ブラック保育園の特徴や見分け方、残業代はしっかり出てる?有給休暇はとれる?

保育士の労働条件

「ブラック企業」「ブラック保育園」というワードは最近ネットでもよく見かけますよね。

「うちの保育園ブラックだ・・・」と思いながら働いている保育士もいるかもしれません。

「ブラック保育園にだけは行きたくない」と誰もが思うはずです。

本記事ではブラック保育園の条件、見学の際に気をつけてみた方が良いことについて紹介します。

ブラック保育園の特徴

ブラック保育園に勤めると良いことは一つもありません。

労働条件が悪くても「保育園ってこういうもんなんだ」と思い、働き続けている保育士の方がいるかもしれません。

もしかすると自分の保育園だけの独特なルールということもあります。

ブラック保育園で働いている人は「おかしいな」「これじゃ続けていられない」と働きづらさを感じているはずです。

そういうブラック保育園ではいくら子どもが可愛くても、長く続けていくのは厳しいですよね。

保育士として働きながら「うちブラック保育園かも・・・」と不安に思っているなら、以下の項目で確認してみましょう。

長時間労働が当たり前。仕事量が多すぎる

あなたの保育園では、保育士2人分の仕事一人でこなしている、休日出勤が当たり前というような環境になっていませんか。

個人的に終わらせたい作業を終業後に保育園残って仕事したり、持ち帰って仕事するということは保育士として働いていたら、そういう日もあります。

しかし実質強制のような環境で、長時間労働をさせる保育園はおかしいです。

保育士は事務仕事も多いですが、それでも毎日残って仕事をするというのは何か問題があります。

人件費を削減するために保育士2人分の仕事を1人でやらせていたり、明らかに就業時間で終わらないような仕事量を与えられるのかもしれません。

長時間労働をするのが常習化となっている保育園はブラック保育園です。

メモ勤務が終わっても帰れない、長時間労働が常習化している保育園、一人当たりに対しての仕事量が多いのはブラック保育園の可能性アリ。

サービス残業、サービス休日出勤が多い

たとえば運動会の前日準備で残って作業、新年度準備で夜遅くまで室内の飾りつけをしている時間の賃金はしっかり支払われていますか。

厚生労働省「労働時間・休日に関する主な制度」によると、労働時間は以下のように定められています。

  • 原則として1日8時間
  • 1週間に40時間を超えて労働させてはいけない
  • 労働時間が6時間を超える場合は45分以上の休憩
  • 8時間超える場合は1時間以上の休憩
  • 少なくとも毎週1日の休日が4週通して4日以上与える

上記の項目を使用者(雇用者)は、守らなければいけません。

上記の定められた時間以上働かせる時、雇用者は労働者に残業代として割増賃金を支払うのです。

たとえば時間外労働の場合は1.25倍、法定休日に労働した場合は1.35倍などそれぞれ割増率が変わります。

しっかりと働いた分が支払われていないのであれば、それは間違いなくブラック保育園です。

メモ実質休憩がないという保育園は多い。しかし行事の準備や行事当日の勤務が殆どサービス残業、連続勤務が続く、残業代や深夜割増賃金がない場合はブラック保育園。

給料が低い

そもそも給料が安い。他の保育園ではうちと同じ条件で働いているけど、給料が全然違う・・・。

やってられない。

上記にも挙げた長時間労働に対して賃金が支払われるのなら問題はありません。

しかし長時間働いているのに、賃金が支払われないのであればタダ働きをしていることになります。

保育士の残業というのは、園長から「今日は残って仕事していきなさい」と言われたわけではありませんから、自主的に残業しているということになるのです。

そのためその残業に対する給料は支払われません。

長時間労働に対して給料が支払われない、勿論サービス残業にも賃金は支払われないとすると、給料は基本給のままですよね。

実際に仕事している時間を時給に換算すると、地域の最低賃金を下回っている可能性もあります。

他にも、低い国から保育園に保育士の処遇改善手当が出ていますよね。

それは保育園の備品などに充てるお金ではなく、園長や副園長を除いて保育園で働いている人の給料を上げるための手当です。

あなたの保育園では、給料に処遇改善手当が加算されていますか。

無認可保育園は処遇改善手当の対象になっていませんが、認可保育園は対象とされています。

メモ労働時間に対して給料が安い。もし認可保育園なのに処遇改善手当が給料に足されていないなら、ブラック保育園の可能性大。

病気以外の理由で有給が使えない

あなたの職場は有給を自由に取ることができますか。

就職した際に「有給は病気のためにとっておくように」などと有給を取りづらい雰囲気を出される「人がいないから休めないのは当然」などの理由で有給がとれない保育園はブラック保育園です。

