普段は使う場面がない「保育士証」。
就職や転職の際に、履歴書に記入する時や保育園で保育士証のコピーを取る以外、使用することはあまり日常で使う場面はないですよね。
どこかに大切にしまっておいたはずが、いつの間にかなくしてしまってそのまま・・・なんて人もいるかもしれません。(筆者自身そうなりそうで怖いです)
他にも、結婚した場合、カードや銀行など様々なものの名前を変更する必要がありますが、保育士証も同じく、名前を変更が必要です。
「近々結婚する予定はない」「保育士証を無くしていない」という人も、今後の参考までに読んでみてくださいね。
本記事では、保育士証の名前を変更する方法や紛失した場合の再発行する方法について紹介します。
保育士証の名前変更方法
たとえば、保育士資格を取得したあと、結婚して苗字が変わった場合。
「保育士証の名前を変更しなくちゃ・・・でもどうやって?」と指名変更方法が分からず、そのままになってはいませんか。
保育士資格証を発行する機関は「社会福祉法人日本保育協会登録事務処理センター」(※以下、登録事務処理センター)です。
保育士証にある自分の名前を変更する際、登録事務処理センターで「保育士省書き換え交付申請手続き」を行います。
以下、公式サイトを参考にしながら、保育士証の名前を変更する方法を紹介します。
最初に確認しておきたいこと登録事務処理センターが(資格者本人へ)保育士証を送る際にかかる封筒や郵送料金は資格者本人の自己負担。(なので返信用の封筒や切手代もこちらで準備する。)また、スムーズに手続きが完了したとしても2か月程かかる。
保育士証の名前変更までの流れ
保育士証にある自分の名前を変更する場合。
まずは「社会福祉法人日本保育協会登録事務処理センター」から「保育士証書換え交付申請書」という書類を取り寄せます。
ここで「電話で送ってください」「名前を変更しておいてください」で終われば楽なのですが、現時点では少しややこしい方法で手続きをしなければなりません。
とはいえ、必要なことなので、ここは気合を入れて取り掛かりましょう。
以下、名前変更保育士証の名前を変更するまでの流れです。
保育士証の名前を変更するまでの流れ・・・
- 名前変更に必要なものを揃える(封筒、戸籍抄本、切手等)
- 登録事務処理センター※から「保育士証書換え交付申請書」の書類を取り寄せるため、返信用の封筒を入れた送信用封筒を登録事務処理センターへ郵送する
- 「保育士証書換え交付申請書」の手引きが届いたら記入する
- 同封されてある「専門手数料払込用紙」で手数料(一人当たり1,600円)を郵便局窓口で払い込む
- 必要書類(保育士証・振替払込受付証明書・戸籍抄本)が揃ったら、日本郵便の「簡易書類郵送」で登録事務処理センターに書類を郵送する
- 問題なければ2か月後に氏名が変更された保育士証が届く
- 完了
そして、上記の流れを見てわかる通り、登録事務処理センターとの郵送のやりとりは2回行う必要があります。
保育士証の名前変更時に必要なもの
めっちゃめんどそうじゃん。
でもやるしかないから仕方なし。
流れを確認しただけで挫折しそうですね。
以下、保育士証名前変更時に必要なものをまとめました。
保育士証の名前を変更する時に必要なもの | |
定形サイズの封筒(1回目送信用) | 1枚 |
角形2号封筒(登録事務処理センターからの返信用・2回目の送信用) | 2枚 |
保育士証 | 1部 |
戸籍抄本 | 1部 |
郵送にかかる料金分の切手(送信用と返信用) |
|
1,600円(名前変更にかかる手数料) |
|
※保育士証書換え交付申請書 | 1部 |
※振替払込受付証明証 | 1部 |
「戸籍抄本」が自宅にない人がほとんどだと思うので、市役所へ行き、戸籍抄本を用意しましょう。
「保育士証の名前を変更しよう」と思った最初の段階で、全て揃えて置くと楽ですね。
保育士証の名前変更にかかる費用
保育士証の名前変更にかかる手数料は、1人当たり1,600円。
ATMで支払うのではなく、必ず郵便局の窓口で、払込手続きを行います。(手数料がかかる)
