなどの健康管理
以下、それぞれの項目について、詳しくアンケートの返答も載せながら紹介していきます。
とにかく安全面、保育士の過失によって子どもが怪我をしないようにしている
とにかく安全であること。保育士の過失によって子どもが怪我をすることのないよう気を付けている。
正社員(女性)年収400万円
子供の安全面には気をつけています。また、子供同士のささいないさかいもすぐに止めてお互いを思いやれるように気遣っています。
パート(女性)年収120万円
怪我をさせないように注意深くみること、登園時とかわりなく保護者に返すこと。
正職員(女性)年収350万円
室内、外遊びなどものの配置も含めた環境や自分の振る舞い、ミスなどにより、怪我をさせないように最大限配慮して未然に防ぐ。
パート(女性)年収70万円
各クラスのお部屋や外遊びで行く公園などで、どこが危ないかなど危険を予測をしながら見守ることを気をつけていました。
正規雇用(女性)年収300万円
安全の確保です。子ども達の生命安全を守る事が、保育士として最低限にして最大の使命です。
臨時職員(女性)平均年収150万円
大きな怪我をさせてしまわないように周囲と子供の行動や様子について報告しあい連携をとるようにしていました。
正職員(女性)年収330万円
子どもの安全を守ること、怪我をしないように危険なことを予防する事と答える保育士が圧倒的の多い結果となりました。
「命を預かる仕事」として、1番大切なことですよね。
クラスの子ども、一人ひとりと話をする機会をつくる
クラスの人数が多いので、つい自分の周りに来る子と話してしまうことが多くなってしまいます。なので毎日一人一人と話をするように気を付けています。
正社員(女性)年収200万円
みんなの話をよく聴くことです。子どもの話をよく聴きたり、保護者の思いを聴いたりします。そして、保育でわかないことなど、同僚に話を聞くことを心がけています。
正規雇用(女性)年収250万円
大人の都合ではなく、子どもの気持ちになって考えてること。その子がどうしたいのかをくむ。
正規雇用(女性)年収300万円
人間として、社会の一員としてのデビュー戦を良い経験だと思えるように、1人の人間として子どもたちと接するようにしています。
嘱託職員(女性)年収250万円
クラスの人数が多いので、つい自分の周りに来る子と話してしまうことが多くなってしまいます。なので毎日一人一人と話をするように気を付けています。
正社員(女性)年収200万円
子どもの目線に立って会話をする事。子どもの気持ちを考えて、接する事。
正社員(女性)年収300万円
子ども一人と1対1でゆっくり関わるのが難しい保育園だからこそ、「子どもと関わる」ことを意識することが大切ですよね。
集団生活の中で、子ども一人の気持ちや意見を尊重して、対応することは難しいですが、子どもの気持ちをくむことで、子どもも納得してくれる時があります。
見出しなみや挨拶、笑顔でいること
見出しなみや挨拶、笑顔。
正規雇用(女性)年収350万円
私は日々の挨拶や笑顔で挨拶することを心掛けています。また誰に見られても恥ずかしくないように、身だしなみは気をつけています。
正規職員(女性)年収550万円
笑顔と元気です。どんなにしんどくても子どもたちを笑顔で迎え入れるようにしています。そして、保護者にも安心してもらえるように笑顔と元気を大事にしています。
正規職員(女性)年収300万円
特に気をつけていた事は、言葉使いや挨拶、笑顔でいること。他には命を預かっているという意識を常に持って仕事をするようにしていました。
パート(女性)年収100万円
身だしなみを大事に清潔として見られるようにする。前髪等で顔を隠さないなど、表情がとにかく見やすくする。身だしなみを大事に清潔として見られるようにする。
正社員(男性)年収330万円
笑顔でいることを心がけている保育士が多いですね。
子どもは大人の表情をよく見ているので、保育士が笑顔でいることによって、子どもも安心して過ごすことが出来るでしょう。
また「見出しなみの清潔さや挨拶する」というのは、保護者から信頼してもらう上で、気を付けたいポイントですよね。
保護者との関係性を保つ、保護者とコミュニケーションを取る
保護者との良好な関係を保つ。
正職員(女性)年収300万円
仕事とプライベートはきっちり分け、園児や保護者と友達のようになってしまわないように、言葉遣いや行動に気を付け、過度に親密な関係にならないように気を付けている。
正社員(女性)年収400万円
保護者とのコミュニケーションをとるよう心がけています。送り迎えの短い時間でも、お子さんについて話をするようにしています。今日あった出来事や、可愛いエピソード、保護者からの相談にも乗りやすい雰囲気を作ることを大事にしています。