有給は労働者の権利であり休む理由は旅行や生理痛、リフレッシュなど本来ならなんでも良いもので、むしろ理由を答えなくても良いとされています。

人が少なくて有給がとれない状況なら、求人を出して人を雇わなければいけません。

保育士をギリギリの人数で雇い、求人を出しても人が来ないのであれば設定する給料を高くしたり、福利厚生に力を入れるなど、保育園(事業主、経営者)がなんとか工夫して人を集めるべきです。

フルタイムで働く人が集まらなくても、パートを雇ってカバーするなどやり方は沢山あります。
それをしないのは、経営状況に問題があるからです。

メモ本来有給をとる理由はなんでも良い。むしろ理由を言わなくても良い。保育園側の都合で、有給が自由に使えない保育園はブラック保育園。

ブラック保育園になりやすい環境

上記で挙げた特徴は「ブラックだな」と誰もが思えるものですよね。

他にもブラック保育園になる要因があります。

一概に「ブラック企業」と安易に判断はできませんが、いくつも当てはまる時はブラック保育園かもしれないと思った方が良いでしょう。

一族経営、ワンマン経営

一族経営でもしっかり保育士のために真面目にやっているところもあるから偏見はだめ。

アットホームな保育園は良いよね。結局は自分の見る目次第だよね。

一族経営とは夫婦や親子などの家族で園長や副園長、主任の役職に務めて経営している保育園のことを言います。

一族経営だから絶対にブラック保育園、というわけではありません。

真面目に保育園を経営しているところも多いでしょう。

しかし中には独特なルールがあり、ワンマン経営※になっている保育園もあります。

※ワンマン経営とは・・・独裁色の強い・園長の意見が絶対的、保育園を支配している状態

ちなみに筆者が短大を卒業して初めて勤めた保育園が、まさに一族経営です。

園長と副園長が夫婦、その子ども2人が主任と看護師を務めていました。

主任や看護師は日々の保育に入るので毎日細かいところまで観察されて、何かあればすぐに副園長に呼び出されるので監視されているような気分です。

やはり働きづらいと感じてしまいました。

そしてもし筆者の元職場のような状況の場合は、主任が次の役職(園長が退職して園長になる等)にならない限り、そこの保育園で主任の役職をもらえることはまずないですよね。

長く働いていても役職がもらえないということは、昇給もしないということになります。

勤続年数や能力に応じて昇給していかなければ、仕事へのモチベーションを保つことが難しいです。

メモ一族経営の場合、独特なルールがあることも考えられる。保育園によっては保育士の意見が反映されず、働きづらい環境になりやすい。

保育士が子どもの人数に対して明らかに少ない

まずはあなたの保育園が認可保育園なのか、無認可保育園なのかにもよりますが、子どもに対して保育士の数は適性でしょうか。

子どもの数に対して保育士の数が適正でない場合、子ども達にとっては危険性が高まり、保育士の負担もかなり大きいことが考えられます。

そのため子どもの数に対して、明らかに保育士の数が少ない場合はブラック保育園です。

国で定めている子どもに対する保育士の配置人数

子どもの年齢に応じた保育士の配置人数は国で決められています。

児童福祉法第45条の規定(児童福祉施設最低基準)によると、保育士の配置人数は以下の通りです。

子どもの年齢 保育士の数
0歳児 子ども3人に対して保育士おおむね1人~
1~2歳児 子ども6人に対して保育士おおむね1人~
3歳児 子ども20人に対して保育士おおむね1人~
4~5歳児 子ども30人に対して保育士おおむね1人~