しかし、上記で説明した通り、戸籍抄本や封筒、郵送料金などを含めると「保育士資格の名前を変える時にかかるお金」は、1,600円以上かかります。
たとえば「保育士証の名前を変更して、1部手元に欲しい」場合がほとんどだと思うので、その場合にかかる費用は以下の通りです。
内容 | 料金 |
封筒(定形封筒・角形2号封筒の2種類) | 220円(百均ショップで用意) |
送信用切手代(2回分) | 280円(グラムによって異なる) |
保育士証1部請求の場合にかかる郵送代 | 140円 |
戸籍抄本1通 | 450円(地域によって異なるが東京都の場合) |
保育士証名前変更手数料 | 1,600円 |
合計 | 2,690円 |
以下、「返信用封筒に貼る切手」の郵便料金です。
保育士証の部数 | 郵便料金 | |
基本料金 | 速達料金(早く欲しい場合) | |
1部 | 140円 | 基本料金+290円 |
2部 | 210円 | |
3部 | 250円 |
基本的に、保育士証は1部あれば問題ありません。
郵送にかかる料金の切手代については、以下、郵便局の「郵便・ゆうパックなど新料金」令和元年11月1日現在の郵送料金を参考にしてください。
送信用封筒に貼る切手代 |
||
定形サイズ封筒 | グラム数 | 郵送料金 |
25グラム | 84円 | |
50グラム | 94円 | |
角形2号サイズの封筒 | 50グラム | 120円 |
100グラム | 140円 |
郵便局へ行くと、窓口の人がその場で計量して、郵送にかかる料金を教えてくれます。
そのため、自宅で封筒を計量するのが面倒な場合、図らなくても大丈夫です。(事前に詳しい料金を知りたい場合は計量が必要です)
また、郵便局で郵送する際「封筒が全部で何グラムなのか」グラム数で、郵送料金が異なります。
他にも、注意点として、宅配便会社(ヤマト運輸や佐川急便)などのメール便を利用することが出来ません。
上記でも触れている通り、必ず日本郵便で書類を送ってください。
保育士証の名前変更の方法・書類記入方法・郵送する宛先確認
意外と保育士証の名前変更の手続き方法が、ややこしいですよね。
1回目と2回目の郵送をそれぞれ詳しく紹介します。
1回目の郵送内容「保育士証書換え交付申請書を取り寄せる」
1回目の登録事務処理センターへの郵送は「保育士証書換え交付申請書」を取り寄せるためです。
先ほども紹介しましたが、確認のため1回目の郵送時に必要なものは以下。
- 送信用定形封筒1枚(返信用を入れるために使う)
- 返信用定形封筒1枚
- 送信用切手代(140円程度)
- 返信用の封筒に貼る切手(1部の場合140円)
書類記入方法は以下の通りです。
- 「社会福祉法人日本保育協会登録事務処理センター」から「保育士証書換え交付申請書」を取り寄せる
- 返信用封筒1枚に赤字で「書換え手引き〇部」黒字で「自分の郵便番号と住所」「氏名」を記入
- 送信用封筒の表に宛先、裏に自分の名前・住所を各、日本郵便の窓口またはポストで郵送
返信用(登録事務処理センターから自分へ)の封筒には、切手も貼っていきます。
送信用の封筒に、返信用の封筒を入れる際は、折りたたんでも大丈夫です。
2回目の郵送内容「払込受付証明証・保育士証・戸籍抄本を送る」
2回目の郵送は「保育士証書換え交付申請書」記入後、また名前変更にかかる手数料を振り込んだ後です。
2回目の郵送時に必要なものは、以下の通りです。
- 保育士証書換え交付申請書
- 振替払込受付証明証
- 保育士証
- 戸籍抄本※
- 送信用封筒
※戸籍抄本・・・保育士証に記載されている氏名・本籍地からの変更経緯が確認できるもの
- 発行日が申請書を送付する日から6か月以内のもの
- 外国籍の場合、必要に応じて住民票と外国人登録原票を提出
書類記入方法は以下の通りです。
- 手引きが届いたら、「保育士証書換え交付申請書」記入
- 手引きの中にある専門手数料払込用紙に本人住所、氏名(3か所)を記入
- 手数料を払い込む(一人あたり1,600円)
- 必要書類まとめて登録事務処理センターに日本郵便の「簡易書類郵送」で郵送