正規雇用(女性)年収300万円
笑顔と元気です。どんなにしんどくても子どもたちを笑顔で迎え入れるようにしています。そして、保護者にも安心してもらえるように笑顔と元気を大事にしています。
正社員(女性)年収250万円
保護者や同僚と、笑顔であいさつをすること。肯定的な言葉を使うようにし、否定的な言葉は使わないこと。
嘱託職員(女性)年収250万円
様々な保護者がいるので、良好な関係性を保つことが難しい場合もありますが、保護者との関係性について気を付けている保育士が多いということが分かりますね。
言葉使いや伝え方。子ども達や保育士同士、保護者に対しても気をつける
物の言い方、伝え方。こどもたちにも先生や保護者に対しても気をつけるようにしています。
パート(女性)年収115万円
子ども、保護者、同僚、すべての人に対する言葉遣いです。特に、子どもに対してつい忙しい時など口調がきつくなってしまう事もあるので、その都度きちんとした言葉遣いをするように心掛けています。
正社員(女性)年収350万円
子どもは親や保育士など、大人の話し方をすぐに真似をするので、言葉使いには気を付けないといけないですよね。
また、子どもや大人に関係なく、言葉の選び方・伝え方次第では、良い方向へいったり、誤解を与えて悪い方向へ行ってしまうことも・・・。
保育中、余裕がない中でも、言葉使いや伝え方には、配慮をしたいものです。
子どものうがいや手洗いなどの健康管理
基本的な事ですが、子供のうがいと手洗いですね。私自身が子供に風邪をうつすと危ないので風邪気味の時は必ずマスクをするようにしています。
正社員(女性)年収252万円
手洗い、うがい。子どもを朝登園してきた時と同じように、元気な状態で保護者に帰す。
アルバイト(女性)年収120万円
保育園は集団生活なので、感染症が流行ると大変ですよね。
そのため、保育士は、基本的な手洗い・うがいを子どもに呼びかけ、風邪の予防や感染症を予防に気をつけなければなりません。
他にも、保育士が心がけていることとは?
上記の答えはランキング形式で紹介したので、回答が多い意見でしたが、他の返答があったので紹介します。
子どもの安全を第一に考えて、保護者や周りの担任と密に連絡、連携を取りながら保育に努めること。
正社員(男性)年収300万円
子どもにネガティブな発言をしない。
パート(女性)年収100万円
整頓されて、清潔が保たれている保育室の環境を保つこと、とにかく安全であること。
正規雇用(女性)年収350万円
どんな仕事でも共通ですが、私情を持ち込まず、その場の状況に冷静に客観的に判断することです。
パート(女性)年収130万円
園周辺や通っている園児が住んでいる地域では、プライベートの際でも先生として見られている意識を持って、生活するようにしている。
正社員(女性)年収250万円
同僚を大切にすること。先輩も、後輩も、みんなに対して、挨拶したり、些細なことも感謝の気持ちを伝えたり、コミュニケーションを大切にします。
臨時職員(女性)年収280万円
自分の利益ではなく、子どもの最善の利益を第一に考えて一人一人と向き合った保育をすること。
正社員(女性)年収200万円
同僚、保護者との会話をできるだけする。会話をする中でふと出る話題や悩みを逃さない為。そして会話をたくさんすると自然と信頼してもらえる気がするから。
正規職員(女性)年収340万円
子どもや保護者が笑顔で元気に過ごせるように気をつけています。そのために、自分の言動には、細心の注意をはらうようにしています。
正規職員(女性)年収300万円
ちなみに、筆者も保育士として働いている時は上記の「ネガティブな発言をしない」「園周辺では先生として意識を持って生活する」という点も心がけていました。
アンケート調査の中では、一つしか見られないものでしたが「私も気を付けてる」と共感できるものがあったのではないでしょうか。
まとめ
現場で実際に働く保育士が気を付けている事、心がけている事なので、実践的なものが多かったですね。
たとえば「クラスの子ども、一人ひとりと話をする機会をつくる」「動力や保護者とできるだけ会話する」などは、大切と分かっていても、気を付けていないと忘れてしまいそうな事です。
また、自分の中で足りていないものがあれば、取り入れるのも良いですね。
他にも、上記のアンケートは「後輩指導」にも活用できます。
自分の中で「気を付けるのが当たり前」になってしまった事柄を、改めて説明するのは難しいですから、上記で紹介したアンケート調査を参考にすると、取組やすいでしょう。
コメント