そして以下のようなことを加えられています。

  • 定員が90人以上の施設にあたってはこの定員のほかに1人以上の保育士を配置しなければならない
  • 常時2人を下回ってはならない

認可保育園は、この規定を守らなければいけません。

無認可保育園は、この規定の人数がいなくても経営できます。

保育士不足の保育園は、保育の質が落ちる。事故の危険性も上がる。

子どもの人数に対して保育士が少ないと確実に保育の質は下がり、子ども達にとっても危険な環境です。

たとえば乳児の場合など規定の人数がいない場合、かなり仕事は大変に感じます。

0歳児の赤ちゃん1人の面倒でも大変です。

国が定めている規定の人数の赤ちゃん3人に対して保育士1人でも結構キツイのに、たとえば赤ちゃん5人に保育士1人になったらもう保育中休む暇もないでしょう。

赤ちゃんは泣いて抱っこしただけでは、簡単に泣き止まないこともありますよね。

一人を抱っこしてあやしながら、他の子にも目を向けて、何か口に入れようとしていたら止めて、友達の髪を引っ張りそうになったら手で押さえて・・・

そういう状況で、子どもの安全を守ることは難しいでしょう。

他にも2歳児クラス20人の子ども達を保育士2人で見るというのも、かなりしんどいです。

保育士人が20人の2歳児を連れて、安全に散歩ができますか。

途中で歩きたくないと泣く子、友達と手を上手に繋げずフラフラ歩く子、よそ見をしたり立ち止まってアリを見る子・・・それを2人で対応するのは無理です。

メモ子どもの数に対して明らかに保育士の人数が少ないのに改善しようとしないのは、ブラック保育園。保育士の仕事の負担が大きく、かなりしんどい環境になる。子ども達にとっても危険な環境。

パワハラ・モラハラが多い

環境が悪いと心もすさんでいくよね・・・。

天気悪いと気分下がる的な感じでね・・・。

いじめの要因として以下の点が考えられます。

  • 人間関係が悪い
  • 働く保育士が全体的にいじめ体質である
  • 労働環境が悪く、ストレスが溜まりやすい職場である

いじめがあるのは、全て職場のせいということはありませんが、職場で感じるストレスを新人や若手にぶつけて発散させるということはあります。

それは働いている人も無自覚なこともあるので、そこが怖いところです。

働く環境がホワイトで整っているのにも関わらず、いじめがあるなら完全に働く保育士の性格や体質に問題がありますね。

メモいじめがある保育園もブラック保育園とされる。いじめの原因は職場の労働環境が悪いからかもしれない。

制作物は自腹

可愛いの作りたいけど自腹は無理。給料も低くて自分の好きな物も買えてないのに。

折り紙やシールくらい買ってくれも良いよね。それをケチるって・・・。

制作するなら子ども達が関心のある喜ぶもの、長く保存ができて、子どもが大きくなったら「こんな作品作ったなぁ」と繰り返し見られるような作品を作りたいですよね。

そう思って可愛くて素敵な作品作りの題材を決めても、材料費が出ないとなると大変です。

折り紙や画用紙、可愛い画鋲など「保育で使う物なのに保育園の経費で降りない」全部自腹ならそれはブラック保育園の可能性が高いと言えます。

メモ保育で使う画用紙や折り紙が自腹という保育園はブラック保育園。保育園のは保育園の経費から降りる。

ブラック保育園の見分け方。就職する前にチェックするべきポイント

「ブラック保育園かどうかなんて、働く前からわからないじゃん」と思うかもしれませんが、働く前に注意していれば結構わかることが沢山あります。

就職前の情報集めが肝心です。

その情報の内容は、自分の働きやすさに直結します。

就職する保育園の印象は、自分の中で美化されやすいので「ブラック保育園かもしれない」という厳しい目で判断しましょう。

就職先を選ぶ時は、必ず見学すること!

え~見学するのってなんか緊張するし、避けたいな。気使うし。

そう思ってると入ってから苦労するよ。

見学することでかなりの情報を得ることができるので、見学OKとなっているなら見学に行くことをお勧めします。

求人票を見ただけでは、給料と保育方針くらいしかわかりません。

見学することで保育園の雰囲気を知ることができるので、あなたにとってはかなりのメリットになります。

他にも面接時には「雇ってもらいたい」という気持ちで行くので、質問するのを遠慮してしまう人が多いですよね。

そのため見学時に疑問に思っていることを、全部解決した方が圧倒的に良いでしょう。

まず見学を受け入れてくれる保育園は、新しく入ってくるかもしれない保育士に対しても配慮がある保育園なのです。

この見学は保育園側にもメリットがあります。

見学に来て沢山質問してもらうことで保育園が自分に合うか合わないか判断してもらうことができるため、「働いてから想像と違う」となってすぐに辞めるということも防げるのです。

他にも保育園側も人選に真面目なら「新しくくる人はどんな人なのか、面接の前に知りたい」と思うはずですよね。

そして見学させてくれない保育園は配慮がなく、「就職する前に色々聞かれて事実を知ったら来てくれないかも」「どうせ就職するかどうかわからない保育士に時間はさけない」という理由かもしれません。