- 問題なければ2か月後に氏名が変更された保育士証が届く
- 完了
ここで、ようやく保育士証の名前の変更手続きが完了します。
数日間でパパっとできる手続きでは無いので、名前を変更した保育士証が必要になる前に、余裕をもって手続きをしましょう。
郵送する宛先「登録事務処理センターの住所」
郵送方法は、先ほど触れた通り、郵便局の窓口で「簡易書留郵便」で郵送してください。
送信用封筒の宛て先は以下の通りです。
宛先の書く際は間違えないように、確認してくださいね。
また、郵便局窓口で渡される「書類郵便物受領書」は、保育士証が自分の手元に届くまでは手元に置いておきましょう。
申請書類が郵便事故などの理由で、無事に届かなかった場合に提示する必要があるかもしれません。
保育士証を再発行する方法
「保育士証が見つからない、なくしてしまった」他にも、汚れてしまったり、破けてしまった場合。
保育士証は再発行が出来ます。
保育園で働く際に、保育士証のコピーを提出することもあるので、上記のようなことがあった場合は、再発行手続きをしましょう。
以下、再発行する方法を説明します。
保育士証を再発行するまでの流れ
以下、保育士証を再発行するまでの流れです。
保育士証を再発行するまでの流れ・・・
- 保育証再発行に必要なものを揃える(封筒、切手等)
- 登録事務処理センターから「再交付手引き」の書類を取り寄せるため、返信用の封筒を入れた送信用封筒を登録事務処理センターへ郵送する
- 「再交付手引き」の手引きが届いたら記入する
- 同封されてある「専門手数料払込用紙」で手数料(一人当たり1,100円)を郵便局窓口で払い込む
- 必要書類(保育士証再交付申請書・振替払込受付証明書・保育士証)が揃ったら、日本郵便の「簡易書類郵送」で登録事務処理センターに書類を郵送する
- 問題なければ2か月後に氏名が変更された保育士証が届く
- 完了
保育士証は汚れた・やぶれた場合は、念のため添付します。(なくした場合は必要ありません)
保育士証を再発行する際、名前変更時同様、登録事務処理センターとの郵送のやりとりは2回行う必要があります。
保育士証再発行に必要なもの
保育士証再発行1部の場合に必要なものは、以下の通りです。
保育士証の名前を変更する時に必要なもの | |
定形サイズの封筒(1回目と2回目の送信分) | 2枚 |
角形2号封筒(登録事務処理センターからの返信用) | 1枚 |
郵送にかかる料金分の切手(送信用と返信用) |
|
1,100円(保育士証再発行にかかる手数料) |
|
※保育士再交付申請書 | 1部 |
※振替振込受付申請書 | 1部 |
保育士証を再発行する際は、戸籍抄本などを同封する必要はありません。(名前変更時のみ)
保育士証再発行にかかる費用
保育士証の再発行にかかる手数料は、1人当たり1,100円です。
上記の名前変更手続き方法と同様。
返信用封筒や郵送代がかかります。
保育士証再発行1部請求の場合にかかる費用は以下の通りです。
内容 | 料金 |
封筒(定形封筒・角形2号封筒の2種類) | 220円(百均ショップで用意) |
送信用切手代(2回分) | 280円(グラムによって異なる) |
保育士証1部請求の場合にかかる郵送代 | 140円 |
保育士証再発行手数料 | 1,100円 |
合計 | 1,740円 |
郵送にかかる郵送料金に関しては、上記の「保育士証の名前変更にかかる費用」の項目に表があるので、参考にしてくださいね。
保育士証の再発行方法・書類記入方法・郵送する宛先確認
以下、保育士証を再発行する場合、登録事務処理センターに対して「1回目の郵送内容」と「2回目の郵送内容」について、詳しく説明します。
1回目の郵送内容「保育士再交付申請書」を取り寄せる
1回目の登録事務処理センターへの郵送は「保育士再交付申請書」を取り寄せるためです。
先ほども紹介しましたが、確認のため1回目の郵送時に必要なものは以下。
- 送信用定形封筒1枚(返信用を入れるために使う)
- 返信用定形封筒1枚
- 送信用切手代(140円程度)
- 返信用の封筒に貼る切手(1部の場合140円)
書類記入方法は以下の通りです。