大抵の保育園は時間がなくても、忙しい時期だったとしても10~15分の見学くらいさせてれます。

オープン前の保育園なら仕方がありませんが、見学させてくれない保育園は辞めた方が良いでしょう。

メモ面倒くさくても、就職先の見学は行った方が良い。見学拒否の場合は、もしかしたら配慮が足りない保育園の可能性が高い。

園長や主任の態度

園長や主任と話すことで、大体の保育園の雰囲気を感じることができます。

「うちの保育園の職員は全然働かないから、あなたが変えてくださいね」など一見あなたにとって良い言葉に思えても、働く保育士を軽視しているような発言があった場合は、注意した方が良いです。

そういう発言をする園長や主任は、働いている保育士達の意見を取り入れることはなく何か相談しても「こいつらどうせ楽したいからだろ」などの偏見を持っている可能性があります。

そんな歪んだ考えを持っている園長や主任がいる保育園に就職すると、働き始めは良いけど、ちょっとしたミスでトラブルになる・怒鳴られるなどパワハラの標的にされることもあるかもしれません。

反対に「絶対昇給する」「希望通りのクラスに入れる」など良いことばかり言う園長も信じられませんが、それはあなたの「自分には合わないかもしれない」という直感を信じて、判断するしましょう。

メモ園長や主任の人柄が肝心。何かあった時、親身になってくれるかどうか。言葉だけでなく、「働いた後どうか」想像する。

職員の姿や表情、子どもの姿

職員の表情や子どもの姿を観察するのは、なかなか難しいですよね。

でも以下のような点を少しでも意識しながら、見学をしてみてください。

  • 保育士の間でコミュニケーションがある
  • 子どもに対しての声掛け内容、言葉遣い
  • 子どもが様子、遊び方、荒れていないか

子どもを目の前にして遊んでいるなら保育士同士のコミュニケーションはできないかもしれませんが、職員同士が会話している時はチャンスです。

その会話からでも十分雰囲気を感じることができます。

他にも子どもに対しての言葉遣いが乱暴、呼び捨てをしている保育園は印象がよくないですよね。

子どもにとっても働く保育士にとっても良い環境ではありません。

保育士の言葉遣いが悪いと「お前」「~しろよ」「馬鹿じゃないの」など子ども達の会話から聞こえてくることがあります。

そして玩具の状態も見られるのであれば、見ておきましょう。

  • ボロボロ
  • 個数が足りない
  • 手作り玩具しかない(乳児ならセーフ)
  • 年齢に適していない

以上のような玩具で遊んでいるなら、あなたが就職して「子ども達に〇〇な経験をさせてあげたい」と思ったとしても保育園の経費から降りないということが考えられます。

そして自腹で教材を買ったり、やりたい保育が実現できないかもしれません。

メモ保育士同士の会話から職場の雰囲気を感じる。子どもに対する言葉遣いも注意して聞いてみる。子どもが使っている玩具から、自分が働いた時のことをイメージする。

保育園の環境や設備

保育園の環境や設備は保育園によって様々なので、一概にブラック保育園と判断することは難しいです。

見学の時には「自分がここで働いたらどんな感じか」というのをイメージしながら、働きやすいかどうか判断しましょう。

たとえば判断するポイントとして、以下のようなものがあります。

  • 勤怠管理の方法はどうしているのか、タイムカードはあるのか
  • 室内の清潔さ、掃除は行き届いているか
  • 玩具や保育教材はちゃんと整理整頓されているか
  • 子どもの保育スペースが十分かどうか
  • 保育をする上で危険な物、怪我に繋がる環境ではないか
  • 暖房や冷房は完備されているか
  • 壁面の完成度、パソコンでの印刷許されているのか

上記から例を挙げると室内清掃には掃除をするのは保育士なのか、ビル管理など清掃する作業員がいるのかという点では「働いた時、掃除をするのが苦にならないか」想像してください。

他にも暖房や冷房がない場合、自分の体質に合わせて選ばないと体調管理が十分にできないかもしれません。

そして意外とみておくと良いポイントが壁面です。

「可愛いなぁ」だけでなく、どんな物を作っているのか是非チェックしてください。

保育園によって作り物、壁面の求めるレベルやこだわりがあります。

全て手作り、掲示されている文字が画用紙で切り抜かれているなら、働いてからその作業を自分がするということです。

そういった作業が苦にならない、むしろ好きという人には良い環境ですが、クオリティの高いものを求められると、必然的に作業に時間がかかってしまうことが予想されます。

パソコンでの印刷物が掲示しているなら、全て手作りじゃなくても良いので持ち帰りの仕事が少ないかもしれませんよね。

他にも残業の場合の対応、持ち帰りの仕事量など確認できる機会があれば質問、観察してみると良いでしょう。

メモ自分がどんな保育をしたいのかイメージして働きやすいかどうか判断する。保育園の環境面にも注意して見学する。壁面などもチェックすると仕事量が見えてくる。

離職率が高く、何年かに1度職員の総入れ替えがある保育園

これは求人から読み取ることはできません。

なぜ総入れ替えがある保育園はだめなのかと言うと、まずはどういった状況になると全員で辞めるというようなことが起きるのかを考えるとわかってくるでしょう。

職員が全員で辞める時というのは、園長や事業主に対して労働条件の改善を訴えても何も改善してくれない時などが考えられます。

実際に筆者の短大の先生やキャリア指導の職員も「年に1度総入れ替えがある保育園はブラックだから気をつけて」と言っていました。

冒頭で言った筆者の保育園は、まさに数年前に総入れ替えがあった保育園です。

それを無視して入っても、良いことはありません。

面接時に「今働いている人達はどれくらい(年数)勤められていますか」と質問してみると良いかもしれませんね。

園長が「数年前に職員が全員辞めるという暴挙がありました。無責任な人達です。」と言っても、真実はわかりませんが、それだけを鵜呑みにしないことです。

メモ総入れ替えがある保育園はワンマン経営の可能性アリ。働く保育士の意見等を聞き入れないから全員で辞めるということに至る。働き方に問題があっても解決しようとする姿勢がない保育園なのかもと疑う。

ベテラン保育士がいない、若手保育士が多い

上記の「総入れ替えについて触れる機会がなかった」「事実を曖昧にされた」という時は、自分の観察力を頼りにしてください。

就職前に見学に行けるなら、保育士の年齢層に注目しましょう。

10年、20年と働くベテラン保育士が何人もいるということは、環境が良くて長く勤められる保育園ということです。

結婚や出産をしても続けていける環境だから、長く勤めらるのでしょう。

逆にベテラン保育士がいない・若手保育士が多い場合は、長く勤めることができず結婚や出産を機に辞めている、もしくは辞めさせられるブラック保育園なのかもしれません。

他にも就職しても環境が悪く、皆がめていく保育園の可能性があります。

しかし注意したいのは最近できたばかりの保育園に場合は、職員が若くても心配はありません。

これは求人票に載っていなくても、見学ができない場合でも、午前中の活動時間や夕方の園庭遊びの様子を見ると確認することができます。

※夏の暑い日、冬の雪が降っている時は外遊びがないので見られない

メモベテラン保育士が多い保育園は結婚や出産をしても続けていける環境の可能性が高い。「創立〇〇年」と歴史があるのに、若手しかいない場合は長く勤めることが難しい保育園かもしれないと疑う。

常に求人を出している保育園はブラックかも?

常に求人を出している理由として考えられるのは、2つあります。

  • 条件が悪く人が集まってこないから
  • 退職者が絶えずいるから人を補充しなければならないから

主に上記のような理由です。

どちらの理由も労働者にとっては良くない労働条件・労働環境ということなので、ブラック保育園の可能性があります。

環境が良くて人気な保育園は「ここで働きたい」と保育士が何年も働くのでなかなか空きません。

求人が毎月、毎年でている保育園は働き手にとって環境が悪いだから、せっかく入った職員もすぐに辞めていくのです。

そのため地域の新聞やハローワークなどに求人に載っている保育園に就職を考えている時は、掲載期間を確認して頻繁に求人を出している保育園は避けましょう。

メモ辞めたくなる環境だから人がいなくなる。良い環境なら人が定着する。常に求人を出している保育園はブラック保育園の可能性が高い。

まとめ

ブラック保育園というのは「認可保育園と認可外保育園」「公立と私立」などそういった枠組みは関係ありません。

認可保育園でも無認可保育園でもブラック保育園もあれば、働きやすい保育園もあります。

上記の他にも求人で「給料が高いことしかアピールがない」「情報が少ない」保育園は注意してくださいね。

ちなみに筆者が働いたブラック保育園は、給料が手渡しでした。

一人ひとり園長の部屋に呼び出されて手渡しって嫌じゃないですか。

退勤後その給料を持って歩くのも嫌ですし、園長から直接もらうというのは「雇われている」というのを印象を強くしてパワハラの一種に感じます。

就職する前にわかることも沢山ありますし、環境が良い保育園も沢山あるのですから、ブラック保育園に勤めないように努めていきましょう。

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