- 「社会福祉法人日本保育協会登録事務処理センター」から「保育士再交付申請書」を取り寄せる
- 返信用封筒1枚に赤字で「再交付手引き○部」黒字で「自分の郵便番号と住所」「氏名」を記入
- 送信用封筒の表に宛先、裏に自分の名前・住所を各、日本郵便の窓口またはポストで郵送
返信用(登録事務処理センターから自分へ)の封筒には、切手も貼っていきます。
送信用の封筒に、返信用の封筒を入れる際は、折りたたんでも大丈夫です。
2回目の郵送内容「払込受付証明証・保育士証・戸籍抄本を送る」
2回目の郵送は保育士再交付申請書記入後、また再発行にかかる手数料を振り込んだ後です。
2回目の郵送時に必要なものは、以下の通りです。
- 保育士再交付申請書
- 振替払込受付証明証
- 保育士証(なければ必要ない)
- 送信用封筒
書類記入方法は以下の通りです。
- 手引きが届いたら、「保育士再交付申請書」記入
- 手引きの中にある専門手数料払込用紙に本人住所、氏名(3か所)を記入
- 手数料を払い込む(一人あたり1,100円)
- 必要書類まとめて登録事務処理センターに日本郵便の「簡易書類郵送」で郵送
- 問題なければ2か月後に氏名が変更された保育士証が届く
- 完了
ここで、ようやく保育士証の再発行手続きが完了します。
書類の不備・不足がなければ、上記で触れている通り、2か月程度で手元に届くでしょう。
保育士証の名前変更・再発行に関わるQ&A
「保育士証の名前変更する意味ある?」「保育士試験には合格してるし、保育士証がなくても良いんじゃない?」と思っている人もいるでしょう。
以下、保育士証に名前変更や再発行に関わるQ&Aです。
名前変更を待つ間、再発行を待っている間、就職活動をする場合は?
保育士証の名前変更の交付が終わるまでの間。
就職活動等で保育士資格を必要な場合は、申請前にコピーして、手元にコピーを保管しましょう。
新しい保育士証が手元に届いたら、新しい保育士証のコピーを保育園に提出します。
保育士証が無くしたら、何か困るの?
保育士証を無くしてしまった場合。
保育士証は、あなたが保育士試験に合格し、資格を持っている証明になります。
保育園に就職する際、保育士証はなければ、あなたが保育士試験に合格したことを証明するものがないので、たとえば認可保育園では働けません。
認可外保育園の場合は、無資格でも働くことが出来ますが、認可保育園では働く職員のうち3分の1保育士や看護師の資格保有者でなければならないという決まりがあるので、資格者の方が優遇されます。
また、認可外保育園の中には「資格手当」といった資格者だけがもらえる手当があるので、保育士資格が無いとあなたが損をしてしまう可能性があるでしょう。
保育士登録の手続きをしたかどうか、覚えていない・・・
保育士養成学校に通って手続きを行った場合、学校の教員や学生全員で手続きを行うのが一般的。(手元にない場合は無くした可能性が高い)
しかし、個人で保育士試験を受けた人は、一人で手続きをするので、保育士試験に合格した後、保育士登録をしなかった可能性があります。
試験に合格しただけでは、保育士登録は完了しません。
以下、保育士登録手続きをしたかどうか、確認事項をチェックしてみてださい。
- 以前、郵便曲の窓口で、登録手数料4,200円を払い込んだ記憶がある
- 登録事務処理センターに、保育士登録申請書を提出した
- 保育士証を受け取った
上記の事項に覚えがある人は「保育士登録は完了しているけど、保育士証を無くしてしまった」のでしょう。
上記の項目全て、身に覚えのない人は、登録事務処理センターに一度、問い合わせてください。
まとめ
保育士証の名前変更や再発行手続きには、結構な時間と手間がかかります。
しかし、せっかく取得した資格ですから、資格の証明は残しておいた方が良いでしょう。
保育士資格は「更新なし」で、「無期限」です。
保育士の仕事は歳をとっても働くことが出来る仕事ですから、余裕がある時期に手続きをすると良いですね。
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